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おまけ…二時間だけのバカンス
「司様。この後、韓国にて給油を行い、すぐニューデリーへ参ります」「あぁ、、分かった」「二時間程かかりますので、ラウンジで食事をなさいますか?」「あぁ、そうだな。 シャワーも浴びてぇ」「かしこまりました。 シャワー室完備の部屋を取っておきます」そう告げ、飛行機の後部座席へ移動する司は、背もたれに体を預け、暫しの仮眠をとるため目を閉じた飛行機に乗り込んで、すぐに打ち合わせを行った食事も、こうした移動中...
5-34 タマの部屋
つくしは、タマの部屋へ急いだそして深呼吸をした後、ドアをノックしたコンコン・・・つ「タマ先輩。 つくしです。 入りますね?」タ「あぁ、入っといで」その声に、つくしはゆっくりドアを開けるするとそこには、おにぎりを手にし、固まっている愛樹が居たつくしは、愛樹の姿を見て、やっとホッと出来た愛『マ、、マン。 ごめんなさい。 僕、、黙って、、』その瞳はかなり揺れ、どうしていいのか分らないようだその愛樹の元へ...
5-33 二度目は無い
司の部屋に残った二人は、ソファーに場所を移す類「司、、ごめん、、ありがとう」類は、開口一番、司に礼を言う司は、、愛樹と同じ言葉を告げる類に、こうも二人は似ているのか、、と思い知らされるそれは、自分がどんなに願っても、掴み取る事の出来ない血の繋がりからくるものだろうと分るから司「なあ類。 俺に愛樹をくれねぇか?」類は、その言葉に目を見開き、直ぐに言葉が出てこないもちろん司は、類の真意を知る為だ司「お...
5-32 憤りと落胆
司は、病院から邸へ戻る車の中で、愛樹を膝の上に乗せ、更に手を握っていた司「愛樹、、幼稚舎は楽しいか?」愛「ううん」司「そっか、、つまらねぇか」愛「うん。 全然新しい事や知らない事を教えてくれないし、皆、僕にペコペコして来るし」愛樹は、かなり頭が良い幼稚舎レベルでは物足りないのだろうそれに、花沢に少しでも取り入ろうと、大人たちも愛樹にペコペコして来るのだとすぐに分かる司「友達、、出来ねぇのか?」愛「...
5-30 道明寺愛樹
警備員に声をかけられた愛樹は、ビクッと身体を震わせた後、ゆっくりと振り向くルカとマキシムからは、知らない人には名前を言ってはいけないと、教えられている愛樹は、どうしようかと悩む警備員は、愛樹の目線に屈みこむ警「一人? 迷子かな? お父さんとお母さんは?」愛樹は、咄嗟に英語で話すその方が、時間が稼げると思ったからだ愛<警備員さん?>その言葉に、警備員は固まる普通の迷子かと思って声をかけたら、英語が返...