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ハニートラップ<完>

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大河原邸の別荘に、総二郎が到着した
今回は、この別荘で『秋の夜長を楽しもう』という訳のわからない催しをするから、絶対に来いと言われた
この忙しい中、、と思った物の、「つくしも呼んでいる」の一言で、参加することを決めた
別荘の玄関を開けると、大河原の使用人が迎えてくれる
 
「西門様。お待ちしておりました。中に入られる前に、滋お嬢様からこちらをお読みになるようにと」
と、手紙を手渡された
 
その手紙を開けると、、
【 ニッシー。
  今日はそんな催しものはないよ。
  ニッシーの気持ちを知っているから、
  つくしと二人っきりにさせようと思って。
  滋ちゃんも、つくしの彼氏は、ニッシーが一番だと思うの。
  だから頑張ってね。
  あっ、つくしには何も伝えていないから、上手く行っといて。
  使用人も、すぐに帰らせるから安心してね~ 】
 
その文面を見て、総二郎はニヤリとする
そして中に入った
 
奥へ進むと、つくしボットが所在なさそうに、隅の方に座っていた
そして総二郎の姿を見るなり、、
「あ~~良かった~。まだ誰も来ていなくて、心細かったんだ」
と、ホッとした声で呟く
 
「あぁ、、なんか皆の都合が悪くなったみてぇでさ。俺だけなんだ」
「えっ!」
つくしボットは驚き、総二郎を見る
 
「じゃ、、私も帰ろうかな」
そういうなり、スクッと立ち上がった
(凄いですね。美作さんの時と、ロボットの対応が違っています)
(ほんと凄いよねぇ。どんなプログラミングになっているんだろ?)
 
「ちょっ、、ちょっと待てよ!」
総二郎は、咄嗟につくしボットの腕を掴む
 
「まだ良いじゃねェか。
俺も今来たところだし、もう少しゆっくりしてから帰ろうぜ?」
「でも、、」
「大丈夫だって、帰りは送ってやっからよ」
と言いながら、中庭の見える縁側へ連れて行き、そこに腰を下ろす
 
(ニッシーもさすがだね。落ち着ける場所に誘導したよ)
(自然な行動ですし、、さすがですね)
 
その中庭には、秋桜が咲き乱れている
「もう、、秋なんだね」
「あぁ、、そうだな」
「もうすぐ西門さんも卒業かぁ、、、寂しくなるよね」
「クスッ、、牧野にしては、レアな言葉だな。
俺がお前にちょっかい出すもんだから、学生生活もゆっくり過ごせねぇって、ボヤいていたくせによぉ」
 
(ニッシーって、つくしと二人の時は、声色が優しいんだね)
(やはり好きな人だと、変わるものなんですね)
 
「そりゃ、、そうなんだけど。
でもすごく楽しくて、充実した学生生活だったよ?」
「そっか、、俺もそうだった。
こんなに学生生活が楽しくなるなんて、思わなかったわ」
 
(おぉ、、ニッシーが珍しく、素直な発言をしてるよ)
(先輩には、飾らなくてもいいという事でしょうか?)
 
二人の間に、そよそよと心地よい風が吹き抜け、秋桜がゆらゆらと揺れている
どこからかトンボが飛びまわり、またどこかへ飛び去って行く
 
(この間の取り方も良いね)
(えぇ、、さすが伝統文化を継承する方です)
 
その中庭の様子を無言でジッと見つめていたのだが、、
「牧野」「西門さん」
互いに呟いた言葉が重なり、二人はぷっと吹き出す
 
(ニッシーが、顔を崩して笑ってるよ)
(凄く自然な笑い顔ですね。これが本来の西門さんの笑顔なんでしょう)
 
「あははっ、、何だろ?息ぴったり?だね」
つくしボットは、笑いながら呟くものの、総二郎の方は既に笑いは止み、真剣な顔でつくしボットを見詰めている
 
(いよいよだよ)
(はい)
 二人は緊張の面持ちで、テレビ画面を凝視する

総二郎の視線に気づき、つくしも笑いを止め、総二郎を見つめる
そこには、熱い瞳でつくしだけを見つめる総二郎の姿
(この視線だけで、普通の女は堕ちるよ)
(はい、、普通でしたらね。
でも先輩は、そこら辺の女性ではありませんから)
 
「あのさ、、牧野。俺の、、半東になってくれねぇか?」
「ハントウ?」
つくしボットは、きょとんと小首を傾ける
それが、どれだけ総二郎をドキドキさせるポーズかも知らずに
 
(あははっ、、つくしボットったら、半東の意味を知らないよ。
まあ当たり前か、そこまで詳しすぎたら恐ろしすぎるしね)
(それにこのポーズは、西門さんのツボなんじゃありませんか?
心なしか、顔が赤くなていません?)
 
