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さくらいろ

14 カレー

最後に、今夜の食材を買うために、生鮮食料品売り場へ寄った類とつくし「今夜は何にしようかなぁ。 カレーで良いかな?」と、二人はカレーコーナーへいつもは中辛を選ぶのだが、今日は甘口を手に取る「類君は、いつもどんなカレーを食べてる? 肉は牛?豚?ミンチ?」「カレー?」類の知っているカレーは、グリーンカレーだったり、カレースープのようなサラッとした物だったりだ肉は骨付き鳥だったと思うが、、と思いながら、カ...

13 ありがとう

映画にはたくさんの犬が登場し、類の玩具の犬が主人公と分かったし、それなりに楽しめた「ねっ。 当たりだったでしょう?」「うん。」類の表情が明るくなったことにホッとしたつくしは、次に100円ショップへ向かうそこで子供用風呂椅子を2個買う「昨日立ったままでシャンプーしたら、体が不安定だったのよねぇ。 でもこれに座れば大丈夫だね。」「えっ! もしかして今日も一緒に入るの?」「当たり前! 何かあってからでは...

12 ヒーロー

「類君だとサイズは110かな?」ここは大型スーパーと呼ばれる場所朝食後、洗濯物を干してやってきたそしてまっすぐ子供服類場へ向かった特売と書かれたワゴンの中で、類の下着を探す姿は真剣そのものいつ元の姿に戻るか分からないし、何時までも女性物の下着を着用したくはないその為、特売でも仕方ないと思っているチラリと値段を見ると、2枚入りで380円使い捨てだろうか?と思うが、問題はそこではない「牧野。 その真っ...

11 つくしの推理

つくしが目にしたカードは学生証だったそこには『英徳学園大学部 経営学部 花沢類』の文字生年月日は印字されているが、自宅住所はどこにも記載されていないこの財布と携帯をどこかで拾い、花沢類という人物になりすました?でもそれだと21歳という年齢の開きに、すぐに嘘だとバレる現に、類君は初めから21歳と主張している普通、名前だけ拝借し、年齢は実年齢を言うだろうそれにここには住所が記載されていないそれでも類君...

10 麗の衝撃

佳代から電話を受けた麗は、衝撃を受けていた類君に子供?とりあえず、その画像を至急送るように伝えた佳代が間違えるはずはないと思うが、自分の目で確認し判断したい待つこと10分少々で、麗のパソコンに画像が送られてきたはやる気持ちでクリックし、食い入るように画像を見るストレートの髪の若い女性が画像に映った後に、子供の顔がアップで映る途端、麗はフリーズした——似ている瓜二つだ髪の色も少々不機嫌な表情も、、抱っ...

9 プルンプルン

背中はつくしに洗ってもらったが、他は自分で洗う事に成功し、これでやっと出られると思った類体にシャワーをかけてもらい、泡を流し終えると、サッと風呂から出ようとする「あっ、ちょっと待って!」何?まだどこか泡が残っている?と思っている類の体がふわりと浮くそして湯船にチャポンと浸けられた「しっかり温まらないと風邪をひくからね。 今からあたしが洗うから、その間ここをしっかり持っててね。」と、湯船の端をポンポ...

8 ミニチュアサイズ

つくしが食器を片付けている間、類はテレビのスイッチを入れるするとニュースで旅行会社の倒産報道をやっている社長が頭を下げ、後は弁護士に、、と言っているが、旅行代金の返済は法的手続きの兼ね合いから約半年後、しかも1%程の返金にしかならないらしい全額返金してもらえないまでも、これはあまりにも酷いすると片づけを終えたつくしに呼ばれた「類君。 お風呂入るでしょ?」「うん。 出来れば。」それを聞き、つくしはク...

7 グリンピース

「類君。 起きて? お腹空いたでしょ?」「ん、、、」類は、布団を頭まで被るが、つくしによってパッと捲られてしまう「ほらっ、類君。 ご飯食べよ?」えっ?類はガバッと起きるとつくしを見るそして、やっと理解できたぐるりと見回すと狭い部屋の小さなベッドの上だと分かる体は今も小さいままだ「起きた? じゃこっちに来て?」見ると小さなテーブルの上に何か置かれている類はヨイショッとベッドから出ると、つくしの指さす...

6 パニック

花沢邸では大騒ぎとなっていたインターホンで対応した使用人は、あまりにも衝撃を受け、途中でインターホンを放り投げ、すぐさま佳代を探しに行ったとにかく使用人頭である佳代の指示を仰ぎたいからだ丁度、類の部屋の掃除をしていた佳代は、あまりの騒々しさに部屋から出る「何事ですか! 騒々しいですよ!!」「あっ、佳代さん!! 大変です! 大変なんです!!」使用人は佳代の腕を取ると、訴えるように上下に振る「何事です...

5 キュン

「牧野はこれからどこかへ行く予定?」その言葉に、つくしは諦め顔だどうあっても『お姉ちゃん』と呼ぶ気はないと分かったから「家に帰るよ。」「家? 家族と同居?」「ううん。 一人暮らし。」類は内心喜ぶ家族と同居中なら話がややこしくなるが、一人暮らしなら居座っても問題はない「じゃあ、俺を連れてってよ。」「はあ?」つくしは素っ頓狂な声をあげるそんなつくしに、類は畳みかける「実は俺、21歳の大学4年生。 空港...

4 不安

数コール後、、『はい。 花沢です。』佳代の声ではないが使用人が出たことで、類は口を開く「あっ、俺だけど、佳代はいる?」すると数秒沈黙が続き、訝しがる声が聞こえた『おかけ間違いじゃないですか? こちらは花沢ですが?』「だから佳代に代わって!」『イタズラ電話はお止めください! 失礼いたします』と言うなり、一方的に切られた類はスマホを耳から離し、ジッと見る声が子供の声だから、取り合ってもらえなかったとい...

3 警戒

「僕? 迷子?」突然声をかけられ、類はキョロキョロ周りを見渡すが、やはり自分に声をかけていると分かる迷子ではないが困っているのは事実だ突然体が小さくなり、これからどうしていいのか分からないその類の目線に合わせ、つくしは屈みこむ「お名前は?」「あんたは?」類は警戒するそれは幼き頃より教えられた自己防衛この姿なら、簡単に誘拐できると言っても、身代金は無理だろう花沢類は21歳の大学4年5歳ぐらいの子供で...