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牧野つくしという女<完>

66 ⑨(高らかに宣言)

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類の発言に、目の前の三人は、怒りが沸々と湧き、ブルブルと拳が震え出す

目の前のF3は、、、
司 「落ち着け、、滋」
あ 「桜子? 今は黙っとけ」
総 「優紀ちゃん、、冷静に」
と、小声で諭すが、三人の耳には入らない
三人共、ジッと類を睨みつけている

そして、とうとうその時が来た

滋 「あんたねぇ、、私達が何も知らないとでも、思ってるの?」
桜 「そうです。
   先輩が、何も知らないと思って、いろんなことを教え込まれて、、
   あれって、普通じゃありません」
優 「それでもつくしは、あなたの事が好きだから、何もかも受け入れて、、
   それだけ尽くして来たのに、、裏切るなんてあんまりです」

三人は捲し立てるように叫ぶが、類はその言葉にポカンとする
(何の事?)

その類に、、、
司 「おい、、、お前、何したんだ?」
(司: 怖ぇ、、滋の奴、相当怒ってんぞ? 類の奴、一体何をしたんだ?)

あ 「何を教えたんだ?」
(あ: 桜子の奴、何を知ってんだ? 教えるって何をだ? あの怒り様、ただ事じゃねぇぞ?)

総 「裏切るような事をしたのか?」
(総: 優紀ちゃん、、かなり怒ってんな。 つくしちゃんは、何を受け入れたんだ?)

麗 「何か分らないけど、、正直に言った方が良いわよ?」
(麗: この方達の怒り様、ただ事じゃないわ。 
    類君ったら、つくしちゃんに何を教え込んでいるのよ?)
と、小声で諭す

諭された類は、まるっきり意味が分らない
類 「何の事? 俺、他人から後ろ指差されるような事は、していないんだけど?」

そのひょうひょうとした言葉が、火に油を注ぐ形になる

滋 「あったまきた~!!! 
   今まで言葉を濁して来たけど、ハッキリ言ってあげる。
   あんたねぇ、、つくしが自分に惚れているからって、
   あんたの趣味を強要したでしょ!」

(司: 趣味? 類の趣味って、寝る事だろ?)
(あ: 趣味? 類の趣味って、バイオリンか?)
(総: 趣味? 類の趣味って、、、、何もねぇぞ?)

類 「何? その趣味って?」
と、ポツリと言う
その姿が、三人には、あくまで言い逃れをしようとしているように映ってしまう

桜 「SMです!!!」

桜子の言葉に、T3以外の皆は固まる
もちろん、、、つくしも、、、

滋 「あんた、、
  つくしにロウソク使ったでしょ!」

その言葉に、類の両隣りに座っていた麗と司は、思わず除け、マジマジと類を見る
(司: マジか? こいつに、そんな趣味が、、)
(麗: 嘘でしょ? そんな悪趣味があったなんて)

その類も、驚きの余り、つくしを見るが、そのつくしも驚きの表情で、滋を見ている
(ロウソク???)

桜 「あの時の先輩の身体、、、見ていられませんでした。
   上半身に、赤い跡が残っていて、、まるでヒョウ柄でした」
(あっ、、あれは/////)

(あ: そりゃ、、そうなるわな、、、俺は知らないけど)
(総: 痛いだろうに、、それを受け入れるなんて、つくしちゃんて健気だな)
と、声に出さない物の、あきらと総二郎も、類の趣味を疑わない

優 「それに味を占めたのか、その後はロープで縛って、、
   つくしも嫌だって言えば良いのに、、あなたの事が好きだから、、って受け入れて」
(ロープ? そんな物で縛られた事なんて、、、エッ?もしかして、、縛るって、、あれの事?)

(聡: おいおい、、ロープで縛ったのか? 何て事を、、)
(田: 類様が、そう言う趣味をお持ちだったとは、、
    でも仕事中は、確かにSM要素が垣間見えました。 
    かなり手厳しいと言いますか、、)
と、聡と田村も、なぜか類の趣味を疑わない

滋 「ムチも使ったでしょ! 
  それに、謎の呪文を呟くし、SM用語を連発するし、
  それらすべてを受け入れたつくしが居ながら、
  どうして他の人に手を出すのよ!」
(ムチ? そんな物、使ってないよ? 謎の呪文? SM用語って何?)

