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さくらいろ

3-30 五か月目

6月中旬タ「ほらっ、、つくし。 この帯を、下から巻いていくんだよ」タマは、器用な手つきで、つくしの下腹に腹帯を巻いていくタ「これは、水天宮で安産祈願をして貰った帯だから、良く利くよ  それとこれは、安産のお守りさ。 肌身離さず持っておくんだよ」つ「ありがとうございます、、タマ先輩」タ「最近は、腹巻タイプになっているらしいから、これも持って行きな」と、二つの腹巻タイプの腹帯も渡す今日は、妊娠五か月の...

3-29 死んだ目

類達や参列者がチャペルに移動し、控室のある別宅では、新婦であるキャサリンとその父親のデュポン氏のみが残っていた二人も先程まで、参列者に取り囲まれ、祝いの言葉を受けていたキャサリンの友達は、新郎の類の事を褒めちぎり、羨ましいとこぞって言うその言葉に、キャサリンは最高の伴侶を得たと言う勝ち誇った顔で、応えていた会社は莫大な損失を被ったが、フランスでは既に、報道は一切やっていない人の噂も七十五日と言った...

3-28 深い溝

5月下旬フランスの由緒あるチャペルに、あきらと総二郎は来ていた総「招待客が少ねぇんじゃね?」あ「こういう時期だからなぁ。 本来なら、式も自粛すべき所だろ?」総「まぁ、そうだろうなぁ。 おっ、あれ、、類の両親じゃね? 行ってみようぜ?」チャペルの隅に、聡と麗は座っているが、二人は神妙な面持ちで、式が始まるのを待っているその二人に近付き、明るく挨拶を交わすあ「おじさん、、おばさん、、本日はおめでとうご...

3-27 選んだ人生

つくしは、点滴を受けながら、悪阻と闘っていたそして、貧血の数値が改善された頃、やっと退院となったその頃には、悪阻もだいぶ治まり、食事もとれるようになっていた道明寺邸に戻ると、早速荷物の整理を始めるマンションから、全ての物を運んで貰っていたが、別荘の管理人宅には、家具はもちろんの事、食器や調理用具、電化製品など、全て揃っていると言うそれならば、身の回りの品だけを持っていく事にし、後は処分して貰う事に...

3-26 心は自由だ

フランスの花沢物産の類の元に、デュポン親子がやってきた応接室に通された二人は、遅れて入って来た類を見て驚くそれは、以前見た時より、あきらかに顔付きが変わっていたからだしかしここ最近の現状を思えば、当り前か、、と納得するデ『ジュニア。 今回は、懸命な判断をありがとうございます』と、デュポン氏は手を差し、握手を求めたその手を、ちらりと見た物の類は手を差し出さない類『そう言う、おべんちゃらは結構です。 ...

3-25 妊娠

医「おめでとうございます。 今、8週目、三か月に入った所ですね」つ「三か月、、、」つくしは、ポツリと呟きながら、左手を下腹部に当てる医「それと、気になるのは貧血の数値ですね。  悪阻の時期ですから、多少食事の量が減る事は考えられるのですが、  この数値は、ちょっと危険ですね。 暫く入院し、点滴で様子を診ましょう」医師の言葉に、つくしとタマは驚きの声を上げるつ「点滴? 入院?」タ「そんなに悪いんです...

3-24 それぞれの道

約三年ぶりに、道明寺邸に足を踏み入れたつくしすると、すぐさまタマが駆け寄ってくるタ「つくし、、あんた倒れたんだって? 大丈夫かい?  ほんとに、、何であんたはいつもいつも、この年寄りに心配ばかりかけさせるかねぇ」つ「すみません。タマ先輩。 お元気でしたか?」タ「あぁ、、何とかやってるよ」と、タマとつくしが再会を喜び合っている司「おい、、タマ。 話は明日にしてやれ。 それと悪いが、明日こいつを病院に...

3-23 時間の経過

数時間後、つくしは目覚めたそれは、何処か見覚えのある部屋だだんだんと意識が覚醒してくると、そこがメープルのスイートだと分かったそう言えば、支配人に声をかけられてから後の記憶が無い支配人は、私と道明寺の事を知っていたから、この部屋に運んでくれたのだろうか?迷惑をかけたな帰りに謝ろう、、つくしは、ゆっくり起き上がるそして、ベッドルームのドアを開けると、そこには久しぶりに見る、司がいた彼は、リビングのソ...

3-22 嫉妬深さ

つくしは、キャサリンを連れ、再びタクシーに乗り込むつ『ホテルはどちらですか?』キ『メープルよ』メープル、、あれ以来、メープルには一歩も足を踏み入れていないつくしが考え込む様子を見て、キャサリンは再びクスッとあざけ笑うキ『一般の方では、とても泊まる事が出来ない高級ホテルよね。  よろしければ、退職祝いにお部屋をご用意しましょうか?』つ『あっ、いいえ。 とんでもございません』キ『そう? 宜しいの?  ...

3-21 すまない

病室に残されたつくしは、未だ顔を上げる事ができないそれに、この場から出て行きたくても、足が思うように動かない相変わらず胃がムカムカするが、それより何より、類との未来が完全に絶たれた事が受け入れられないでいるそんなつくしに、聡が声をかける聡「牧野さん。今まで、類を支えてくれてありがとう」その信じられない言葉に、つくしはやっと顔を上げるそこには、聡が頭を下げている姿がある聡「牧野さんとの未来の為に、類...

3-20 嘘八百

病院に到着後、メモを片手につくしがキャサリンを案内するそこは当たり前だが、特別室だその病室の前に立ったところで、キャサリンが徐につくしの手から花かごを奪い取るキ『ご苦労様』つ『いいえ』そして、つくしがドアをノックしたトントン佳「はい」つくしは、少しドアを開けると、そこには佳代が立っていたつ「キャサリンさんをお連れしました」佳代は、つくしの姿を見て驚いた以前に比べ、かなりやつれているようで覇気がない...

3-19 指名

翌日、、出社したつくしは、真っ先に赤司に礼を言うつ「赤司さん、、いろいろアドバイスありがとうございました」赤「それで、、どうだった?」それに対し、つくしは何も言わず、ただニッコリと笑うそれだけで、赤司には直ぐに伝わった赤「そうか、、頑張れよ。  それと、嫁さんには話しておいたから、何でも相談すると良い」つ「ありがとうございます。 そうさせて貰います」とだけ述べ、仕事に就いた社員達は相変わらず、色々...