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今でも…<完>

69 美作邸にて

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類が、フランスに行っている間、日本の美作邸では、皆が集まっていた
そして、テレビのアカデミー賞関連のテレビ番組を見ながら、興奮気味に語っていた

桜 「ほらっ、、ここ、、ここです。 これ間違いなく、先輩ですよね?」
あ 「ああ、、間違いねぇ。 それに、この隣の男性は、ジョージ・パーカー氏だぜ?」

滋 「と言う事は、間違いなく、つくしはパーカーカンパニーで働いているって事よね?」
優 「良かった、、これを見る限り、凄く元気そうで、、」
と、安堵の表情を見せる

桜 「西門さんから、ロスでパーカー氏のジュニアと一緒だったとお聞きした時は、
   半信半疑だったんですが、、」

総 「お前なぁ、、、俺が、女の顔を、見間違えるわけがねぇだろ?
   でも、牧野の奴、、パーカーカンパニーで、何の仕事をやってんだ?
   どうみても、この日本の映画監督と、パーカー氏の通訳をしているぞ?」

滋 「日本企業との通訳係?」
あ 「あそこは、入社するのも並大抵じゃねぇぞ?
   アメリカ中、、いや世界中の優秀な人材が、こぞって希望するんだぜ?
   そんな中で、大学中退の牧野が、入れるわけがねぇし、万が一入れたとしても、
   そのトップやジュニアの傍には、近付けるはずがねぇだろ?」

あきらの話に、皆の納得の眼差しを向ける、、、が、
一人だけ、納得していないのが滋だ

滋 「でも、、現にこうしてやってるじゃん!!」
と、あきらに対抗心丸出しで、言い返す
それに対し、あきらは、ギロリと睨みつける

桜 「まあまあ、、お二人共、、落ち着いて下さい。
   とにかく、これで先輩の居場所が掴めたんですから」
と、桜子が仲裁に入るほどだ

そう話している所に、あきらの携帯が鳴る
あ 「おっ、、類からだ」

その呟きに、一触即発のムードは一変し、皆は黙り込み、聞き耳を立てる

あ 「類か? 今どこだ?」
類 「今、、フランスの空港、、今から日本に帰るから」

あ 「ああ、、気を付けて帰れよ」
類 「ん、、ありがと、、それで、アカデミー賞の報道は、そっちでもやってる?」
その言葉に、あきらはニヤリとする

あ 「ああ、、バンバン報道してるぞ」
類 「そこに、、牧野が映ってるよね? こっちの報道には、チラッとしか映っていないんだ。
   悪いけど、牧野が映っている映像だけ、集めといてくれる?
   明日、空港からそのままあきらん家に、寄るからさ」

あ 「ああ、、良いぜ。 気を付けて帰れよ」
あきらが、電話を切った後、皆があきらに詰め寄る

あ 「類の奴、、牧野の居場所が分かったらしいな。 フランスで、チラリと映ったらしいぜ?」
総 「すげえなぁ、、チラリぐらいで分んのか?」

桜 「それが、愛の力、、って事じゃないですか?」
あ 「それでな、、日本の報道で、牧野が映っている映像を、ピックアップしといてくれってさ」

滋 「うっわ~、、愛しちゃってるねぇ」
優 「くすっ、、花沢さんらしいと言うか、、やっと、本腰を入れたんですね」

総 「それも優紀ちゃんのおかげだよ」
その言葉に、優紀は優しい笑みで返した


***

翌日、、空港から真っ直ぐ類がやって来た
あ 「よっ! 類!」
類 「あきら、、見せてくれる?」

そう告げると、挨拶もそこそこに、リビングへ向かう
そこには、、昨日のメンバーが勢揃いしていた

総 「ヨッ! 出張か?」
類 「ん、、出張ついでに、両親と今後の事を、話し合ってきた」

あ 「そっか、、まっ座れよ、、それで先に見るんだろ?」
類 「ん、、見せて」
あ 「了解」

あきらがリモコンを操作し、テレビに牧野が映し出される
それを、食い入るように見つめる類

それが終わると、やっと口を開いた
類 「ありがと、、間違いなく牧野だ」
総 「おい類、、これアカデミー賞だぞ? それに牧野の隣の男性、知ってるか?」

類 「ああ、、ジョージ・パーカー氏だろ?」
何でも無いとばかりに、あっけらかんと言う類

あ 「おいおい、、ジョージ・パーカーって言ったら、アメリカでの1,2位を争う企業の会長
   って事ぐらい、お前も知ってるだろ? 何で、そんな相手と一緒に居るんだよ? 
   お前、不思議に思わねぇのか?」

類 「そう? だって、、牧野とパーカー氏は、ランチの約束をするぐらいの仲だよ?」
類の言葉に、皆は固まる

桜 「花沢さん、、どこでお二人は、知り合われているんですか?」
桜子が、皆を代表して、その疑問を投げかける
それを受けるように、5年半前のNYでの出来事を話し始めた

それを聞き終わる頃、、
あ 「すっげぇな~」
総 「確かに、、」
滋 「私も、そこまでは真似できない」
桜 「さすが、、先輩ですね」
優 「つくしらしい、、」
と、様々な反応を見せた

すると、その余韻も冷めやらぬ間に、突然類が口を開く
類 「あっ、、皆に報告しとく」

あ 「何だよ」
類 「あのさ、、今更だけど、牧野の好きな相手って、俺の事だったみたいでさ」
と、照れながら話す、、
が、、その言葉に、5人はポカンとする

総 「お前、、今頃気付いたのかよ」
滋 「そんな事、、とっくの昔に、みんな知ってるよ」
と、今更感で、聞き流そそうとする

あ 「何で突然分かったんだ? 司にでも、聞いたのか?」
類 「いや、、違う、、って、司も知っていたんだ。 俺一人、気付いていなかったなんて、、
   かなり牧野の鈍感病が、うつっていたんだな」
と、ポツリと呟く

総 「司から聞いたんじゃねぇんなら、誰から聞いたんだよ」
類 「牧野から貰った目覚まし時計、、、
   バレンタインの日に、アラーム音から、牧野の告白が聞こえてきてさ」

総 「愛の日の告白、、、か、、あいつ、思い切った事したな」
桜 「そうですね、、
   でもそれくらい、その時は、花沢さんへの思いが、溢れていたんでしょうね」
その桜子の言葉に、類は引っかかるものを感じる

類 「その時、、は?」
片眉を上げ、疑問形で桜子に問いかけてみる

桜 「ええ、、あれからもすぐ一年です。 
   既に、パーカー家のジュニアと、お付き合いされています」
と、類の目をしっかりと見つめ、爆弾発言をした

その言葉に、類は目を見開いた





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