(司: ムチまで? そりゃ、こいつらが怒るのも分かるよな)
(あ: SM三種の神器じゃね? フルコースだよな?)
(総: 何やってんだよ、、類は、、
    何を考えているのか、ちょっとわからない部分もあったけどよぉ、、
    でもマジで、そうだったとは、、)

(麗: それはダメよ。 
    そりゃ、いろんな趣味があるのは知ってるけど、それだけは許せないわ)
(聡: 何をやっておるんだ、、これが自分の息子だと思うと、情けないやら、、)
(田: 類様、、いくらご趣味とは言え、それを強要されては、牧野さんがあまりにも可哀想です)
と、司、あきら、総二郎、麗、聡、田村は、それぞれ内心、類の趣味に引き気味だ

T3は、言いたい事を言い、ドヤ顔で類を見る
その類は、大きく息を吐き、首を横に振る

類 「あんた達の言っている事、、全く意味が分んないんだけど、、」
その言葉に、滋が切れた

滋 「はぁ? 
   これだけ言っても、まだシラを切るつもり? 
   これだから男好きはダメなんだよ」
(男好き? ううん、、類は、どちらかと言うと、女好きだと思うんだけど、、)

司 「おい、、、男好きって?」
滋 「司も知らなかったんだ、、、って事は、フランスで目覚めたって事?」
と、訝しがりながら司を見る

滋 「こいつはねぇ、、、筋金入りのゲイなの!
   花沢物産専務の花沢類の恋人なんだから!
   さあ、、全てを認めな!! 葉山リュウ!!」

(!!!)
(桜: そうです!もう言い逃れは出来ませんよ! 皆さんが見ているんですからね)
(優: もう認めて下さい!! そして、いい加減な自分を反省して下さい!!)

大きい声で高らかに宣言する滋に、皆はポカンとする
ただ、桜子と優紀は、満足気な顔だ

(司: 何だ? 葉山?)
(あ: こいつら、、もしかして、、)
(総: 確かに、初めに葉山リュウと名乗っていたけどよぉ)
と、F3は、何となく三人が誤解している事に気付く

(麗: ゲイなの? でも花沢類の恋人って、類君本人なんだけど?)
(聡: 何なんだ? ゲイなのか?SM好きなのか? どういう事なんだ?)
(田: 葉山リュウ?誰の事でしょう? それに、類様に向かって、類様の恋人とは?)
と、こちらの三人は、イマイチ、ピンと来ていない

その滋に、、横のつくしが、小さな声で呟く
つ 「滋さん、、、彼が花沢類なの、、、葉山リュウは、偽名だったの」
(まさか、、皆、、知らなかった訳?
私、類が偽名を使ってたって、話していなかったかな?)

つくしの呟きに、今度はT3が目を丸くする
(滋: はっ? 葉山リュウが偽名?)
(桜: えっ? 葉山リュウが花沢類?)
(優: えっ? 偽名? 花沢類本人?)

すると、先程までの威勢はどこへやら、、
滋は、確認を取るように司を見る

滋 「この人、、、葉山リュウって名乗ったよね?」
司 「それは偽名だ、、こいつは、間違いなく花沢類だ」
滋 「うっそ!!!」

(滋: そんなの、一言も聞いてないよ?)
(桜: ほんとに、、花沢類?)
(優: えっ? ゲイじゃない訳?)
と、三人は顔を見合わせる

(どうしてこうも、ゲイに間違われるんだ? 
それに、どこをどう間違えたら、SMプレイになる訳?)

類 「俺が花沢類、、あんたらに自己紹介した時、わざと偽名を使ったんだよ。
   その時の俺は、女に対して良い感情を持ってなかったからね」

桜 「じゃあ、、ロウソクは?」
類 「ロウソクなんか使った覚えはないけど?」

(桜: 嘘です、、ロウソクは使ったはずです)
桜 「先輩の誕生日の時、ロウソクを初体験したって、、、」
するとつくしは、ハッとした顔をし、、申し訳なさそうに呟く

つ 「桜子、、それアロマキャンドル、、
   あの時、酔ってて、多分その単語が思い出せなくて、ロウソクって言ったんだと思う」
(桜: えっ? アロマキャンドル?)

桜 「でも、、先輩の身体に付いた赤い跡は?」
(桜: 凄かったです。 あれは、確かにロウソクの跡ですよね?)

