FC2ブログ

Welcome to my blog

牧野つくしという女<完>

70 ⑬(キス&キス)

0

類とつくしは、真っ直ぐマンションへ戻る
車から降りる時も、エントランスを歩く時も、つくしが転ばないよう、類がしっかりと肩を抱きながら

玄関を開けると、そこにはバレンタインの日に贈ったチューリップが出迎えてくれる

その前で、二人はただいまのキスを交わす
そして見つめあい、クスッと笑い合った

類 「この花束も、他の女と関係を持った事への罪滅ぼし、、だと思った訳だ」
つ 「/////、、うん」

類 「全く、、あんたってやつは、、でも今回は、誤解と捉えかねない行動だったしな。
   やっぱり内緒にしようと思った事が、間違いだったのかも」
つ 「ごめん、、胸ポケットから名刺が無くなってるし、それを携帯に登録しているように見えたし、
   私の姿を見て、急いで隠すし」

類 「ん、、サプライズでホワイトデーに指輪と共に、告白するつもりだったからさ。
   そして、俺の誕生日に入籍しようと思ったんだ」
つ 「うん/////ごめん」

類 「何謝ってんのさ、、それよりこの花束だけど、、」
つ 「うん?」

類 「フランスでは、バレンタインに男の方が、好きな女に花やプレゼントを贈るんだ」
つ 「そうなの? 知らなかった」

類 「クスッ、、だろうな、、んで、この花束には、俺の思いが込められてる」
つくしは、ジッと類を見つめる

類 「赤いチューリップが、『永遠の愛・愛の告白』、かすみ草が、『幸福』って花言葉なんだって
   だから、俺からの永遠の愛を受け取って、共に幸せになろう、、、」
類が言い終わらない間に、つくしは類に抱きつく

つ 「ごめん、、、ホントにごめん、、全然知らなかった。
   疑ってばかりで、、類の気持ちなんて、全然気づかなくて、、ホントにごめん」

そんなつくしを、緩く抱きしめ背中を撫でる
類 「だから、、、もう良いって、、それより、きちんとプロポーズさせて?」

類は、抱きしめていた腕を解き、つくしの前に跪く

類 「牧野つくしさん、、、こんな俺ですが、未来永劫あなたを愛します。
   どうか、俺と結婚して下さい」
と呟き、右手を差し出す

つ 「はい、、こんな私ですが、よろしくお願いします」
と右手でその手をしっかりと握った

ニッコリと笑い、見つめ合った後、類はゆっくり立ち上がり、自然に二人の唇が重なった



類 「あっ!!!」

突然の大きい声に、つくしもビックリする

つ 「何?」
類 「ヤバイ!!」

つ 「何が?」
類 「俺としては、一分一秒でも早く入籍したい」

つ 「うん////」
類 「だけど、、、それって、婚約期間を飛び越えるって事だろ?
   俺、エンゲージリングもマリッジリングも製作中、、、、」

つ 「あっ!!」
つくしも、その事にやっと気付いた

つ 「でも、、ほらっ、、今、こんな手だし、、」
と、左手を上げる
その左手の指は、かなり腫れている

類 「ごめんな、、バレンタインの時、ヒビが入っていたんだろ?
   俺のせいだよな、、、大切な日に、あんたを一人にさせてさ、、
   その上、今日は俺の母親まで、、、」

つ 「ううん、、誰のせいでも無いよ。 私がドジなだけ、、でも丁度良かったのかも。
   ホワイトデーには、この指の腫れも引いているだろうし」

類 「何か順番がメチャクチャだけど、
   ホワイトデーには、エンゲージリングを受け取ってくれる?」
つ 「もちろん! どんな指輪か楽しみだし」

類 「その後、マリッジリングになるんだけど、、これも出来上がり次第一緒に填めようか?」
つ 「うん」

類 「あっ、、なら、式の時に填めよ?」
つ 「私は、、入籍だけで充分だけど?
   やっぱり、類の結婚となると、きちんと式をやらないとダメなのかな?」

類 「それ違うから、、俺があんたのドレス姿を見たいのと、
   神の前で、愛を誓い合いたい、、、ってだけだから」
その言葉を聞き、つくしもニッコリと笑う

つ 「うん、、私も、類のタキシード姿が見たいかな? 
   それに、神の前で、しっかりと誓い合いたい。 一生に一度の事だしね」

二人は、再び見詰め合い、クスッと笑いを漏らす

類 「じゃ、、サッサと婚姻届を書こうか」
つ 「うん、、分かった」

類 「言っとくけど、、これでもう逃げられないよ! 覚悟しな!」
つ 「上等!! その言葉、そっくりお返しするんだから」

類 「毎日、俺の愛を受け取って貰うし、他の男に目移りも出来ないよ?」
つ 「今までもそうだったし! 類と知り合って、類しか目に入らなかったんだから!
   言っとくけど、すっごく嫉妬深いんだからね。 
   少しでもおかしな行動すると、直ぐに勘ぐるんだから」

類 「くすっ、、知ってる。 もうサプライズはしないと誓うよ。
   その度に、あんたが病院のお世話になるのも嫌だし」

確かに、前回は高熱をだし入院した事を思い出した
そして今回は、骨折だ、、

つ 「確かに、、そうだね」
と言いながら、首をすぼめる

類 「だろ? こんな事は、もうコリゴリ。 それに、俺もあんたしか目に入らないから安心しな。
   嫉妬してくれるのは嬉しいけど、その心配は一切ないから」
つ 「うん、、分かった」

類 「じゃ、、改めまして、、、これからもヨロシク」
つ 「こちらこそ、、宜しく」

二人は、玄関先でキスを交わす
軽いキスから、、、互いに啄み、、、
そして、クスッと笑いあった後、しっかりとした物へと変わっていく

それを、赤いチューリップとかすみ草が、優しく見つめていた


< 完 >






関連記事
スポンサーサイト



0 Comments

There are no comments yet.

Leave a reply