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さくらいろ

18 手料理

家に帰った類は、母親に出迎えられる「お帰りなさい。」その母親に弁当の袋を渡す「妹は?」「まだなの。」「そっ。」俺は車移動妹は電車この家から駅まで何分だろう?類はまっすぐ自分の部屋に上がると、ベッドに腰を掛けテレビをつけるそして妹が帰宅するのを待つすると、5時半頃玄関が騒がしくなったそれは二階の類の部屋からでも分かるほどの音で、「ただいま~。」と聞こえるそのままキッチンへ向かったのか二階には上がって...

17 弁当

一通り話が終わった後、類はいつも通りソファーに横になると目を閉じる三人も聞きたいことはとりあえず聞けたし、邪魔することなく週末に起こった出来事などで盛り上がっていた司は椿との事、あきらは双子の妹達の事、総二郎は弟の事だそれらを聞きながら、類は妹役のつくしを思い出していたお淑やかとは程遠いが、元気が良くしっかり者で、あの家で大黒柱のような存在そして面倒見が良く親切で我慢強い自分の境遇を思えば泣きたい...

16 説明

英徳に着くと、二人はまずラウンジへ向かう「ところで何で司まで乗っていたのさ。 まだ登校する時間でもないだろ?」「三沢が、まだ類があの家に居るっつってよ。 素性を隠している手前、普通の登校時間に迎えに行くっつうから、いろいろ聞きたくてさ。」そんな事だろうとは思ったけど、、司がこの調子なら、たぶんあいつらも、、と嫌な予感を感じながらラウンジに入ると、やはりあきらと総二郎も既に来ていた「よぉ! 類!」「...

15 月曜日

月曜日、、類は、あくびをしながら車に揺られ、英徳へ向かっているその手には、弁当があるというのも、朝7時に妹に叩き起こされた「お兄ちゃん。 遅刻するよ? 朝ごはん食べて!」「いらない。」「ダメ! 朝食抜きは、頭の回転が悪くなって記憶力も低下するんだって! つまり勉強ができないって事なんだから!」と無理やり起こされた寝ぼけ眼でダイニングキッチンへ行くと、テーブルの上に4つの弁当「これ、お兄ちゃんのね。...

14 あのさぁ

類は朝食を食べ終えた後、ゆっくりコーヒーを飲むその間に、妹が母親を連れ洗面所へ洗濯の仕方を教えている声が聞こえるそして興奮しながら戻ってきた「お兄ちゃん! 聞いて! ドラム式の洗濯機なんだけど、洗剤も自動投入されるんだよ! すごくない?」そういわれても、なんと答えて良いのか分からないそもそも洗濯機なんてまじまじ見た事がないんだから「それにね、乾燥機付きだから、雨の日でも乾燥できるんだよ! でも浴室...

13 ギャップ

「お兄ちゃん。 朝ごはんだよ? 起きて?」類は体を揺り動かされ意識が覚醒してくる「ねぇ、お兄ちゃん!」お兄ちゃん?俺に兄弟はいない、、「朝だよ! ほらっ、起きて!」と言って布団が捲られた途端体にひんやりとした空気が当たる「寒っ、、」思わず口から声が漏れ、ぱちっと目を開けるそこには真っ赤な顔をした女が口をパクパクさせているそこでやっと昨日の事を思い出した本来なら怒るところだが、妹の表情があまりにも面...

12 爆笑

その頃、F3は司の家で酒を酌み交わしていた話題はもちろん類の事だ「ダメだ! あいつ電源切りやがった。」「相当不貞腐れてんな。 てっきりここに怒鳴り込んでくると思ったけどな。」「それより自宅で寝る方を選ぶだろ? まあ怒り狂っているのは間違いないだろうけどな。」三人はクックックッと含み笑いをしながら語り合う「それにしても面白いことを思いついたよな、総二郎。」振られた総二郎はニヤリと笑みを漏らす「妹を類の...

11 いった~いっ!

脱衣所にいるつくしに、母親が声をかける「つくしちゃん。 先にお風呂入る?」順番に入らないと、時間が押すばかりだ「は~い。」つくしは大きな声で返事をすると、急いで二階へ駆けあがるそして寝間着と下着を掴むと、ダッシュで脱衣所へ戻った急いで服を脱ぐと、バスルームに入るそこは今まで住んでいた風呂よりかなり広い「すごい。 このスイッチなんだろう?」湯船の壁にあるボタンを押すと、浴槽がぶくぶくと泡立つ「すごい...

10 発狂

食後、類は自室へ戻り、ゴロンと横になるすると段ボールの中から着信音が聞こえてきたその聞き覚えのある音のする段ボールを開けると、携帯と財布が一番上に乗っていたその携帯には、『司』の文字が表示されているそれは今一番見たくない文字どうせ現状を聞きたいだけなのだろうと分かるから類はそのまま蓋を閉めるすると下から母親の声がする「類君。 先にお風呂入らない?」当たり前だが部屋に風呂はないという事は、自分の好き...

9 困った

「あ~美味しかった。 ご馳走様でした。」ガリまで綺麗に食べ終えているこう言っては失礼なんだろうが、貧乏だったという妹は食べ物のありがたみを一番分かっているんじゃないだろうか?こうして食前と食後にきちんと感謝をする人が、今の世の中どれぐらいいる?少なくとも俺の周りには一人もいないそれどころか、俺なんて一口食べて味が合わないと思ったら、残りは食べなかったその料理はもちろん廃棄され、作ってくれた人に感謝...

8 そうきたか

食卓を4人で囲む目の前には父親と母親そして隣には妹が座っている改めて思うが、全くの赤の他人そんな人達と、なんで食事をしないといけないんだろう?「あのっ、、類君? 美味しいから食べて?」遠慮がちに母親が言う「えっと、、類? たっ、、たっ、、食べなさい。」オドオドしながら父親が言う「この青魚の切り方凄いよ! 見た目でも食欲そそるし、このピンク色のマグロなんて大トロ? ねっ、食べないと損するでしょ? お...

7 お転婆

静かになった家の中、類は目をつぶるが、外から「ある~?」「な~い」と言う三人の声が聞こえ、眠りを邪魔されるしばらくすると、一階の方から「ピ~~」という音が聞こえ始め、その音が一向に止まない三人は今も外でブレスレットを探しているようで、室内の音に気が付かないようだ類としては無視したいところだが、初めて耳にする「ピ~~」という音その不快音が耳につき、渋々体を起こし一階へ降りた音の鳴る方へ向かうと、キッ...