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第四章<完>

4-48 プロポーズ

2

司との電話を終えた後、再び目の前の書類を見る
これをすぐに記入したい所だが、まだ肝心な事を言っていない

類は、改めてつくしに向き合う
そして一呼吸置いた後、その言葉を呟いた

類「牧野つくしさん。 6年も待たせてゴメン。
  バツイチなんだけど、俺の生涯をかけて愛し幸せにします。
  もちろん愛樹のパパとして、子育ても頑張ります。 だから、、結婚して下さい」

その言葉に、つくしは二度三度としっかり頷く

つ「はい。 愛樹と共に、よろしくお願いします」

つくしの声は、既に涙声だ
でも表情は、類に向かって満面の笑みを見せている

類「愛樹、、ネックレスの指輪を出してくれる?」
愛「うん」

愛樹は、首からチェーンネックレスを外し、そのまま類に渡す

類「ありがと。 これ、、パパとママが填めても良いかな?」
愛「うん。 これ、パパの代わりってママンがくれたんだ。
  これからは、パパがずっと一緒に居るから、僕はもう要らない」

類「そっか、、これがパパの代わりだったんだ」

類は、チェーンネックレスから、二個の指輪を外す

この小さなプラチナリングを父親と思い、今まで牧野と手を取り合って生きて来たのかと思うと、胸が締め付けられる思いだ

類「愛樹、、このリングの裏に何か書いているか知ってる?」
愛「うん。Je ta'me 愛してる。だよ」

類「そうだね。 じゃあこの二つを並べると、、
  ほらっ、周りに文字が書かれているのは知っていた?」
愛「ううん、、」

愛樹は、首を横に振る
類は、愛樹に良く見えるようにリングを二つ並べ、目の前に差し出した

愛『t'ous les deux』「いつも二人で?」

類「そう、、パパとママンが、ずっと一緒に居よう、、って願いを込めたんだ
  でもこのリングを填める前に、パパとママンは引き離されたんだ
  でもね、、気持ちはこのリングの通り、パパはずっとママンを愛していた
  これからは、ママンと同じように愛樹も愛していく
  だから愛樹が、もう二人が離れないようにと願いを込めて、このリングをパパとママンに
  填めてくれるかな?」

愛「うん、、分かった」

愛樹は、類の手から大きなリングを取り、類の指示する指にゆっくりと填めていく

愛「パパがママンと僕の所に、ずっと居ますように」
と、声に出しながら、しっかり左手薬指に填められた

類「ん、、凄く利き目がありそう。 ありがとう愛樹」

類は、お礼を込めて愛樹の頬にキスをする
すると愛樹も、お返しとばかり類の頬にキスをする

次にもう一つのリングを手に取り、つくしの左手薬指に填めていく

愛「ママンが、もう泣きませんように」
つ「うん、、もう泣かない。 ありがとう愛樹」

つくしも、お礼に愛樹の頬にキスをする
すると愛樹は、つくしの唇にチュッとキスをする

愛「ママン、、パパと幸せになろうね」
つ「うん。なろうね」

二人は、嬉しそうに微笑み合う

パ~ン、、パッパ~ン

その三人に向け、クラッカーが鳴らされた

レ『おめでとう、つくし! 愛樹! 花沢さん!』
サ『良かったわね』
ル『おめでとう』
マ『おめでとう』

その三人を囲むように4人も集まる

つ『ありがとう』
類『ありがとう。 つくしと愛樹が、何事も無く生活できたのは、皆のおかげです。
  本当にありがとう』

ル『いいえ、、私達はただ、つくしと共に、この別荘の管理を任されただけです』
サ『ええ、、愛樹と共に、楽しく過ごせて幸せでした』

後の二人も、ウンウンと頷いている

類には、この4人が嘘をついている事ぐらい分かっている
司がこの地に別荘を構え、つくしを匿うと決めた時、24時間警備する男性二人と、身重のつくしの世話、育児の手伝いをする女性二人を配置した事を
それに、かなり気配りも出来るし、、本当に良い人選だと思う

