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さくらいろ

29 説明

まず、類が口を開いた「信じられないと思うけど、牧野と一緒にいた子供は、間違いなく俺! 魔法使いによって子供の体にされたんだ。」「類様までそのような戯言を、、。 魔法という物は映画や本の中だけのものです!」この中で反論するのは佳代一人「俺もそう思っていたんだけど、実際に子供になったんだから信じるしかない。 そしてその姿の俺を見つけたのが牧野! 初めは迷子と思っていたらしい。 俺が名前と年齢を名乗って...

28 バタバタ

花沢邸の玄関を潜ると、中はバタバタとしていたその使用人たちが、二人の姿を見つけると急いで駆け寄ってきた「類様。 お帰りなさいませ。」さっきまでここにいたんだけど、、と思いつつ、類は無難な挨拶をする「ただいま。」「えっ!!」類が挨拶を返した事に、使用人の動きは一瞬止まるだがすぐに現状を思い出し慌て始める「大変でございます! 奥様の様子がおかしいのです!!」「様子がおかしい?」先程までは至って普通だっ...

27 告白

一度、コーヒーで喉をうるおしたつくし先程までこの信じられない体験の辻褄合わせの為、平気で会話をしていたが、急に現実に戻り居心地が悪い店内の女性客の視線が痛いほど突き刺さり、コソコソと陰口まで言われているのが分かるチラリと前を向けば、王子様のようなイケメンと目が合い、ドキドキしてしまう「あのさ。 牧野。」「はあい~。」思わず声に力が入り、変な発音になるそれぐらい緊張マックスだその声に類は思わずプッと...

26 結論

二人は駅前のカフェに入ると、二人用テーブルに向き合って座るつくしはマジマジと類を見る確かに類君の面影を色濃く残しているそして想像以上にカッコいいその上、背も高く、モデルのようだだが、やはり信じられない気持ちだ「本当に類君?」「そう。」「だって、さっきまでこ~んなに小さかったんだよ?」つくしは、手で5歳児の類の身長を表現する「だな。」そしてこの世には摩訶不思議なことがあるもんだ、、と身をもって感じて...

25 類の願い

バイクにぶつかる瞬間、類の体はつくしによって抱きしめられた本来なら少しでもつくしを守ろうと身を翻すのだが、今は体が小さくそれが出来ない類は、つくしの胸の中でリンゴを持つ手に力を入れ、ギュッと目を閉じただが数秒待っても衝撃を感じないそれどころか周りがシーンと静まり返っている類はゆっくり目を開けると、周りが止まっているそれはつくしまで、、そのつくしのすぐ隣に、バイクのタイヤがあるのが見える「反省したよ...

24 林檎

類は、つくしが帰ったと聞き、急いで玄関へ向かうまだお礼の一つも言っていないそれにこれからも、また会いたいという思いだそれら今後の事を何も決めていないその為、気持ちばかりが焦っているすると、使用人に呼び止められる「あれ? 僕は一人かな?」いつもの類なら無視を決め込むところだが、つくしと過ごした日々で返事をしないという事は、無礼なことだと教わったたとえ一言でも返事をする事!と「牧野を追いかける!」と告...

23 佳代の嘆き

へたり込み、さめざめと泣く佳代に、二人は何があったのだろう?と心配になるこれ程までに気持ちが動転している佳代の姿を見た事がない麗は屈みこみ、佳代の肩に手を置く「佳代? 何があったの?」「私、この屋敷に勤め約30年が経ちますが、もうこれ以上ここで働く事が出来ません。 辞めさせていただきとうございます。」「「えっ!!」」突然の退職願に二人はびっくりだ佳代は、麗が嫁ぐ前からここで働いていた歳も近く慣れな...

22 アイデア

花沢邸の門を出たところで、つくしは涙を拭うこれで良かったんだ類君の望みは、父親に会う事!そして自分の存在を認めてもらう事!きっと今頃、祖母と語らい今までの生活を嘘偽りなく述べているだろうそして本当の母親との生活を、認めてくれるよう説得しているだろうあたしは全くの他人単にその手伝いをしただけ!なのになんでこんなに寂しいんだろうきっともう二度と会えないからなんだろうなぁあの天使の微笑みが見られなくなる...

21 一筋の涙

類に手を引かれ、応接室から出る麗「どこに行くのかな? トイレかな?」類はその問いかけに答えず、まっすぐ自分の部屋の前に連れて行くと、そこで手を離した「ここが俺の部屋。 中にはベッドとテレビと冷蔵庫しかない。 テレビ台の下にノートパソコンを置いてる。 それは高校入学時に買ったもの。」麗は信じられないといった眼差しで類を見る今日初めてこの家に来たはずなのに、類の部屋の場所を知っているしかも開ける前から...

20 噛み合わない

「俺が花沢類!!」類の大きな声に麗は驚く(麗:可哀そうに。 かなり心を病んでいるようね。 父親を求めるあまり、自分がその父親だと思い込むなんて。 だから牧野さんが類に会いに来たのね。 父親と対面させれば、この子の心の闇が解消されると思って。 あっ、だから金銭を要求しないのね。 この子の心の闇を払拭させることが、この子の未来を明るくすることだもの)一方のつくしは、首をすくめる(つ:そりゃビックリする...

19 三人の気持ち

※三人の心の声がありますので、色を付けますね類の緊迫した声色に、つくしと麗は驚きの表情で類を見るそこには真剣な表情の類の姿「今まで気づかなくてごめんなさいね。」麗は急いで謝罪する(麗:こんな小さな子供に深い傷を負わせて申し訳ないわ。 父親がいないという葛藤は、想像以上に苦痛よね。)つくしは安堵する(つ:祖母が類君の存在を認め、今までの不義理を謝罪してくれてる。 良かったね。)類もやっとホッとする(...

18 再び花沢邸

類君と暮らすようになり一週間が過ぎたが、未だ空港から連絡はないホーム〇ローン状態と決めつけていたが、違うのだろうか?もしそうなら家族の人が心配しているはず警察に捜索願でも出されていたら一大事だもう一つの推理である花沢類の隠し子説だが、こちらもどうなんだろうか?考えたくはないが、もしかしたら類君が単に盗んだとも考えられるでもそれだと住所を知っているのはおかしいし、嘘を言っているとは思えないそれに盗み...