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今でも…<完>

72 決戦の時

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つくしが、類の手紙を受け取った三日後、、
日本では、、、

田 「類様、、会長から、お電話が入っております」

とうとうきたか、、

類 「分かった」
田村の心配そうな顔を目に入れつつ、電話に出る

類 「はい、、類です」
祖 「おお、、類か、、今から迎えをやるから、それに乗って○○○まで来い」

類 「今はまだ仕事中ですが?」
祖 「それは、田村にでも調整して貰えばよい。 分かったな」

一方的に言いたい事だけを告げ、電話は直ぐに切れた
ふ~相変わらずだ、、この人は、、

田 「類様、、、会長は、何と?」
類 「今から来い、、ってさ。 悪いけど、行って来るから、後処理頼むね」

これから、祖父に会い、キッパリと結婚を拒み、会社を辞めると告げる事にしている

田 「類様、、私もお供いたします」

この秘書は、何かを感じているのだろう、、
珍しく、声を荒げてくる、、

そうだよな、、ずっと俺についていてくれたんだし、、
社内で唯一、俺が信頼できる奴だしな、、

類 「田村、、いろいろ世話になったね」
田 「えっ?」

類 「俺、、会社を辞める事になると思う」
田 「辞める? ですか?」

類 「そう、、もう祖父に俺の人生を左右されるのが嫌なんだ。
   それに、俺を陥れた高崎テクノロジーと、仕事をするのも嫌なんだ」
田 「そうですが、、類様は、花沢にとって唯一の後継者で、、」

類 「別に、直系じゃなくても、優秀な奴は沢山いるだろ?
   その中に田村、、お前も入ってる。 
   お前が俺を、陰で支えてくれたから、この一年何とかやってこれたと思ってる」

田 「いいえ、、私は、、そんな大それた事は、、」
類 「いや、、いろいろ助けられたよ。 だから、今後も頑張って、、」
と、ここで執務室の電話が鳴る
それに反応して、田村がすぐさま電話に出た

田 「はい、、専務執務室です。 あっ、、はい、、おられます。 少々お待ちください」

誰?と田村を見ると、、

田 「社長から、お電話です」

父さん?
なんだ? 今頃、、

類 「はい、、類です」
聡 「類、、会長に、辞めると話したか?」

類 「いや、、丁度これからだけど?」
聡 「なら、、もう少し待て! 
   とりあえず、お前の思いや気持ちは、ハッキリと伝えても構わないから」

類 「それって、、高崎に代わる会社でも見つかった訳?」
聡 「今、、まだ探している所だ、、とりあえず、もう少し足搔いてみるから。
   それと、会長の失脚の件、、これももう少し待ってくれ」

なんだ?
何処か良い会社が見つかったのか?
会長を失脚出来る良い案でもあるのか?
まあ、辞めるのはいつでも出来るし、、

類 「分かった、、取り敢えず呼ばれているから、今から祖父と会ってくる
   その時、俺の気持ちははっきりと伝えてくるから」
聡 「ああ、、分かった。 それと悪いが、チャリティーパーティーは、宜しく頼むな」

類 「分ってる、、それは任せて」
こうして電話を切る

そして田村に向け、、
類 「とりあえず、今すぐには辞めない事になったけど、、
   でも、どうにもならなくなった時には辞めるから、、じゃ、行って来る」
そう告げた後、執務室を後にした

父さんに、何か考えがあるのだろうか?
詳しくは分からないけど、、
とにかく今は、、祖父と高崎との決戦の時だ

***

迎えの車に乗り込み、指定された場所へ行く
そこは、由緒正しい料亭、、
料理を嗜む以外にも、秘密保持にはうってつけの場所だ
女将に案内される形で、その部屋の障子を開けた

祖 「やっと来たか、、ここに座れ」
室内には、祖父と高崎テクノロジーの会長と、その孫の女がいた

やはり、、というか、、やっぱりな、、としか思わない

祖父に言われるがまま、祖父の隣に座り、目の前の高崎会長と女を見る
会長は、ニヤリと笑みを見せ、女の方は、少し恥ずかしそうな表情をしている

祖 「今回、、お前を呼んだのは、、婚約、、いや結婚についての打ち合わせなんだがな」
と、開口一番、切りだしてきた

類 「以前お話したと思いますが、、私は、この方とは結婚いたしません」
祖 「いや、、そう言いう訳にもいかんのだよ。 お前も身に覚えがあるだろ?
   その時の子種が、しっかりと彼女のお腹に宿ってな」

高 「そう言う訳で、、、類君には責任を取って、うちの圭子と結婚して貰わんとな」
二人は、ニヤニヤと笑みを浮かべ、俺に諭すように話す

ふ~と、一つ大きく息を吐き
類 「つまり、、彼女が妊娠したと言う事ですか?」

祖 「そう言う事だ。 だからお前は、彼女と結婚して、二人でこの花沢を盛り立ててくれ。
   まあ、出来婚と言う形になるが、若い二人だし、今の時代、それも普通の流れと、世間は受け取るはずだ」

何が、、今の時代の普通の流れだよ、、
そうなる様に、仕向けたくせに、、

類 「いいえ、、結婚いたしません」
と、一際大きい声で、断言するように言う

俺のキッパリとした発言に、三人は、凄く驚いた顔を見せる
祖 「おい、、お前、、この期に及んで、、まだそんな事を、、」

高 「類君、、それは聞き捨てならないな。 
   この圭子を楽しむだけ楽しんでおいて、しっかり子種を植え付けておきながら、その責任を取らないつもりか?
   そんな事では、経営者としても失格だぞ」
と、白々しい事を言う

その高碕会長を、睨みつけながら、、
類 「その言葉、、そっくりそのまま、あなた方にお返しします。
   三人が共謀し、私を陥れようとした事を、知らないとでも?」

それには、一瞬三人もたじろく
高 「陥れる? 物騒な言い方だな」
祖 「そ、そうだぞ、、類。 少しは口を慎め。 今更足搔いても、どうにもならん。
   自分の行動には、責任を持て」

類 「そうですね。 責任を取ってくれますよね?」
そう呟き、ポケットからスマホを取り出す
そして、予め録音しておいた音声を、三人に向かって聞かせ始めた

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