FC2ブログ

Welcome to my blog

さくらいろ

20 愛してる

類の病室の前の長椅子には、あきらと総二郎と佳代が座っているあきらも仕事の途中で、やっと到着したところだ「上手くいったようだな」「あぁ。 さっき牧野が叫んでいたよな」「くっくっくっ。 『類~! 死んじゃやだ~』だったっけ?」「そうそう。 くっくっくっ、、」二人は、中の二人の邪魔にならないよう、声を落として笑うそれには佳代も苦笑いだ「それにしても類の奴、司の結婚相手が牧野じゃねぇと分かった途端、行動が...

19 互いの気持ち

類はだんだんと意識が回復してきたすると誰かが手を握っているのが分かるそれは温かな手だ誰?ゆっくり目を開けると真っ白い天井が目に飛び込むあれ?確か仕事をしていたはず、、と思う類の耳に、つくしの声が聞こえてきた「類?」えっ? なんでここに牧野が?と思いながら、ゆっくり顔を横に向けるするとそこには涙を流しているつくしの姿そしてつくしに手を握られている事を知る「あんた。 どうしてここに?」「美作さんから、...

18 ばかっ!

つくしは次のページを開ける《 3on3 俺が時間を止めてやると思った瞬間 》懐かしいあれはまだ高校二年の頃だった道明寺に連れられて行った島で、同じように一緒に来ていた類が以前と変わりすぎていて、その儚げな姿に思わず抱きしめキスをしたそれを見た道明寺が、あたしと類を学園から追い出すと言い始めて、、そこから椿お姉さんが現れて3on3で決着する事に、、やる前から分かっていた相手は、道明寺、西門さん、美作さん...

17 スケッチブック

ベッドに横になっている類は、青白い顔をしているまるで永遠の眠りについたような穏やかな表情に、つくしの心はドキドキと激しく鼓動を打ち付けるその類の元へゆっくりと歩み寄る総二郎が言っていたように、手の施しようが何もないのか、かろうじて点滴だけが付けられ、ゆっくりと類の身体に液体を送っている心拍数や血圧を測る機械すら設置されていないまるで見放された感じがして、つくしの胸がギュッと押しつぶされる静かに眠る...

16 重症

道明寺が来た翌日の金曜日仕事中、あたしの携帯が突然振動を始めた凛ちゃんになにかあった?と思い表示を見ると、美作さんからだった気配りの美作さんが、平日の日中に電話をかけるはずはないと思い、携帯を持ち急いでトイレへ向かった「もしもし?」『牧野か?』「うん。 どうしたの?」『良いか。 良く聞けよ。 類が倒れた。』「えっ?」『救急搬送され、今いろいろ検査してる。 かなり重症らしい。』途端、つくしの手が震え...

15 来客三人目

その翌日の木曜日またまた受付から呼び出しがあった二度ある事は三度あると言うけど、三度あるという事は四度あるという事だ今度は誰?と思いながら受付へ向かうと、信じられない人が立っていた「よお!」「どう、、みょう、、じ、、」実に8年ぶりに見る元恋人あの頃と変わらない髪型だが、今ではすっかり道明寺の顔としてメディアにも出ているだけあって貫録がある「あまり時間がねぇんだが、ちょっと話できねぇか?」するとあた...

14 来客二人目

それから更に二日後の水曜日またしても受付に呼ばれた二度ある事は三度あると思いながら玄関へ向かうと、、そこには受付の女性とにこやかに談笑しているイケメンが一人いた「よぉ! 牧野!」「西門さん、、、」昔と全然変わっていない西門さんサラッとした黒髪をかき分ける癖も、女性なら手当たり次第口説く女癖の悪さも、、そしてキラースマイルも健在だほらっ、受付の女性もポッと頬を染めている「久しぶりだなぁ。」「西門さん...

13 来客一人目

類が来てから三日後の月曜日再びつくしに来客が告げられたすぐ受付へ向かうと、そこにはあきらが立っていた「美作さん?」「よぉ、牧野! 元気そうだな」ビシッとしたスーツを着こなしている事から、仕事の途中でここに来たことが分かる類と同じように、道明寺の結婚相手があたしでは無かったことから、心配して来てくれたんだろうか?それとも類から何か聞いたんだろうか?だから、あたしの現状を確かめに来たのかもしれない「美...

12 変わらない癖

つくしは、ファミレスを出た所で類に告げる「じゃ、元気でね」そう告げると、すぐにクルッと後ろを向くこれ以上、類の姿を見られなかったから「じゃ、行こうか。 凛ちゃん」「うん。 ばいば~い。」凛は、類に向かって元気よく手を振っているようだでもあたしは、視線を類には向けず、そのまま自転車に跨ったこれで良い既に8年という月日あの時の『好きだから』『何とでもなる』という無鉄砲なあたしはもういない類には類の輝か...

11 今更

ファミレスに入ると、牧野はパフェとドリンクバーを頼むそして俺にも聞いて来た「類もドリンクバーで良いよね? ごめんね。 コーヒーも全てドリンクバーなの。」「それで良いよ。」注文を終えた牧野は、凛を残しドリンクバーへ向かった目の前の凛はジッと俺を見つめている「何歳かな?」「3歳」3歳か、、という事は、牧野が24歳の時の子供って事か、、そこに牧野がコーヒーを持って戻ってきた「お待たせ」「ごめん。 ありが...

10 思い込み

裏口から出てくる人物を一人一人見ていく8年ぶりに見た牧野は、以前よりも綺麗になっていた学生時代の活発な雰囲気は鳴りを潜め、落ち着いた女性と言った感じだもう、27歳当たり前か?それに、『牧野』という苗字から、未だ独身だと思うが、付き合っている恋人とかいるかもしれないそれはこの会社の社員の誰かという事もあり得ると、まるで品定めをするかのように男性社員をチェックしていたするとやっと牧野が出てきた彼女は、...

9 再会

牧野の行方を捜したが、法の壁が立ちはだかりなかなか見つからなかった個人情報保護法、、これがかなりやっかいだったその為、親友の力を借りた「お前なぁ。 んとに遅えんだよ」と言いながらも、俺からの電話にすぐに出てくれた司かなり心配してくれていたんだろうそれなら牧野に振られた時点で、すぐに俺に知らせてくれれば、、と思わずにはいられないまあ司にもプライドがあったんだろうし、俺達の絆を見たくなったのかもしれな...