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今でも…<完>

65 動き出す

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つくしのガトーショコラを食べながら、、
ジ 『つくし、、来週、私と一緒に、ロスに行って欲しい』
つ 『ロス?』

ジ 『ああ、、ロスで行われるアカデミー賞に、招待されていてね。
   このチョコケーキのお礼に、仕事を忘れ、楽しんで貰おうと思っているんだが』

つ 『わ~、、凄い、、いろんな俳優さんが、見られるかも、、』
と、つくしの表情が、ウキウキと輝きはじめる

ハ 『楽しんでくると良いわ。 ケビン、、その間、つくしを貸して頂戴ね』

つくしの顔を見れば、嫌とは言えない
ケ 『じいちゃんの頼みだし、嫌とは言えないだろ? 楽しむと良いよ』
ア 『人が多いから、迷子にならないようにな』

つ 『うん、、おじさんから離れないようにする』
と、満面の笑みで答える
今から、楽しみで仕方無い様子だ
それを見て、アレンとケビンも微笑む


今、突然思いついたように話したジョージだが、実は、ハンナと共に話し合っていた事だ
類の婚約報道を、真っ向から否定する記事を、大々的に報じたのも、ジョージの指示だ

何処かでつくしの目に入り、それによりつくしがどう動くのか見て見たかった
ただ、孫二人の恋心にも気付いている
だから敢えて、つくしには直接この類の報道の件は話していない
つくしの方も、未だ気付いていないのか、何も言ってこない
そして、類の方も、一向にパーカー家に対し、何らアクションを起こさない事も気になっていた

つくしの居場所を把握できていないのか?
それとも、内部のゴタゴタに巻き込まれているのか?
どちらにしろ、あの雑誌の類の目は、かなり真摯で強い意志を宿していた

そして彼の言葉の中の
≪ 私の心の中には、ずっと一人の女性が住みついています ≫
この言葉の女性は、間違いなくつくしの事だと、感じ取っていた

そこで今回、ジョージはつくしを連れて、ロスで開かれるアカデミー賞に参加する事に決めた
日本のマスコミも多数押し掛けるだろう
その中で、私と一緒に居るつくしを見たならば、類は必ず動くはず

それとも、自分達の思い違いで、
つくしとは、本当に親友と言う立ち位置でしか、見ていないのか?
その事を見極める為に、今回ジョージの方からアクションを起こす事に決めた

ただ、ジョージやハンナにとっても、つくしは既に孫の様に可愛い存在になっている
類、アレン、ケビンの三人が、どういう態度、言葉で、つくしを振り向かせるのか、、
そして、つくしが誰の手を取るのかを、一歩引いた位置で見守ろうと話し合った

そうして一週間後、、
予定通り、つくしはジョージと共に、プライベートジェット機で、ロスへ向かった


***

同じ頃、、、類は、田村と共に、フランスへ旅立つ
事前に話があると伝えていたせいか、父親も定時で仕事を終わらせ、帰宅してくれた

類 「父さん、、お帰り」
聡 「類、、良く来たな。 お前の雑誌の記事、、見たぞ」

類 「ん、、あれが俺の気持ちだから」
麗 「さあ玄関先でも何ですから、先に食事にしましょ?
   どうせ類君の話は、長いんでしょうし」

類 「かなり長いかな? それに、意見も聞きたいし」
聡 「分かった、、ゆっくり聞こう」
こうして久し振りに、家族水入らずで食事をとった

食後、父の書斎へ三人で向かう
そこのDVDデッキに、あきらから貰ったDVDをセットする

類 「まずは、、これを見てくれる?」
スタートボタンを押すと、あの時の遣り取りが克明に映し出される
類は、既に何度も見た物だが、両親は初めて見る会長である祖父と、
高崎会長の非道な手口に、言葉も出ないようだ

最後まで見た後、、
麗 「類君、、この後、どうなったの? この様子だと、このお嬢さんと?」
と、やはり母親は、そちらを心配する

類 「あきらが助け出してくれて、事なきを得た。
   この女は、この後、SP兼セックスフレンドの男とよろしくやったようだけど、
   本人も、そして祖父達も、俺としっかり関係を持ったと思ってる
   そしてこの女が、妊娠するのを待っている」

聡 「妊娠を盾に、お前との結婚を迫るつもりか?」
類 「そうだと思うし、それ以外ない! 俺もまさかここまでするとは思わなかったし、
   ちゃんと祖父に話をすれば、分かってくれると思ったのに、結果がこれって、、
   やはりこの人にとって、俺は会社の駒でしかない事が良く分かったよ」
と、やるせない言い方の俺に、母さんが苦しい胸の内を話す

麗 「ごめんなさいね。 母さんが、あなた一人しか生まなかったばかりに、
   祖父の期待を、あなたが一心に背負う事になって。
   幼い頃から、祖父のやり方に口が出せなくて、あなたには辛い思いばかりさせて、、」
そこまで話すと、ハンカチを取り出し、目元にあてがう

それを引き継ぐように、、
聡 「それで、お前はどうするつもりだ?
   以前電話で、司君の婚約者を奪いに行くと言っておったが、どうなったんだ?」

類 「牧野、、司と別れていたんだ」
その言葉に、両親は驚き目を見開く

聡 「えっ? 何時だ?」
類 「去年の春、、
   牧野が大学を諦め、NYへ行ったんだけど、その時に、他に好きな奴が出来たから
   別れて欲しいと言ったらしくて、、司もそれを了承したんだ。
   それで、日本のどこかで働くって言ったらしいんだけど、まだ見つけれらなくて」

その言葉に、聡は呆れるばかりだ
聡 「おいおい、、どうするんだ? それに他に好きな相手がいるんだろ?
   お前、、、大丈夫か?」

類 「それ聞いた時、かなり焦ったけど、、その相手って、俺の事だったんだ」
麗 「えっ?」
母さんの驚いた声と、父さんのビックリした顔が、俺に突き刺さる

そして、父さんの溜息交じりの声が、、
聡 「お前、、何で気付かなかったんだ?
   牧野さんが、お前の事が好きだったんなら、直ぐに自分の物にしていれば、
   こんなややこしい事にならなかっただろ?」

類 「ん、、、そうなんだけどさ、、面目ない。 全然気づかなかった」
と、父親の言葉に、素直に謝りを入れた






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2 Comments

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2018-03-26 10:03

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りおりお
Re: キャ~様

りおりお  

2018-03-26 10:21

類君は、自分の恋に関しては鈍感?
と言うか、まさかつくしちゃんが自分の事を?って感じなんでしょうね
信じられないんでしょう

類君パパも、苦笑いするしかないです

修正しました

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