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さくらいろ

47 一期一会

類は母親と共にランチを取っていた麗「今日も良い天気ねぇ。 家に居るのはもったいない天気だわ。」類「そう? 逆に外は暑すぎるんじゃない?」麗「暑いからこそプールへ行くとか、映画とか屋内で楽しむとかいろいろあるでしょ?」類「じゃ行って来れば?」麗としては、今日も朝から家にいる類にイライラしているその為、さり気無くデートへ行くように促しているのだが、本人は全く動じないこれではつまらない男と言う烙印を押さ...

46 お見送り

突然、茶室の襖が開き、中に居た四人は一斉にそちらを見るそこには洋服を着た総二郎の姿総「遅くなり申し訳ありません。」総二郎は軽くお辞儀をすると中に入るそして四人の横に静かに座ると、今度は深々と頭を下げた総「野口さんが来ると知っていながら遅れてしまい、申し訳ございません。  まだお時間があるのでしたら、私のお茶も是非飲んで頂けませんか?」既に二杯も飲んでいる野口の事を気にし、家元は総二郎の言葉を諌める...

45 失態

西門邸は朝からバタバタしていた家「総二郎は、まだ帰って来ていないのか?」雪「そのようです。」家「今日は野口さんが来るからと言ってあるのに、、。 光三郎、総二郎に連絡は着いたか?」光「まだ。」客人が来ると判っていながら、外泊はおろか連絡すらないと言うのは前代未聞つ「もしかして、事故に遭ったとか?」つくしは心配でならない昨夜、類と言い争いの末、出て行ったきりだ午前様での帰宅もよくある事だが、客人の訪問...

44 類と総二郎

家「こうしてつくしちゃんのお母さんは、静岡支部で事務の仕事を始めた。  私は毎月静岡へ行き仏壇に線香をあげ、つくしちゃんに稽古をつけていた。  これが、経緯だ。」類「話して頂きありがとうございます。  でも家元が牧野の父親を殺したとは俺も思いません。  天候が悪かった。 これに尽きます。」家元は、類の言葉を頷きながら聞くその姿は、今まで何度も自問自答していたと判るだからこそ、牧野親子の行く末を今も...

43 15年前の出来事②

それから一週間後、晴男の葬儀が行われた遺体は見つからなかったが、ライフジャケットも付けておらず、あの高波では生存は望めないと言われ、捜索も二日で打ち切りとなったその説明を淡々と受け入れた千恵子最後に捜索隊や関係者に対し千「ありがとうございました。」と頭を下げたその葬儀に、青山と西門も駆け付けた式が一通り終わり、ほとんどの人が帰っていく中、二人は千恵子の前に歩み寄る青「この度は、本当にすみません。」...

42 15年前の出来事①

離れへ移動した家元と類そこに光三郎がお茶を持って入り、そのまま腰を下ろすつまり、光三郎も話を聞くと言う姿勢だその二人を前に、家元は重い口を開いた家「つくしちゃんは母子家庭なんだが、父親は釣り船を経営していた。」此処で家元は一度話を区切るそして再び想い口を開いた家「その父親を殺したのは私だ。」えっ!という表情を見せる類と光三郎その二人に家元は15年前の事を思い出しながら話し始めた静岡県駿河湾にある釣...

41 むしゃくしゃ

思った通り渋滞に巻き込まれ、西門に到着したのは21時を少し回った頃だったSAでは、ラーメンを食べた二人つくしもやっと笑顔を見せ始め「私事でごめん」と何度も謝ったもちろん類は「何も気にする事は無い」と告げた二人が西門の門をくぐり玄関を開けると、そこに腕組みをした総二郎が立っていた総「遅いお帰りで。」類「総二郎、、」類は言葉に詰まるそれ程、総二郎の声色は皮肉を含んでいた総「お前ら、何時からそんな関係だっ...

40 偶然の再会

家元と雪乃は、14時頃家に戻った総「お疲れ様です。 どちらへ行かれていたんですか?」雪「明日来られる野口さんの手土産を買いにね。」総二郎は二人の後ろを見るが、そこにつくしの姿は無い総「牧野は?」家「つくしちゃん? つくしちゃんなら類君と出かけたが?」家元と雪乃は、何を今さらと言う表情だだが何も知らない総二郎は、どう言う事か判らないあの類が、牧野と出かけた?もし偶然街で会ったとしても、軽く挨拶をし後...

39 水族館

類「おはよ」つ「おはよ」まだ8時前つくしは玄関口に居る家元と雪乃に照れながら、類に挨拶するつ「じゃ行ってきます」類も二人に頭を下げながら類「じゃ、お預かりします。  あまり遅くならないようにしますが、静岡付近まで行く予定で、渋滞していたら遅くなるかもしれません。」家「なら夕食も食べて帰ってくるかい?」雪「急いで帰ろうとして事故に遭っても困るし、そうしたら?」二人の言葉に、類とつくしは顔を見合わせる...

38 京都土産

日曜日の夜、家元と総二郎が京都から戻った雪「お疲れ様。」つ「お帰りなさい。」家「ただいま。」総「あ~。疲れた。」二人は着替えなどの鞄以外に、沢山の紙袋を抱えている主催者側から謝礼として頂いた手土産も含まれているが、そのほとんどはつくしへのお土産だつ「こんなに沢山?」総「あぁ。 ラングドシャ以外に生八つ橋も外せねぇだろ?   後、バウムクーヘンも人気があるって言うし、千枚漬と言うカブの漬物も有名なん...

37 ヤキモキ

類が自宅に戻ると、麗が玄関に腕組みをして立っていた「お帰りなさい。」「ただいま。」「キッチリ説明して貰おうかしら?」「分かった。」類は大人しく麗の後に続きリビングへ向かうそして麗の前に腰を下ろした「まず確認なんだけど、メープルのフレンチレストランで暴れたと言うのは本当?」「暴れたと言うか、光三郎を殴った。」類の口から告げられた言葉に、麗は驚きを隠せない過去の暴力行為は司が主流で、類が率先して行う事...

36 期待する光三郎

二人は食後、サンシャインシティ展望台へ昇り景色を楽しんだ後、帰る事にした今日はあまり遅くならないと伝えていたし、来週こそは予定通り水族館へ行く約束をしたそれなら明日にでも、、という類の発言は、つくしがきっぱり断った無料で住まわせて貰っている手前、今まで通り週に一度は家の手伝いがしたいと言うその上、これまで通り大学では会わないし無視して欲しいと頼まれた司やあきらと出かけただけで大騒ぎになったのに、類...