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さくらいろ

16 気になるとはそう言う事

目的の海岸に着き、二人は車から降りた「うわっ。 長い海岸。」「下に降りてみよ?」「はい。」二人は近くの階段から砂浜へ降りるそしてゆっくり歩きはじめたGWと言う事もあり、家族連れやカップルなど、波打ち際は賑わっている「あの時さ。 砂浜を見ていたけど、思い出って何か形ある物? それとも景色とか? 後は、、言葉とか?」歩き始めてすぐに類が問う一緒に探そうと言った手前、大まかで良いから聞いておきたかった「形...

15 誘う

茶会翌日、総二郎は家元と共に、お世話になっている重鎮達の元へ挨拶へ向かった留守を預かる夫人と共に、つくしは昨日の片づけを行っていたそこに客が来たと弟子が伝えに来た雪乃が出てみれば、そこには類が立っている「あらっ? 花沢さんじゃないですか。 昨日は来て頂きありがとうございます。」「いいえ。」「でもごめんなさいね。 総二郎は家元と挨拶回りに行っていますの。」「あっいいえ。 総二郎じゃ無く、牧野さんに用...

14 求める女像

類がお茶のお盆を手に部屋へ戻ると、司とあきらはあからさまにガッカリした表情を見せる司「牧野は?」類「片付けがあるとかで、これを渡された。」と言いながら、皆の中央にお盆を置くあ「しかし、、この俺の誘いを断る女がいたなんてな。 かなりショックなんだけど?  単に食事に誘っただけだし、二人っきりじゃねぇのにさ。」司「あぁ。 総二郎もいるだろ? それに今も片づけを理由にここに来ねぇ。  もしかして俺達嫌わ...

13 焦り

茶室を出た類は、廊下の先を歩いているつくしを呼び止める「牧野さん!」「はい?」類はサッとつくしに近寄る「やっぱり総二郎の所で下宿している女の子って、牧野さんだったんだ。 覚えているかな? 静岡のパーティーで会ってるんだけど。」類は自分自身がこうしてペラペラと話しをしているのが信じられないしかもその言葉は、総二郎やあきらがいつもやっているようなナンパの常套文句だだが聞いておきたい事があるし時間も限ら...

12 茶会

弟子に案内され、三人は茶室へ入るすると凛とした姿勢の女性が目に飛び込む黒目がちの大きな瞳が印象的な女性だその女性も一瞬目を見開いたが、直ぐに両手を突き頭を下げるもちろん三人の登場に総二郎も驚きを隠せない総「何でお前らが?」司「そりゃあ、お前の初亭主姿を見る為に決まってるだろ?」あ「晴れ舞台に俺達が応援に行かなくてどうする?」類「招待状が来ていたしね」と言いながら、総二郎の前に並んで座るもちろん驚い...

11 三人の自論

茶会当日、緊張の面持ちの総二郎は、家元に頭を下げる「本日は、よろしくお願いします」総二郎が亭主、つくしが半東を務める中、家元と夫人は来客の相手をする事になっているつまりは裏方を担って貰う形だ「稽古通りに行えば、誰も文句は言わないだろう。 精一杯努めるように。」「はい。」そこに、つくしが入って来たもちろん着物姿で、髪はアップにしている「本日は宜しくお願いします。」と総二郎に頭を下げた後、家元にも頭を...

10 吟味

「はあ? どう言う事ですか?」総二郎は疑問を呈する「今度の茶会は、お前とつくしちゃんで行ってくれ。」と、家元は再度説明するつまり俺の半東に、あの女を?今回は初めて亭主を務める大切な茶会当然半東は師範クラスが務める物だと思っていた「茶道の心得がある程度ですよね? 大丈夫なんですか?」「あぁ。 お前は日ごろ遊び歩いて知らないようだが、つくしちゃんの腕前は相当な物だ。 何の心配も無い。」家元が太鼓判を押...

9 何なんだよ、あの女!

つくしの大学生活が始まった心配された通学も、週の内4日は二限目からだった為、通勤ラッシュから逃れているもちろん週一はラッシュに重なる為、光三郎の車に同乗させて貰い、英徳付近で降ろして貰っていると言うのも、一度高等部の駐車場で光三郎に続いて降りた時、悲鳴のような叫び声が上がり、突き刺さるような視線を浴びたからだ光「つくしさん。 大学部へはこの道を抜けると行けるから。」悲鳴や視線に慣れっこなのか、光三...

8 対面

総二郎は、沖縄のあきらの別荘へ来ていた総「此処はもう夏みてぇに暑いなぁ」あ「あぁ、そうだな。 でもカラッとした暑さで過ごしやすいんじゃね?」司「もう泳げるんじゃねぇか?」類「海には行かない。 それなら寝とく。」と、類はさっさとソファーに横になる司「ばっ、バカ! 行かねぇよ! 子どもじゃあるめぇしよぉ」と、司は必死に否定するところが二人の意見は違っていた総「大人になったから海に行くんだろ?」あ「そう...

7 F4とは

光三郎は、抜け道を通りながら駅まで案内する「この道は車が通らないし、駅まで早く着くけど夜は危ないから通らない方が良い。」「分かった。」「でも、ほんとに電車で行くの? 俺と一緒に行っても良いんじゃない?校舎は違うけど、学校は同じ敷地内だしさ。」「ありがとう。 でもこれ以上甘えられないし電車通学に憧れもあるしね。 頑張ってみる。」それは今朝の事だ大学が始まったら、総二郎か光三郎と一緒に車で通学すると良...

6 引っ越し

3月末つくしは、荷造りをしていた英徳大学の合格通知が届き、4月から西門邸で暮らす為だ「本当に行くのね?」「うん。」千恵子はそれ以上何も言えず黙り込む晴男が亡くなり、母子家庭でもここまで安定した生活が送れたのは、全て家元のおかげその家元から、面倒を見るから安心して預けて欲しいと言われたら、何も言えない「私の事は気にしないで、西條さんと一緒に暮らせば?」「つくし、、」西条とは千恵子のお相手だそしてその...

5 受験前夜

つくしは貰った地図を片手に、何とか西門邸に着いたそのあまりにも大きすぎる敷地にビックリする物の、入り口のインターホンを押すと中から家元と女性が出てきた「つくしちゃん、いらっしゃい。 無事辿りつけたようだね。」「はい」家元の姿を見てホッとすると同時に、やはりここが家元の家だと判る「紹介しよう。 家内の雪乃だ。」初めて見る奥様はとても綺麗で、物静かな印象だ「初めまして。 雪乃と申します。」「初めまして...