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さくらいろ

5 比較

居酒屋風レストランへ入ると、数点の料理とアルコール、ジュースを頼み、早速話し始めた「実は婚活パーティで知り合ったの」「婚活? だってまだ24歳だよ?」「今年で25歳。 四捨五入すると30歳でしょ? それに、一度や二度の婚活で良い人と巡り合うとも限らないじゃない?」優紀の話には、説得力がある確かに、一度や二度で相手が見つかるとも思えない「確かに」「でも二回目の婚活で、東谷さんに出会ったの。 彼は12...

4 親友

パタンと閉まったドアに、つくしは背を預けたそして唇に触れるこうしてこの家に来るようになって約3か月始めてこの部屋に来た時は、海外出張の帰りだった「今から日本に帰るけど、お土産を渡したいんだ。時間は翌日の18時頃到着予定だけど、たぶん遅れると思うし手続きに時間がかかるかもしれなくて。でも少しでも会いたいんだけど。」明日は丁度休みだそれにあたしも類に会いたい「じゃ、、あたしのマンションに来る?」気付け...

花沢城物語〜変身〜

こちらはGPS様の『花沢城物語~あのっ!僕ここですっ!!』の続きとなります(上記のタイトルをポチッとするとplumeria様のブログへ飛びます)是非楽しんでくださいねカメレオンを見た夜、つくしは興奮状態だった「凄いよねぇ。 あんなに変わるんだよ? あっという間に、パッと変身するんだよ?」そりゃカメレオンなんだから、、と思う物の、先程からカメレオンの話ばかりするつくしに、類は少々いじけている確かに凄かったあれ...

3 日常

あきらの誘いで、仕事帰りに小料理店へ向かっていたポツポツとした雨が降っていたが、すぐそこという事もあり、傘も差さず車から降りたそして数歩進んだところで雨脚が激しくなり、近くの軒へ入ったところ、俺の目は一人の女性を捉えた前髪からポタリポタリと雫が落ち、蒸気した薄桃色の頬が印象的で、思わず息を呑みこんだそして内心とは裏腹に、さりげなく声をかけた「あれ? あんた〇〇デパートのワイン売り場の?」振り返り見...

2 再会

つくしは、スーパーの話から仕事の話へと、次々と話題を変えながら話をするその間、類は相槌を打ち、美味しそうに料理を口に運んでいるその表情に何とも言えないホッコリとした物を感じるつくし良かった口に合ったみたいでサラリーマンで日々仕事に追われているのか、電話で話す時も『疲れた』とか『今日も残業』とかよく言っているまあ下っ端はいろいろ大変だし、口うるさい上司もいるのだろう自分も上司や客に不満を感じる時もよ...

1 出会

「田村。 今日はもう帰るから。」時刻は18時類は鞄を手に取ると、ダッシュで執務室を後にした田村はカレンダーに目をやる今日も水曜日ここ最近の類様は、必ず水曜日に早々仕事を切り上げる何かあるのでしょうか?と思う物の、仕事はきっちりこなしているしプライベートにまで踏み込む野暮な事はしない田村もパソコンの電源を落とすと、帰宅の準備を始めた類は車に飛び乗ると運転手に告げる「いつもの所まで」「畏まりました」車...

夫婦喧嘩 後編

次の日、、店主はずっと悩んでいたあのご夫婦、、仲直りできただろうか?互いに愛し合っているのは良く分かるし、おかしいぐらい思考も似ているのも分かっただからこそ、ちょっとした事で喧嘩するんだろうな、、すると、、ガラッ、、「いらっしゃ・・・・」店主は入って来た人物を見て、ニコリと笑うそしてもう一度、大きな声で挨拶をした「いらっしゃい!」そこには類とつくしの姿しかも、二人は手を繋いでいるそして表情はニコヤ...

