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今でも…<完>

73 声

2

スマホから流れ出る声に、祖父達の顔が、だんだんと青ざめてくる

祖 「これは、、、どこで?」
類 「どこ? そりゃ、あんた達が隠れるようにして、身をひそめていた場所だけど?
   あっ、ちなみに映像もバッチリ残ってる。 
      これ、、出る所に出したら、どうなるんだろうね?」

祖 「バッ、、バカ者! 
   これくらいじゃ、ただのお家騒動として、マスコミの格好の話題作りにしかならんわ!!」

類 「だよね、、でも、こんなやり方って、酷いよな、、
   俺としては、こんな事された得意先とは、二度と仕事をやりたくないんだけど?」

祖 「バッ、、バカを言うな! 
   この高崎の最先端技術で製造された商品が、我社にとって、どれだけの売り上げをもたらしていると思うんだ?
   その辺も、お前は知っておるはず」

その祖父の言葉に勇気づけられたように、鼻息も荒く高崎会長も、話し始める

高 「その通りじゃ、、私達は、今後も会社での深いつながり、そして発展の為を思って、
   類君とうちの圭子との縁談を、勧めただけの事。
   それに、酒の席で二人が泥酔し、酔った勢いとは言え、子供まで出来たんじゃ。
   まさか、この事を理由に、圭子との結婚を拒否するとか、子供を堕ろせとか、言うつもりじゃなかろう?
   それこそ、類君がバッシングをされかねんし、花沢物産も揺らぐ事になり兼ねん」

ふ~ん、、こういう風に話を持って来たか、、
さすが年の功? 全然、反省するそぶりも見せないし、、

クスッ、、と、俺は、バカにしたような笑いをこぼす
それに対し、祖父達が怒りを露わにする

祖 「お前、、何を笑っておる。 高崎会長の言った事を、聞いとらんかったのか?
   お前が、圭子さんと結婚せん事には、お前が世間にバッシングされるんだぞ?
   そうなれば、、この花沢の信用もガタ落ちになるし、株価も下がる」

高 「そっ、、そうじゃ、、たった一度の過ちだとしても、類君は、責任を取らねばならん。
   それに、堕ろせと言うのならば、私も圭子の祖父として、訴訟を起こすつもりじゃ。
   そうなれば、会社はもちろん、類君自身にも、大ダメージがあるじゃろ?
   だからここは男らしく、潔く圭子と結婚しなさい!」
と、子供を盾に、強気に出てくる

ここで俺は、目の前の女を見る
先程までは、恥ずかしそうに下を向いていたのに、何時までも俺が渋っているせいか、ハラハラしながら、事の成り行きを見守っている

類 「あんたさぁ、、お腹の子供、、、誰の子?」
圭 「えっ? それは、類さんの子供です」

類 「どうしてそう言い切れるわけ?」
圭 「だって、、あの日、、酒で酔い潰れているとはいえ、しっかりと私を、、
   それに、避妊もせず、、何度も、、何度も、、」

俺の矛先が、女に向けられた事で、二人も加勢に加わる

祖 「おい、、類、、何が言いたい?
   その言い方だと、圭子さんが、まるでほかの男の子供を宿しているように聞こえるぞ!」
高 「ここまで圭子を侮辱するようであれば、名誉棄損で訴えるぞ!
   いい加減、認めたらどうじゃ!」

その三人を、ギロリと睨みつける
類 「認めるも何も、、俺は、その子供の父親じゃない!
   なぜならあの時、、俺は、この女を抱いていないんだから!」

その言葉に、女の方が声を荒げる
そして顔は、般若の様に目がつり上がり、俺をキッと睨みつける

圭 「嘘よ! あの日、確かに類さんは、私を抱いたわ。
   そして、何度も何度も、私の中に放ったわ!」

類 「あんた、、それ誰かと間違えて無い?」
圭 「間違うはずが無いわ。 あの後、ホテルの一室に一緒に入った物」

類 「ああ、、SP達に抱えられてね。 あのさ、、さっき録音した音声を聞かせたよね?
   その時、映像もあるって言ったでしょ? そこには、俺とあんたが、互いのSPに抱えられて、
   移動させられている場面も、バッチリ撮られてる。
   そしてその後、、上階の一室に運ばれた。
   俺は、ベッドに一度は寝かされたけど、直ぐに別室に運び出されたんだ。
   でもあんたは、俺の代わりに、誰かの身体に縋ってたよね?
   そして、その男を見ても、ずっと俺の名前を呼んでたよね?」

圭 「えっ?」
類 「あのお酒かコーヒーに、クスリが入れられたんだよね?
   催淫剤っていう物が、、」

それを聞き、三人はサッと顔色を変える

類 「催淫剤を使って、俺とその女の関係を持たせ、子供を盾に結婚を強要すると言う魂胆は、
   もうとっくの昔にばれているんだよ!」

その言葉に、三人は驚きの表情になる

圭 「私、、私は知らなかった、、だって、お酒もコーヒーも飲んだし、、
   そんな物に、催淫剤が入っていたなんて、、、そんな、、」

小さな声で、ポツリポツリと話し、あくまで自分も犠牲者だとしらばっくれる女に、一瞥をくれる

類 「ふ~ん、、排卵誘発剤まで使っていたのに?」
トドメを指されたのだろう。
一瞬にして、女の顔色が変わる

その女に聞かせるようにして、もう一つ録音してある声を聞かせる
それは、女とSPの会話から始まり、次第に事に及ぶ状況、、
服のこすれる音、ベッドのきしむ音、、そして、二人の息遣いと喘ぎ声、
身体のぶつかる音が流れ出す

女は耳を押さえ
圭 「嘘よ、、、嘘、、」
と、自分に言い聞かせるように呟いている

類 「あんたらの悪巧みは、もう全てバレている。
   ちなみに、この女の子供の父親は、もう誰か分っているだろ?
   あんたが、10年間、自分の欲求を満たす為だけに利用した男だよ。
   でもその男の詮索は、止めておくんだな。 この模様も全て映像に撮られている。
   変な行動をすると、アッと言う間に実名で流出すると思うよ?
   それに、俺にこんな事したあんたらとは、二度と仕事をしたくない、、
   と言う訳だから、二度と俺の前に顔を見せるな!」

最後は、吐き捨てるように叫び、席を立つ
そして振り返る事無く、その場から立ち去った

***

シーンと静まり返った室内では、、
祖 「参りましたな」
高 「圭子、、もう類君との結婚は、諦めなさい。
   それにしても、、、うちと二度と仕事をしたくないとほざいていましたが、、、まだまだ若造ですな」

祖 「まだ一年しか、仕事に携わっていませんからなぁ。
   高崎無くして、花沢は成り立たんと言う事を、まだ分っとらんのですわい」

高 「まあ、、今後共、仕事では手を取り合って、頑張りましょう」
祖 「もちろんです。 あいつも、仕事では、私の方が上だと言う事を、忘れとるようですし、
   まっ、暫くは仕事に専念させてやりますか」
と、二人は語っていた











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2 Comments

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2018-03-26 10:26

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りおりお
Re: キャ~様

りおりお  

2018-03-26 14:41

修正しました

圭子さんも、強かな女性でしたね
少なくともSPは単なる遊びだった訳だし、実際のところは類の妻の座を狙っていた
もちろんそれは、自分が脚光を浴びたいだけ、、

こんな女性が、F4の周りには沢山いるんだろうなぁ

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