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さくらいろ

4-69

 デザートを食べ終える頃徐にテーブルの上に、綺麗にラッピングされた、小さな袋と封筒を牧野に差し出す 類 「はい、、、クリスマスプレゼント」つ 「えっ? 私に? 私、、、類に何も用意していない」類 「いいよ。 これは、俺が牧野に渡したかっただけだから、、、受け取って」つ 「うん、、、ありがとう、、、開けても良い?」類 「どうぞ、、、」 まずは、封筒を開ける中には、見慣れたカードキーつ 「...

4-68

 ボーイが、次の料理を持って来た つ 「うっわ~。 鮮やかなソースの色。 その上に、ソテーされた白身魚。 クレソンの緑」類 「さあ、、、、どうやって食べる?」つ 「ナイフとフォークでしょ!」類 「うん、、、やってごらん」優しい眼差しで、微笑みながら見守ってくれる、、、類 左側に置いてあるフォークを右手で取り、左手に持ち変えるそして、右手でナイフを持ち、魚を切る魚は、ナイフを下ろすだけで...

4-67

 旅館に戻り、二人で、本館の大浴場へ行く今日は、本館で夕食を食べるから、浴衣を着ないで!と、類に言われた ゆっくりとお湯に浸かる互いの意思を確認して、、まだ、一日しか経っていない あれから、何度、類とキスしただろう?そっと、自分の唇に触れる 何度、手を握っただろう?自分の左手を見るそう言えば、、、類は、何時も私の左手を握るそれは、私の右手を自由にさせておく為の、類の気遣い 昨夜...

4-66

 恋人繋ぎで歩いて行くすると、二つ目のパワースポットを発見そこは、百体地蔵尊の場所だ 百体のお地蔵様が、山の様に配置され、赤い前掛けを付けているその横の青いプレートにパワースポット、、、と、書かれているそこに二人並んで立ち、お地蔵様を見るすると類がギュッと、手に力を入れるのが分った 俺は、パワースポットに立ち、お地蔵様を見ながら願い事を心の中で呟く『牧野の左手が、少しでも良くなります様に、、、』、、...

4-65

 あれから朝食後、類の車に乗り観光に出かけた つ 「どこに行くの?」類 「パワースポットのある所」つ 「パワースポット?」類 「そう、、、そこで、パワーを貰おう」 で、着いた所が、、、『伊豆の国 パノラマパーク』類 「ロープウエイに、乗って行くんだって」つ 「ロープウエイに乗るの初めて、、、」類 「俺も」 車から降りて、ロープウェイ乗り場へ行くロープウエイに乗ると、360度パノラマ風景が広がる初めは、...

4-64

 なんとか、風呂から上がると、牧野がミネラルウォーターを差し出す つ 「はい、、、もう少しで、のぼせる所だったね」言葉は、至って明るいが、目は泳いでいるそのミネラルウォーターを、一気に飲み干す 類 「ああ、、、もう少しで、二人共、のぼせる所だった」つ 「じゃ、、、もう寝ようか? 類、疲れてるでしょ?」類 「いろいろな意味で、すごく、、、疲れた」つ 「私、こっちのベッドで寝るから、、、類...

4-63

 部屋についている露天風呂そこは、電気を点けなくても、所々、間接照明が灯っていて、幻想的なムードが漂っている広さも、二人が入っても、足を伸ばせる余裕があるぐらい広い つ 「類、、、あっち向いててよ? タオル巻くから」類 「はいはい、、、」つ 「類も、、、その、、、タオルで隠してよ?」類 「俺は、見られても良いけど?」つ 「私が困るの! よし、、、じゃ、、、私が先に入るから」牧野が、湯船に入...

4-62

 一通り牧野の話が終わり、俺の方を向く つ 「だから、、、私の手は、不自由なの。 多分、一生治らない。 けど、後悔してない。   むしろ、誇りにさえ思う。 総の手が守れたから。 総が点てるお茶が好きだから。   沢山の人に、これからも総のお茶を飲んで貰いたいから。」自分は、迷いも後悔も無い、、、と言うように、しっかりと、俺の瞳を見て言う本当、、、こういう所、、、、頑固だよね 類 「分か...

4-61

 楽しい夕食も終わり、ふと、二人っきりの状況を意識する今までも、何度か類や司、総、あきらと、二人っきりで、泊まった経験はある、、、けど今回は、なぜか、、、、類の事を、変に意識してしまうそれは、、、やはり、類の意思が、分からないから?彼は、、なぜ今、、私を誘って、温泉に来たんだろう?イタリアのパーティーを欠席してまで、温泉に行きたかったから?それも、、あるかもしれないけど、、、類の真意は、、、他に有...

4-60

 類が言ったように、本館のお風呂は、とても素晴らしい物だった内湯はもちろんの事、露天も広く、海が一望できる ゆっくりお湯に浸かりながら、自分の左手を見るさっき、類に強く握られた手まだ、かすかに手の傷は残っているが、それでも、じっくり見ないと、わからないくらいだ類は、、、知っているのだろうか?私の左手の事分らない、、、、けど、、、このまま、類の優しさに甘えても、良いのだろうか? 再び、左手をじっと見つ...

4-59

 車は、首都高を抜け、海岸沿いを走るさっきから車内は、クラシックのBGM以外、物音一つしない つ 「類、、、どこ行くの?」類 「温泉、、、」つ 「温泉?」類 「そっ、、イタリアへ行ったら、無性に温泉に入りたくなって、、、帰って来た」つ 「いいの? 仕事は? 明日、パーティーがあるんでしょ?」類 「だって、、、牧野の居ないパーティーなんて、つまんないし、、、」つ 「いやいや、、、そんなんじゃダメでしょ...

4-58

 12月23日、、、日本に帰って来たその足で、マンションへ帰る俺の部屋じゃ無く牧野の部屋へ ピンポ~ン つ 「、、、はい?」インターホン越しに聞こえる牧野の声 類 「俺、、、類」つ 「類?」類 「うん」つ 「ちょっと待って、、、すぐ開けるから」それからすぐに、ドア越しに牧野が顔を出す 類 「ただいま、、、、牧野」つ 「類? イタリアなんじゃ?」類 「うん、行って来た。 今、戻った所」つ 「えっ? 戻っ...