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さくらいろ

193 空港にて

あっという間に光音と心音がイタリアへ帰る日となった結果的に総二郎からの稽古はあの一日のみだったそして会えたのもその一日のみそれでも心音は毎日西門に通い、五時まで雪乃の傍で手伝ったお茶以外にも雪乃から教わる花の生け方、和室の上座下座、お客様の迎え方、見送り方知らなかった事が多々あり、日々勉強出来満足だったそして光音の思惑通り、襲名のお祝いに来たが生憎総二郎が不在で機嫌を損ねた客人も、心音の日本茶を飲...

192 嫌な予感が的中する

それから五日後、、やっと総二郎に稽古をつけて貰える事となった以前と同じ稽古部屋で、光音と心音を前に説法を行う総二郎その話に真剣に耳を傾ける二人その姿を見ながら、昔を思い出す総二郎つくしを真ん中に、二人は説法が退屈とばかり足をもぞもぞとさせていたが、今は背筋を伸ばし座っているその後、総二郎のお茶を綺麗な所作で飲むそして場所を代わり、二人に茶を点てて貰い飲んでみるが申し分ない特に心音のお茶は、去年より...

191 雪乃の報告

 家元と総二郎が帰宅すると、雪乃は早速心音の話をする雪「光音君も心音ちゃんも凄く大きくなっていたんですよ  それで心音ちゃんがお手伝いしたいと言って、今日は一日中お客様にお茶を煎れてもらっていましたの」家「ほぉ。 あの心音ちゃんが」家元は幼い頃の心音と光音を思い出す光音はつくしにベッタリで、心音は茶菓などを美味しそうに食べていた印象しかない総「夫人。 それは心音が申し出た事ですか?」雪「申し出たの...

190 貪欲な姿勢

西門家に残った心音は、サッとシュシュで髪を一つに括り上がり込んだ雪「とりあえず台所に来て貰おうかしら」心「はい。 家元夫人」言葉使いも変わり、背筋を伸ばしシズシズと歩く姿に雪乃は驚く弟子の一人に徹しているからだ台所の手前の部屋には熨斗の付いた箱が置かれている雪「お客様が持って来た物なの。 とりあえずここに置いているのよ」心「はい」台所には、数人の弟子が湯飲みや茶たくなどを並べている雪「じゃあ、この...

189 無謀な頼み事

日本に着いた光音と心音久し振りの対面となる使用人達は、成長した二人を取り囲み話に花が咲く特に昔からの使用人は、光音と幼い頃の類が瓜二つでビックリだ麗「でしょ? 私もビックリなんだけど、性格はつくしちゃんの遺伝子も受け継いでいるからまともよ!」聡「おいおい。 類に聞かれたらヘソを曲げるぞ?」麗「あら大丈夫よ。 此処にはいないし、光音君もココちゃんも類君に言い付けたりしないもの。  ねぇ、光音君、ココ...

188 今年の目標

パーティーの翌週、、二人はフロリダ最南端にあるキーウエストへ向かった今回も千恵子を誘ったのだが、『二人の邪魔はしたくないし楽しんできなさい。 もちろんパパとママには三人で行った事にするわね』とウインク付きで気遣って貰えた今回此処を選んだ理由は、NYから比較的近い事と華音とドライブしたいと言うアンドリューの希望からだNYからプレイべートジェットでマイアミ空港へそこから車に乗るア「乗って?」華「うん」...

187 NYの二人

NYでは、アンドリューの休日に華音を映画に誘った前回はディズニー作品を選んだが、今回はラブストーリー物を選んだ中学生になった華音と、もう一歩進展が欲しかったからだ案の定、映画を観終えた華音は顔が真っ赤だア「感動したな」華「うん////」ア「特にラストシーンは良かった。 夕陽をバックに二人がハグし合ってさ」華「/////」その後、ラブシーンの中でのエンドロール角度を変え二人が貪りあうようなキスだったが、物語...

186 あんな作り物に負けたくない

6月下旬子供達は夏休みになった今年は7月から一ヶ月もの間NYへ行く華音今年も千恵子が迎えに来た詩音とは初対面で、華音に似てとても可愛いそれに待望の女の子詩音が生まれてから類の喜びようが伝わり、華音と目配せして笑いあうそして日本から麗も来たこちらは光音と心音を迎えに来た形だが、二週間も早めに来て詩音と羽音との触れ合いを楽しむ羽音の女ったらしは健在で、二人の祖母に対しても羽「あいちてる」と呟き、キスを...

185 五人目

光音の予感は的中し、つくしは五人目を妊娠したそして5月に女の子を出産する黒髪の華音に良く似た女の子その子供に、類は詩音(しおん)と言う名前を付けた類34歳、つくし33歳、華音11歳7か月、光音10歳1ヶ月、心音7歳8ヶ月、羽音2歳1ヶ月だ華「可愛い」華音は赤ちゃんを抱っこするのも、すっかり板についている首の下に腕を入れ、しっかりと固定しているその詩音を愛おしそうに光音が見つめる光「『音』と言う漢字...

17 俺の大切な彼女

類は、いつもの場所でバイトが終わるつくしを待っていた2月も後半になったが、夜はまだまだ寒いしっかりとコートを羽織り、つくしが出てくるのを今か今かと待っていたすると、つくしが出てくるのが見えたその手には、ジャンバーとバックが握られている事から、急いで出てきたのが分かる「類~~。 お待たせ~~」ポスンッと自分の胸に飛び込むつくしが可愛くて仕方ない類は、自分のコートでつくしを包み込む「まだ外は寒いよ?」...

16 恋人とは?

翌日、、あきらと総二郎は、日本に到着後まっすぐ花沢邸に向かったあ「ほんとに類が、『恋が始まった』と言ったのか?」総「あぁ。 信じられねぇだろ?」あ「って言うか、いつ出会ったんだ?」総「大学に来ても邸へ行っても、いつも寝ていたよな? そんな生活の中でどこに女との出会いが?」二人は頭を捻る総二郎の聞き間違いとも思えないかと言って、類に恋が始まるとも思えないあ「寝ぼけてんじゃね?」総「その線が濃厚だよな...

15 始まったばかり

類はいつものようにつくしの手を取り、自分のコートのポケットへ入れるそして、、、その中で手を繋ぎ直した――恋人繋ぎにそれだけでつくしは頬を染める「あのさ。 今夜は外で夕食を食べない? 今まで俺、一度も食費を出していないしさ」「そんな事、気にしなくて良いのに。 だって大したものじゃないよ?」「でも、バイトで稼いだお金だろ? なんか申し訳なくてさ」「じゃ、そうさせて貰う」今更だけど、自分の事何も話していな...