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第四章<完>

4-38 別れと記者会見

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類と聡がデュポン社へ行っている丁度その頃、キャサリンは自動車メーカーのクレマンの元を訪れていた

キ『クレマン、、大変そうね』
ク『あぁ、、まさかこんな事態になるなんて、思いもよらなかったよ。
  それで類とは離婚できたようだな』

キ『えぇ、、昨日、離婚できたわ』
ク『じゃあ、直ぐに再婚手続きに入ろうか?
  俺の方が今、ごたついているから、発表とかしなくても良いだろ?
  俺のマンションに何時引っ越してくる? 身体に障ると大変だから、荷物は他の人に運び入れ』

クレマンは、キャサリンの体を気遣う
それに対し、キャサリンは自分の私産をあてにされていると思ってしまう

キ『クレマン、、悪いけど、、あなたとは結婚しないわ』
ク『えっ? それだと子供が可哀想だろ? じゃあ事実婚と言う形をとる?
  籍は入れなくても、生まれてくる子供はきちんと俺の子供と認められるし、財産も共有できる
  今のゴタゴタが終息すれば、表だって出かけられるし、、』
と、子供との未来を、キャサリンに述べる
しかし、キャサリンの心には何も響かない

キ『クレマン、、私、、子供を堕ろしたの』
ク『えっ? 堕ろした?』
と、キャサリンの言葉に驚きを見せる

キ『えぇ、、そうよ。  だって、あなたの会社、かなりの損害が出るそうじゃない?
  そんな借金まみれの人と、再婚なんて考えられないわ。
  私達の関係は、誰にもばれていないんだし、これから類に匹敵する人を探すわ
  そんな私には、あなたとの子供は邪魔なの
  類との子供ならまだしも、不倫相手の子供となると、私の品位が汚されるわ』

数々の言葉に、クレマンは眩暈を覚える

ク『キャサリン、、お前は、お腹の子供を愛しいと思わなかったのか?』
キ『愛しい? そんな感情は無いわ』

ク『お前と言う奴は、、子供は神からの授かり物だぞ?
  それを中絶するなんて、、神への冒涜だぞ!』

キ『そんな大それた事じゃないわ。
  あなたがきちんと避妊しなかったから、出来ただけでしょ?
  それに、もう子供はいないんだから、あなたと一緒になる理由も義務も無いわ』

クレマンは、ほとほとあきれるばかりだ
確かに、身体の関係から始まった付き合いだ
でも、5年も長く付き合えたのは、互いに離れたくないと言う感情が、少しは芽生えたからだと思っていた

そして子供がそれを後押ししてくれたと言うのに、、
その子供を、自分の身勝手な考えで、いとも簡単に堕ろすとは、、
やっと、キャサリンと言う女の本性に気付いたクレマンだった

ク『そうだな。 もう俺達が一緒になる理由は何一つない。 サッサと帰れば良い』
キ『分かっていると思うけど、、私達の関係は他言無用よ。
  あなたと付き合っていた事がバレると、私のイメージが悪くなるから』

ク『それは俺も同じだ。 お前と言う女と付き合っていた事は、俺の一生の恥だ
  二度と顔も見たくない』

キ『そうね、、じゃ行くわ。 会社の方が大変でしょうけど、頑張ってちょうだいね』
ク『お前に心配されるほどでもない!』
キ『そうだと良いわね、、じゃあね』

キャサリンは、すがすがしい顔でクレマンの元から立ち去る
そのキャサリンを、苦々しい顔で見つめるクレマンだった



その日の夕方、、
花沢物産の一室にて、類の記者会見が行われた
その隣に、聡も同席している

類『私事ではありますが、、私、花沢類は、昨日正式に離婚しました事を、ここにご報告いたします
  私達は、政略結婚でしたので、そこに愛と言う物が一切生まれなかった事が原因です』

メ『キャサリンさんの御実家は、花沢のフランス産ワインの製造元という大切な提携先だと
  思うのですが、お二人が離婚しても、それは変わらず
継続されるのですか?』
と、早速メディアが突っ込んでくる

聡『その事ですが、皆様に合わせてお伝えしたい事があります。
  本日をもちまして、我社とデュポン社との提携を解除いたしました』

その発言に、メディアがざわつく

聡『息子である類が、キャサリンさんと結婚した経緯は、6年前に起こった日本での耐震偽装が
  発端に有ります
  その当初から、これは内部犯しか考えられないと、ずっと調査をしてきました
  そしてこの度、我社の13名の社員が、それに何らかの関与をしている事が、判明いたしました
  その13名は本日付で解雇の上、告訴いたしました
  そしてデュポン氏とこの13名の社員が、深い繋がりがある事が分かりましたので、
  我社との取引を解除した上、デュポン氏も告訴いたしました』

メ『という事は、デュポン氏が画策の上、その13名を使って花沢を陥れたと言う訳ですか?』
聡『我社の調査では、そう言う結論に達しました』

メ『デュポン氏は、何の目的で、そのような事を実行したのですか? 花沢の乗っ取りですか?』
聡『それは、、今後行われる裁判の中でお話いたします』

メ『それでは、その事が原因で、離婚に至ったと言う事ですか?』
類『初めに申しましたが、最初から愛の無い結婚でした。
  それに私の心の中には、結婚前からずっと一人の女性が住んでいます。
  政略結婚という形をとっても、そこに真の愛は生まれません。
  ですから、婚姻関係を解除したと言う事です』

メ『それでは、キャサリンさんには、全く愛情が湧かなかったと?』
類『そうです。 もちろん、戸籍上は夫婦でしたから、公の場に揃って出席しました
  ですが、写真や報道を見て頂けたら判ると思いますが、私は苦痛でしかありませんでした
  その損失を少しでも早く解消するために、仕事と割り切り耐えていました
  今回、離婚と訴訟が同じタイミングとなり、お騒がせ致しまして申し訳なく思っております。
  今後は、裁判上で説明いたします』

類の離婚会見から、企業間の紛争にまで話しが及び、世論の注目を一気に集める形となった










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2 Comments

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2018-07-07 10:02

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りおりお
Re: キャ~様

りおりお  

2018-07-07 19:10

マスコミを通じて、その向こうに居るつくしちゃんに伝えたいのでしょうね
しっかり伝わった事でしょうね

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