夫婦喧嘩 中編

ここは高級住宅街のちょっと奥ばった所にある小さなラーメン店場所柄が悪かったのか、客はあまりいないだが利益に拘らない店主は、一人で客を賄うにはこれぐらいがちょうど良いと思っている店主は、つくしの食器を洗いながら、、あんなに仲良さそうだった夫婦も、ケンカをする事もあるんだなというか、ケンカになっていないような?単なる惚気?を言いたかったようにも見えるんだが、、と思っていたそんな店に、、ガラッ、、「いら...

夫婦喧嘩 前編

ここは高級住宅街のちょっと奥ばった所にある小さなラーメン店場所柄が悪かったのか、客はあまりいないだが利益に拘らない店主は、一人で客を賄うにはこれぐらいがちょうどいいと思っているそんな店に、、ガラッ、、「いらっしゃいま・・・」元気の良い店主が明るい声で挨拶するのが常だが、今回はその声が途中で止まる何故なら入って来たのはつくし一人その上、表情はブスッとしているあれ?いつもカッコ良い旦那さんと来る常連さ...

60 春が来た

やっと交際が白日の元となり、大学内では大手を振ってイチャつく二人だが放課後は寄り道する事無く、まっすぐ帰るつくししかも総二郎と一緒に帰るのだから、類は心穏やかでは無いしかし、可愛い彼女が「無料で居候させて貰っている手前、お手伝いをしたいの」と言われると無理も言えないそれでも土日は茶事さえなければデートが出来るし、以前に比べ満足しているそれに母親も反対していないやはりバックに家元がついているからだろ...

59 マイペース

火曜日つくしが大学の門をくぐると、待ってましたとばかりに大勢の女生徒に囲まれる「牧野さん、ちょっと宜しいかしら? F4とどう言う関係かしら?」「以前、道明寺様と美作様とは何の関係も無いとおっしゃっていましたよね?」「花沢様が庇うような仕種をされていましたし、汚い噴水の中へ入らせるとはどう言う事かしら?」「西門さまを叩かれましたよね? あの綺麗なお顔を叩くとはどう言う事ですの?」「「「キッチリ説明して...

58 パパとお父さん

西門邸の一室で、つくしは千恵子と西條に向き合っていたつ「今まで本当にごめん。」千「何を謝ってるのよ。 私の方こそ、つくしを悩ませ辛い思いをさせてゴメンね。」西「つくしちゃん。 もう良いから。   私は今まで通りつくしちゃんと話しが出来て、困った時には相談にのれたら、、それで充分だから。」あれだけ無視したりそっけない態度を取ったりしたのに、以前とまったく態度が変わらないそんな二人を困らせ悩ませていた...

57 勢揃い

家「おっ、ここに居たのか。」千「つくし!!」再び、エレベーター付近で声が上がる皆がそちらを向くと、家元と千恵子と西條の姿つ「ママ、、」千「つくし! あんた大丈夫なの?」千恵子はつくしの姿を見つけると、急いで駆け寄るそして上から下へ視線を降ろすと、右手に目が留まった千「大丈夫なの? 他に怪我は?」包帯が巻かれた右手を手に取りチェックをした後、左手を手に取るその手は固く握られたままだ千「こっちの手は?...

56 バカ息子

処置室のドアが開き、類がつくしを伴い出てきたその二人に、総二郎が真っ先に駆け寄る総「ごめん。」総二郎は深々と頭を下げるその姿勢のまま告げる総「本当に許されない事をしたと思っている。 謝っても謝りきれねぇと分かっている。 でも許してくれ。  本当にすまなかった。」つくしは類をちらりと見るその類は、ニコリと微笑むそれを見て、総二郎に向き合うつ「顔をあげて下さい。 もう良いですから。」総「本当にすまねぇ...

55 父親の思い

手当てが終わった類は、直ぐにつくしの元へ移動するそこには未だ俯いたままのつくしの姿手当てされた右手は包帯が巻かれている物の、無傷だった左手はギュッと握りしめたままだその左手を自身の左手でそっと包み込む類「牧野。 父親はずっとあんたの心に居る。  たとえ声や言葉を忘れても、ずっとずっと心の中に居るから。」つ「何で分かるの? 私の記憶の中には、写真の父親の顔しか浮かばない。  この帽子を被った父親の顔...