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さくらいろ

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それから更に一週間が経った類は何時ものようにパソコンに向かって仕事を熟しているそれはどこか鬼気迫るものがある仕事をしていないと、つくしの事を思い出すからだ週末は、相変わらず静と会っている静が類の家を訪れ、連れ出すように街へ出かけるそれはブランドショップだったり高級レストランでの食事だったり夜景の見えるムード満点の場所だったりだだが、類の目は静を通り越し、どこか遠くを見ているそれに、どんなにホテルへ...

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三週間が過ぎたつくしはホテルと会社の往復の毎日だ突然辞める事にしたが、会社に迷惑はかけたくないその為、新しい担当者と一社一社挨拶回りに精を出したそれに仕事をしている時は、類の事を考えずに済む事も助かっているこういう時、一点集中型で良かったとつくづく思う程だ当然外出している為、社内で女子社員の噂話を聞かないあれからも雑誌を賑わせているのか分らないが、少なくとも何も目にしない事で平静を保てているそして...

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つくしは、タマが置いていった司からの袋を開けるそこには点字の本が入っていた確かに近々必要になる事だし、今なら何とか学習できるペラッと捲ると小さな文字がぼやけて見える――また視力が低下しているつくしは気分を変える為に、シャワーを浴びる事にし、バスルームへ向かった服を脱ぎバスルームに入ると鏡に自分の姿が映るその鏡に顔を近づけると、前髪をかき上げる額と前髪の境目にくっきりと残った傷痕赤札を貼られた時、石を...

ホテルは、やはりメープルだったそれでも一番下のランクの三階の部屋にホッとするその中に入ると、直ぐに食事が運ばれる「あんた、食欲も無いんだろ? こんなにやつれて、、」「これは風邪をひいた所為で」「病は気からと言うだろ? 気持ちが不安定だから風邪を引いたんだよ。 まあ良いから、沢山お食べ」「じゃあ、タマ先輩も一緒に」このままでは、つくしも食べにくいと判断したタマは、つくしの前に座り一緒に食事を始めた「...

マンションへ戻ったつくしは、ベッドに崩れ落ちた自分から別れを告げ、類の幸せな未来を願っただが、まだ別れて四日目こんなに早くあたしの事を忘れ、他の人へ目を向けるとは思わなかったあたしと同じように、暫く傷心で涙にくれ、その傷が癒えるまで時間を要すると思っていたその上、新たな恋の相手として静さんを選ぶとは思いもしなかった確かに半年ほど前に離婚したと類から聞いた今度は幸せになれると言いな、、と、しみじみと...

水曜日になり、つくしはやっと出社したそして頃合いを見計らい、直属の上司に退職したい旨を告げた「突然どうしたんだ?」「申し訳ありません。 得意先には引き継ぎも兼ねキチンと挨拶するつもりです」「という事は、約一ヶ月ほど先か?」「本当に申し訳ありません」つくしは深々と頭を下げる上司も大きな溜息を吐くものの、仕方ないと思い直す「牧野に辞められると、うちとしては大きな痛手なんだが、後任はそうだな、、大野と相...

それは、乗換に乗換を重ねているホームでの出来事だった外国人夫婦がチケット片手に、つくしの乗る汽車を指差しているそのチケットにはまさにつくしが向かう駅と同じ駅名が書かれているへぇ、、あんな田舎に観光に行くんだと思っていたつくしは、その外国人夫婦と同じ汽車に乗り込んだそしてもうすぐ到着と言う頃になっても、外国人夫婦は席に座ったまま寛いでいる焦るつくしこの汽車は、到着と同時にすぐ出発する30秒も待ってはく...

翌火曜日、、田村が大慌てで類お執務室に駆け込んだその手には、雑誌の青刷りが握られている「類様! 大変でございます。 明日発売の雑誌に、このような記事が載るそうです」と、類の机の上に青刷りを置くそこには、類と静のキスシーンの写真と共に、レストラン風景や花沢の車に一緒に乗り込む所などの写真もあるそして見出しには『花沢物産御曹司と藤堂商事の御令嬢が親密交際。 それと共に二大企業は合併か』と書かれている類...

またまたある日、、その日は、地下鉄を降り、難波を歩いている時だった大阪人は歩く速度が速いそれに合わせるように、つくしも地下道を歩いていた周りは沢山のお店があるどこかでパンでも買って帰ろうかな?と思っていたつくしの目の前に、若い女性が立ち塞がった何?何事?すると、その若い女性は、スッとスマホを差し出すそれを見るつくしそこには『梅田に行きたいんですが、どの電車に乗れば良いですか?』差し出されるまでその...

月曜日、、つくしは熱を出し、とても会社へ行ける状態では無かった本当ならば退職を申し出る予定だったが、それも無理と判断し欠勤の旨の電話を入れたいつもなら、暫くすると類から連絡があるそして仕事終わりに様子を見に来てくれるのに、、と思うと、やはり涙がこぼれ落ちる昨日一日中泣いたと言うのに、この涙は何時止まるのだろうか?そう思いながら床に伏せっていたその枕元には、携帯電話と眼鏡が置かれていた田村は、営業一...

またまたある日、、それは、新大阪で起こったつくしは何時ものように自由席の列に並び、無事席を確保する事が出来た新大阪発の為、早々に並んでいたつくしは選り取り見取りだ二つ目の駅で降りる為、二人並びの通路側に座ったのだが、次々と乗客が乗り込んでくるそこに後で来た外国人の女性が尋ねてくる「〇×△~~~~~」つくしの隣の席を指差している事から、此処の席が空いているかの確認なのだろう「Yes」これで合っているの...

つくしは重い足を引きづりながら、やっとマンションへ戻ったそして中に入ると同時に、リビングにへたり込んだ目には今も涙が溜まっている「るい、、類、、類、、、」出てくるのは類の名前ばかりグルリと室内を見渡すと、そこには類との思いでの品がぼんやりと見える小さなフォトフレームに入った二人の写真だったり、デート先で買い求めた小物だったり食器だったり既に自分の体の一部となった類との別れは、身を引きちぎられるよう...

実は月に一度、一週間程実家へ帰省しています(お話は予約投稿にして、毎日更新できるようにセットしています)その帰省時、いろいろやらかしていますので、それをこちらでアップしておこうと思い立ちましたつくしちゃんは、関東に住んでいるんですが、此処では関西に住んでいると仮定して下さいそして年齢はアラフィフのおばちゃんと仮定して下さいもしかしたら、何処かでチラリと報告しているかもしれませんご了承くださいませそ...

テェルルルッ、テェルルルッ室内に設置されている電話が鳴り始めたその音に目を覚ましたつくし急いで電話に出ようとベッドから降りたのだが、足がガクガクして立てない仕方なく這って電話に出た「はい」『チェックアウトの時間ですが、延長されるのでしたら延長料金が発生しますが?』もうそんな時間?直ぐにチェックアウトしたいのは山々だが足腰が立たず少し時間が必要だ「延長します」と告げると電話を切り周りを見渡すそこには...