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さくらいろ

49 母子二人三脚

それから更に二年が過ぎ、つくしは34歳、空は15歳(高1)になった高校進学にあたり、空は野球で他県からスカウトが来るほどの選手になっていたそれは私学なのだが、授業料免除の上、寮費一切の負担も無いと言う好条件野球をする上で、これ以上ない条件だったが、空はそれを断り地元の高校へ進学したそれは、バッテリーを組んでいる大輝と甲子園を目指したかった事と、母親を一人にしたくなかったからだそして二人揃って同じ高校...

幼-6 甘えたがり

「お母さん、、」「ん? どうしたの?」「なんか、、頭が痛い」体が熱い、、力が入らない、、お母さんの膝の上に乗り、首に腕を回す「やだっ、、空、、熱があるんじゃない?」そう言うなり、僕の額に手を当てるそして、頬、首筋と、ペタペタと手を当てる「熱い、、熱がある、、やだっ、、どうしよう。 とにかく、病院よね」ごめんなさい僕知ってるんだ、、病院に行くと、お母さん、、仕事を休むんだよね?分かってるんだけど、、...

48 運命の出会い

翌日、進の新婚旅行を見送り、その足で四国へ戻る事になっており、皆でホテルを後にし羽田空港へ向かった国際線ロビーで二人を見送るのだが、いつの間にかしっかりとした男性に育っていた進に、つくしは涙がこぼれ落ちる空「母さん、、昨日から泣いてばっか」空がそう呟くのも、無理はない昨日の式の時から、つくしは泣いてばかりなのだからつ「男の子って、こんなに立派になるんだね。  私の後を、ずっと追いかけてたのに、いつ...

幼-5 あんぱんまん③

つくしは、ミカン山の仕事をしながらも、近くにいるお母さんにアンパンマンについて話を聞くとにかく、、最近の空のアンパンマン攻撃には、参っているきらきらとした瞳で、尋ねられるし、その答えを待っているそれに、何か答えないと、母親としての威厳が、、とも思ってしまう「あるある、、その頃ってね、何にでも興味があって、、いろいろ聞いてくるのよ。それにきちんと答えないと、子供が成長しないらしいよ」「そうだよね、、...

47 空の夢

それから二年後つくしは32歳、空は13歳(中二)になっていたその夏休みに、つくしは進の結婚式出席の為、空と共に飛行機で東京へ向かったつくしにとって、実に13年ぶり、家出をして以来の里帰りだった二人は、式場であるホテルへ向かうのだが、至る所で空は声をかけられるそのどれもが、芸能界のスカウトマン達だ「モデルに興味は無いですか?」「俳優に憧れはありませんか?」スカウトマン達の目を引くほど、空は群を抜いて...

幼-4 あんぱんまん②

ぼくは、アンパンマンの本が好きだだって、いろんな仲間がいるからそして、分からない事だらけだ「お母さん、、」「何?」最近、、お母さんに尋ねようとすると、なぜかビクッとするどうしてだろう?でも、、ぼくには、お母さんしか尋ねる人がいないそれにお母さんは、何でも教えてくれるんだ「あのね、、どうしてチーズは話せないの?カバオ君もうさこちゃんも、デカゾウ君も、ヤギ先生も会話しているよ?」するとお母さんは、少し...

46 嬉しい誤算と厳しい現実

イタリアに到着した類は、真っ直ぐトスカーナへ向かうそこでは今、ブドウの収穫が行われていた田「かなり良いブドウが出来たようです」類「そう、、」田「さすが類様です。これでしたら、毎年ある程度の利益が見込めます」類もそれを聞き、ホッと胸を撫で下ろすここのブドウ畑は、つくしの鶴の一声で残す事に決めたものの、10年経ち、万が一にもワインにならなければ、それなりの損失は出ただろうし、今後の方針転換も考えられた...

幼-3 あんぱんまん①

今日、保育所で大変なことを知ってしまったこの事実を、お母さんは知っているんだろうか?もし知らないんだったら、きっと驚くよね、、どうしよう、、話してみようか?「ねぇ、、お母さん」「ん? 何? 空、、」つくしは、洗濯物を畳んでいる手を止め、空を見るその空は、手にアンパンマンの本を持ち、つくしをジッと見つめている「あのね、、今日、保育所でこの本を読んでもらったんだけど、、」「あ~、空の好きな、アンパンマ...

45 イタリアへ

類は、再び海外勤務となり、その準備に追われていた日本勤務になり丸6年つくしからは、一向に連絡が入らないここまで、連絡が入らないとは想定外だったと同時に、嫌な予感もしていたそれは、既に誰かと結婚している可能性だもしそうだとしても、それを確かめるまでは、誰とも結婚するつもりはないと考えている今回の赴任先はイタリアだあの時、つくしの一言でブドウ畑を残す事にしたのだが、そこで初のワインが製造される見通しと...

幼-2 好きな物

ぼくは、まきの そら、、4歳今日は、保育所の先生から『好きな物』を書きましょうと言われた画用紙をもらい、その真っ白い紙を見て、悩んだ好きな物、、僕が好きな物は、カレーと、ハンバーグと、からあげ、、かな?あっ、、アンパンマンと、カレーパンマンと、食パンマンも好きでも、、、一番好きな物、、それは、、お母さんだ僕には、お父さんがいないお母さんと二人で暮らしている何時からいないのか、、、、それも分からない...

44 小学生

四月、、空は小学生になった3月30日生まれの空は、やっと6歳になったばかりで、他の一年生に比べ一回り小さいランドセルを背負うと、まるでランドセルが歩いているように見え、微笑ましいこのランドセルは、つくしの両親が贈った物だ空が生まれ、直ぐに写メで進に連絡を入れていたその後、三カ月ほど経って、千恵子から連絡があった進が二人の様子を見て、良いタイミングで教えたのだろう千恵子は開口一番『ごめんね』と謝った...

幼-1 まきの そら

ぼくは、、、まきの そら生まれた時から、ミカン山と海に囲まれた場所で暮らしているぼくには、お父さんがいないでも、お母さんがいるから寂しくないお母さんは、ずっと働いているだから、ぼくは保育所に入っているずっと小さい頃から、、何時の頃からだろう?分からないずっと前からでも、、先生は優しいし、一緒に遊んでくれるそれに、ここには友達もいるだから、、寂しくない「空~、、ごめんねぇ、、遅くなったよねぇ」あっ、...