総二郎は、ハァと大きく息を吐く
そして、無防備で鈍感女には、直接告げるしかないと、気持ちを奮い起こす
 
「お前に、ずっと茶道を教えてんのに、半東も知らねェのかよ。
つまり、俺の傍で、俺と共にこの先の人生を歩こう、、って言ってんだよ!」
(言ったよ! ズバッと!)
(西門さんらしい告白ですね)
 
「えっ? 西門さんの傍で? この先も? それって、、」
と、つくしボットは、目を見開き驚いている
 
「そうだよ、お前の事が好きなんだよ」
「うっそ!! だって西門さんは、いつもいろんな女性と、、」
(だよね、、、絶対こうくるよ)
(はい、このフレーズは外せません。
それをどう釈明するのかが、大切なんです)
 
「あぁ、、昔は、かなり遊んでいたよ。
でもお前の事が気になりはじめてから、止めたんだよ」
(そうだったんだ)
(知りませんでした)
 
「なんで、、私? 私なんて、茶道もまだまだだし、お子様体型だし」
「茶道の事は心配すんな! 
俺が親身に教えてやるし、お前は筋が良いから大丈夫だ。
後援会の事も心配らねぇ。俺がもっと力を付けて黙らせるからよ。
それにお子様体型だろうがなんだろうが、関係ねぇよ。
俺にとってお前が、一番なんだから」
 
(うんうん、その言葉が知りたかったんだよ~)
(先輩を守り抜くという意思が伝わる、良いプロポーズです)
 
総二郎の言葉に、つくしボットは涙を流す
(ちょっと、、涙を流しているんじゃありません?
どういう仕組みなんです?)
(なんか、、頬の辺りに水を入れているらしいよ?
詳しくは知らないけど、、)
 
「あっ、、ありがとう。私も西門さんの事が好き。
でも自分に自信がなくて、、それに西門さんは女性にもてるし」
「悪りぃ。今まで散々遊んできたからな。
でもお前は、俺にとって最高の女だ。だから自信を持てよ」
 
「うん」
つくしボットは、潤んだ瞳で、ジッと総二郎を見る
その表情に、総二郎は、ポっと顔を赤らめた
(あっ、、確実に顔が赤くなった)
(レアな表情です。きっともう二度と見ることが出来ませんね)
 
「ありがとな。お前の事、、絶対に守るから、、
これからもずっと、俺と共に、歩いて行こうな」
「うん」
 
「牧野、、愛してる」
「私も、、西門さんを愛してる」
 
そのつくしボットの言葉を嬉しそうに聞き、総二郎は、ゆっくりと顔を傾けキスをした
(自然にキスまで持ってきたね)
(はい。この後が勝負ですね)
 
長いキスの後、、総二郎はつくしの手を取り立ちあがらせる
「お前が俺にとって最高の女って事を、解らせてやるよ」
と言いながら、布団を敷いてある部屋に連れて行く
 
(ちょっと強引。でも男らしい)
(気持ちの確認をしましたし、後は少しでも早く、自分の物にしたいんでしょうね)
 
「こっ、、これって」
「俺の物って実感してぇんだ。それに、お前にも俺を刻み付けてぇ」
「でも、、私、、初めてで」
「知ってる。だからすんげぇ嬉しい。
俺が牧野の最初の男になれるんだからさ。それにお前が俺の最後の女だ。
この先、お前しか抱かねぇ。だから良いだろ?」
 
(おぉ、、これがニッシーの殺し文句)
(西門さんらしい言葉ですね)
 (でもこれつくしボットだよ?
本番でフラれたら、この先どうするんだろ?
二度と、つくししか抱かないって言っちゃったよ?)
(その時はその時です。
これはあくまで、先輩と両想いになった場合ですから)

「うん、、、」
その言葉を合図に、キスを落とす
それはすぐに激しい物に変わっていく
そして立ったまま、つくしのワンピースのファスナーを下げ、ブラのホックも外していく
 