するとつくしは、真っ赤になって口ごもる
(あれは、、キスマークなの)
そのつくしの様子を見て、類も何かを思い出した

類 「それって、、俺が付けたキスマークなんじゃ? 
   ほらっ、一月初めに、リベンジさせて貰った時の」

(そう、、あの時のキスマーク////)
(あの時は、リベンジに燃えてて、体中に吸い付いてて、、)

滋 「でも、上半身に隈なくだよ?」
類 「ああ、、間違いない。牧野の身体が、余りにすべすべしてて気持ち良くてさ、、
   全身にキスしまくってたら、、朝起きてビックリした。
   全身水玉模様? はしか?って感じに、赤くなってて」

(司: どんだけ付けてんだよ!)
(あ: 普通、全身にキスしても、付かないんだよ)
(総: それ、キスじゃ無く、吸い付いてんだろ? しかし、すっげぇな~)

桜 「じゃあ、先輩を縛ったのは? 互いに縛りあったって言ってましたけど?」
類 「ああ、、それは、、ほらっ、互いに好き同士だから、このまま離れられない様、
   心を縛り合いたいなって言った事かな?」

(麗: 紛らわしい良い方ね。 
    そんな言葉を使うなら、素直に愛してるとか結婚しようで良いのに)
(聡: そんな言葉だから、伝わりにくんじゃないか? 
    もっとストレートに愛情表現が出来ない物か?)
(田: 類様、、かなり誤解を招く言葉でございます。 
    もう少し、分かり易い言葉を使われた方が)

優 「じゃあ、、反るとかしなる、、とかは?」
(//////私、、そんな事まで話したの?)
つくしは、もう真っ赤だ、、
類も、反る、しなる、、と言う言葉を言った覚えはない

チラッとつくしを見ると、上目使いで類の方をチラチラと見ている
(あれは、、あの時の私の身体で////)
そして口元が動くのを読んで、理解できた

類 「それは、、俺達二人の秘密にさせてくれる? 
   とてもここで話せるような事じゃないんだ。
   ただ、その時の牧野は、凄いって事で勘弁してほしい。
   でも、決してムチを使った訳じゃない」

その言葉に、皆の視線はつくしに集まるが、顔から湯気が出るくらい真っ赤になっている
その表情からして、男性陣は薄々察しがついた

(司: それって、、牧野のイク時の姿なんじゃね?)
(あ: つくしちゃん、、そんな感じになるんだ)
(総: かなり、色っぽいんじゃね?)

滋 「じゃあ、、ハンドアップダウンとマウスアップダウンも、SM用語じゃない訳?」
類 「もちろん違う。 
   それは、女性が男性を喜ばせる行為で、ハンドが手、マウスは口を使う事」
その言葉に、女性陣は、頬を染める

(司: あれって、そう言う名前だったんだ。 知らなかったな~)
(あ: あれにも名前があったんだ。 類の奴、良く知ってるな)
(総: 口を使うのは、普通フ○○だろ? その言い方は、フランス語的か?)

滋 「じゃあ、謎の呪文は? 
   やる時、ずっとカウントを数えるような声がするらしいけど?」
その問いに、類は照れる

(どこまで話してるんだよ、、これって、俺にとってはタブーな事なんだけど
でも、ここで誤魔化すと、またあらぬ誤解を受けるしな)
類は、意を決し、正直に話す事にした

類 「実は俺、、かなり早い方だったんだ。 
   牧野の中って、凄く気持ち良くって、直ぐ出そうになるんだ。
   だから、せめて牧野がイクまでは、、と思って、
   数を数える事で、気を紛らわせていただけ。
   でも最近は、かなり頑張れるようになって、数は数えていないんだけど」

ここまで正直に話す類に、周囲もこれで誤解が解けただろうと、一安心をした

(麗: やっぱり、、皆の誤解だった訳ね。 良かったわ。 
    類君がゲイやSMの趣味が無くて
    それに、、直ぐ出そうって事は、早漏だった訳ね。 
    それでも最近は、、って事は、かなりやり込んでいる訳? 
    やっぱり結婚を急がせた方が無難ね)
(聡: 類の行動が悪かったのかも知れん。 皆にこれだけの誤解をさせるなんてな。
    しかし、、きちんと牧野さんと愛を育んでいる事が分り、ホッとしたのは事実だし、
    何時までも同棲と言うのは、良くない事だな)
(田: 類様、、私は信じておりました。 類様は、ゲイでも悪趣味でもありません。
    多少、クールで人使いが荒く、無表情で何を考えているのか分らないだけでございます)

と、皆は、先程滋達が話したゲイやSMの趣味の事を、心の中でしっかり肯定したと言うのに、
いつの間にか、既に無かった事にしている

類 「あんた達が、牧野の事を心配してくれたのは分かる。
   でも俺は、やましい事など何一つない。
   だから、牧野、、、一緒に帰ろ?」
(何もかも誤解なんだ。 分かってくれただろ?)

類は、誠心誠意、話したつもりだ。
もうこれで安心して、自分の元へ帰ってくれると思っていた

けれど、、、

つ 「類、、、皆が誤解しててゴメンね。 
   でもね、、私、やっぱり類とはやっていけない」
と、思ってもいない返事が返ってきた





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