類は、つくしに目配せし、二人同時にソファーから立ち上がる

類『つくしと愛樹を愛し、幸せにします。 今後も、私達を見守って下さい』
つ『類と幸せになります。 ありがとう』

その二人に、レア、サラ、ルカ、マキシム、、そして愛樹が大きく手を叩き、祝福の言葉を投げかける
それに照れながらも、応えるように二人はゆっくりキスをした


***

その頃、日本では、、
桜「あきらさん、、花沢さんに連絡つきました?」
あ「いや、、全然ダメだわ。 あいつ、完全無視してるか、電源を切ってやがるな」

桜「会見で、子供がいるって言っていましたけど、花沢さんは、それをいつ知ったんですか?
  親友が囲っていたとおっしゃっていましたが、それって道明寺さんですよね?
  ずっとNYですし、各国を回られていますけど、何時どこで先輩と会ったんですか?」

あ「知らねぇよ。 司とも連絡がつかねぇんだし」
桜「もう!役に立ちませんね。 とにかく先輩とそのお子さんの情報を、至急調べて下さい。
  あっ、もちろん写真付きでお願いしますね。 それまで、あきらさんとはお会いしませんから」

あきらは、ほとほと困り果てる
司と類の所に探りを入れるのは、かなり困難な事を分った上で、こうして無理を言っている

それにつくしの事を匿ったのが司と言う事に、あきらに対し不信感を抱き、チクリと攻撃している
なぜなら、あきらも類と司の親友だ
それが今回、全く蚊帳の外だったのだから

は~、、と深い溜息を吐きつつ、どうすれば桜子の機嫌が直るのか?と、そればかりあきらは考えていた


総二郎は、類の会見を見て、やっぱりな、、と思いつつ、ホッと胸をなでおろした
そして今度こそ、幸せになれよ、、と、心の中でエールを贈った


ドバイの滋も、類の会見を見て驚いていた
そして、類とつくしの間に、5歳の子供がいる事を喜ぶ
滋には、まだ子供がいない
だが今、子供を授かれば、将来的につくしの子供と結婚できるかも知れない
男か女か分らないが、取り敢えず自分も子供が出来ない事には話にならない

そうと決まれば、、、
滋は急いでスーパーへ向かった
そこで栄養ドリンクを大量に購入し、今日から毎日寝る間も惜しんで、やってやってやりまくる、、と、ガッツポーズを作った


優紀も、類の会見を見て、安堵していた
そして今頃三人で笑い合っていると良いな、、と思いつつ、つくしから連絡があるまでは、放っておこうと決めた

再会しても、6年分のアレコレ、愛樹の成長過程など、いろいろ話し合う事があるだろうと考えての事だ
そして近い将来また会えるだろうし、その時は、つくしの口から惚気話が聞けるだろうとも思っている


花沢物産日本本社では、裁判の結果が報告された
その上で、今後は一致団結して、会社を更に盛り上げていこうとなった

その中で、類の会見を見た社員、、
特に、つくしのいたフランス部署では、かなりの話題になっていた

社「つくし、、って言ったよね? それって牧野さんの事?」
社「しか、考えられねぇだろ? 
  あの名前って少ないだろうし、
専務が牧野さんを引き抜いて来たんだったよな?」
社「なあ赤司。 お前、何か知らねぇ? 確か赤司が、入社間もない牧野さんの担当をしていたよな?」

赤「さぁ? 仕事中は、全然そんな素振りも無かったし」
と、とぼける
でも内心は、嬉しくて仕方が無かった

別れた後も、子供を産み育ててくれた事実
出会った頃から、専務一筋でぶれる事の無かったつくしの愛の深さに、、

それと同時に、自分は簡単に砕け散る訳だ、、と、遥か昔の淡い恋を思い出し、フッと自嘲の笑みを漏らした









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2 Comments

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-  

2018-07-07 21:15

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Re: pu〜様

りおりお  

2018-07-07 21:33

はい!
移行作業頑張ります!
あと少しとなりました!
長かったですねぇ…

移行作業しながら、イベントの話を考えたりで、新しいお話の妄想が頓挫しています
そろそろヤバくなり焦ってます(笑)

頑張りま〜す

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