(この辺の行動は、熟練って感じがするね)
(もう少し、ゆっくりの方が良くないですか?
こういったスマートな行動は、過去の女性たちを思い出し、嫌な気持ちになりますよね?)
(分かる~。特に初めてのつくしには、辛いかもね)
(ですよね、、ちょっと減点ですね)

気づけば、つくしボットはパンツ一枚という状態だ
そこから総二郎はキスを続けながら、ゆっくりとつくしを横たえさせる
 
両手をクロスさせ、胸を隠しているつくしボット、、、
その手をゆっくりと解くと、小ぶりながらも形の良い胸が現れる
(そうなんだよね、、つくしの胸ってさぁ、、すごく綺麗なんだよ)
(形と色が良いんですよね)
 
「すんげぇ綺麗だ」
と呟き、その突起を口に含んだ
(つくしってば、大きさばかり気にするんだよね。
ニッシーのこの言葉は嬉しいよね?)
(はい、、その点も、西門さんは心得ているんでしょうね)
 
「あっ、、」
そうしながら、もう片方の乳房を、手でゆっくりと揉みし抱く
(あきら君に比べると、ちょっと性急すぎるよね)
(確かに、、でも、きちんと愛撫をしていますし、、)
 
総二郎は、ゆっくりと片手を下へ伸ばし、パンツの中に手を差し入れ、、、クリに触れた
 
≪ 終了です。 お疲れ様でした ≫
と、突然機械音がする
 
「はっ?」
総二郎が、つくしボットの胸から顔を上げると、つくしの身体がガシャンガシャンと音をたてはじめ、手足が縮み始めた
 
「うわ~~~」
総二郎はびっくりし、後ずさりしながら、事の成り行きを見ている
そしてあっという間に、一つの塊になったところで、滋と桜子が出てきた
 
「ニッシー、頑張ったねぇ。滋ちゃん、ジーンときちゃったよ」
「えぇ、、良いプロポーズでした。
それに過去の女遊びを真摯に詫びるところも良かったです」
 
(何なんだ? それに何でこいつらが此処に? ってまさか!)
その言葉に、全て見られていたことを知り、愕然となるものの、この二人に嵌められたことに憤慨する
 
「お前らなぁ!! やってい事と悪い事があるだろうが!!」
と、今まで見たこともないような表情と声色で、二人を叱咤する
 
「だって、、つくしが心配だったもん。
ニッシーがどんな気持ちで、つくしの事が好きなのか、、もしかして、その辺の女と同じように、ただやりたいだけなのか、、とかさ」
(そうなんだよねぇ。ニッシーだよ?
あのニッシーが、つくしの事が好きってだけでも信じられないのにさぁ。
もしかして、20歳になっても処女のつくしのその部分だけが好きなのかも?って思うじゃない?)

「んな分けねえだろ!!!」
 
「はい、、西門さんが、本気で先輩の事を愛されていることが分かり、ホッと致しました。
それに茶道の事も、お家の事も、何も心配いらないとおっしゃられ、西門さんの男としての技量も拝見できました」 
(西門さんの、先輩への思いが、本物だと言う事が分かり、私もホッとしたしました。
先輩のお初を頂きたいだけかとも思いましたが、それは杞憂だったようですし、茶道という特殊な道への導きも、しっかりとされているようですし)

「だってさぁ、、こうでもしないと、ニッシーの本心が判らないじゃない?でもこれで安心した。やっぱりつくしには、ニッシーが一番だよ」
 
「そうですね、、西門さんなら、安心して先輩をお任せできます」
と二人は、総二郎を持ち上げる
そう言われると、悪い気はしない
 
(当り前だ! 俺は、本気で牧野の事が好きなんだからよ!
しかし、、これで逆に、こいつらを味方に付け、有利に運べるか?)

「これ、詫びの品なんだけど、、」
と滋は箱を差し出す
 
「何だよ、、これ」
「秋の夜長を楽しむものです。
中に、説明書がありますから、楽しんでください」
 
総二郎は、頭をひねりながらも、それを受け取る
そして、、
「二度と、こんな事すんなよ!!! 
それとこの事は、誰にも言うなよ!!!
今度何かやったら、、絶交だけじゃすまねぇだからな!!!」
と叫び、滋からの箱をしっかりと抱え帰って行った





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