FC2ブログ

Welcome to my blog

LET'S AFTER ♫<完>

82 恋人同士の別れ

2

のんびりと過ごしたNYでの休日も、終わりを告げる

つ 「アンドリュー、華音の面倒見てくれて、ありがとね。 
   また勉強頑張って、休みになったら遊びに来てね」

ア 「うん、、もちろん行くよ。 華音、またね。 元気でね。 忘れないで」

そう言いながらも、一分一秒を惜しむように、華音を抱きしめ話しかけ、キスをしている

その華音の手には、アンドリューがプレゼントした、
ウサギのぬいぐるみが、しっかりと握られている

ア 「これを、僕だと思って、、、いつも語りかけて?」
華 「アン、、、ラビ?」

ア 「そう、、アンラビ」
華音は、ここNYで、英語を少しは覚えたようだ
ウサギ、、とは言わず、ラビットと言っている

類 『アンドリュー、、そろそろ中に入るから』
ア 『ん、、類、、今回は、いろいろありがとう。 僕、きちんと勉強するから、、だから、、』

類 『分ってる。 また遊びにおいで』
ア 『うん、、ありがとう。 それまで華音に変な虫がつかない様、見張っといて』

類 『もちろん』
ア 『華音も、他の男にフラフラしない事! じゃ、、バイバイ』

華音にしっかりと言い聞かせ、類に華音を渡し、バイバイと手を振るアンドリューは、本当に寂しそうだ

華音も類に抱かれながらも、ずっとアンドリューを見ている
何かを感じているかのように

類 「じゃ行こうか。 お義父さん、お義母さん、、お世話になりました」
つ 「パパ、ママ、、何時でも日本に来てね。 田中さん、パパとママの事、宜しくね」

パ 「気を付けてね」
マ 「類さんに、迷惑をかけないで」
田 「お嬢様、お元気で、、」
と、最後の挨拶を済ませ、4人は搭乗口に入る

その間も、華音は手を振っているアンドリューを見つめている

華 「パパ、、アンは?」
類 「ん? アンドリューは、、、バイバイ、、かな?」

華 「バイバイ?」
と、呟いた後、類の腕から降りようとする
それを、類が必死で抱っこしている

華 「アン、、、アン、、、ア~ン」
と、涙を流しながら、アンドリューに向かって手を差し伸ばしている

それはまるで、二人を無理やり引き離しているような感じだ
そう、、映画のワンシーンのような、、、
愛する恋人同士を、親が無理矢理引き裂く様な、、そんな感じだ

類 「参ったな。 すっかりアンドリューに、心を奪われてる」
つ 「そうだね。 ずっと一緒だったし、、まあ、今の所、優しいお兄さんって感じだけど、、
   アンドリューって、日々カッコ良くなってるし」

類 「それって、、つくしもアンドリューに魅せられたって事?」
つ 「あのね、、見た目はもちろんなんだけど、2歳児相手に、ずっと面倒見るって大変な事を、
   苦も無くやったんだよ? すごくない?」

類 「確かに、、言われてみればそうかも」
つ 「でしょ? まだ単語を並べるぐらいしか話せないのに、それを必死に分ろうとして。
   遊びって言っても、ブロック遊びや、絵本を読んだり、ままごとらしい事にも付き合って、
   12歳児にとっては、退屈な遊びだよね?
   それを、やってのけるって、、やっぱり愛だよね~、、ね~華音、、愛されてるね~」

その華音は、アンドリューに貰ったウサギのぬいぐるみを、ギュッと抱きしめたまま、
ヒックヒックと大きく肩を揺らせ、泣いている

つ 「華音、、ジュース飲む? スコーンも食べようか?」
と、フライトギリギリまで、二人は華音の機嫌を取る
飛行機の中で大泣きでもされたら、他の乗客の迷惑になる
それまでに、少しでも機嫌を直して貰おうと、必死だった

それでもその心配は、杞憂に終わった
何故なら飛行機に乗ると、泣き疲れてすぐに寝始めたから、、
そして、無事、日本に着いた


類 「つくし、、帽子かぶって」
と言いながら、類はサングラスを掛けている

つ 「へっ? 何で?、、、あっ、、Marine?」
類 「そう、、アメリカと違って、大騒ぎされてたしね。 
   まあ順平の映画の宣伝も、チラチラとはじまってるみたいだし、相乗効果が凄いかな?」

つ 「映画は、10月公開だったよね? もう宣伝が始まってるんだ」
類 「そう、、今から、少しずつ宣伝をして、公開一ヶ月前からは、大々的に宣伝するよ。
   出演者も、バンバンいろんなテレビに出て、インタビューとかに応じるし、
   時には、ゲームやコメンテーターとかもするし、、とにかく、宣伝に命かけるよな」

つ 「皆に映画を観て貰って、その観客動員数や、興行収入とかで、ヒットかどうかが、
   判断されるもんね」
類 「そうだよ。 いろんな面で話題豊富な作品だから、、それなりにヒットするんじゃない?」

つ 「観に行こうね。 映画館に」
類 「クスッ、、分ってる。 それよりほらっ、、荷物貸しな。 つくしは、光音を抱っこするだろ?」
つ 「うん」

こうして、一番最後に、飛行機から降りる
一応、つくしは帽子を被り、類はサングラスを掛ける物の、、どうしても目立つ二人だ。

以前PROMISEで活動していた時は、シークレットだった為、
そこまでマスコミに追いかけられなかったものの、、今回は違っていた
入国審査へ向かうまでの動く歩道に、記者たちが、大挙して押しかけていた

どこで情報を仕入れたのか、、
まあ、、類がNYへ行った事を知り、、
それなら、戻ってくるその時を、ずっと張り込んで待っていたのかも知れない

そして、二人を見つけると、こぞってマイクを向ける
マ 「Marineさん、、ソロ活動という事ですが、PROMISEの再結成は無いんですか?」

つくしは、光音をしっかりと抱きながらも、、
つ 「無いです」
と、ポツリと呟く
その一方で、類は無言を貫いていた

つくしが一言呟いた事で、ここぞとばかりにマイクを、次々に向けられる
それを類が、手で制する

類 「子供もいますので、ご遠慮ください、、と言っても、収拾がつかないので、
   向こうでお話致しますから」
と、他の乗客の邪魔にならない場所を指定する

つ 「ごめん、、つい、、しゃべっちゃった」
類 「仕方ない。 無視してたら、しつこく付きまとうだろうし、ここは、ビシッと言ってやろ?
   ついでに、映画の宣伝でもしとく?」

つ 「まだ観ていないのに?」
類 「何とかなるんじゃない?」

そして、SPに華音と光音を預け、二人はカメラの前に立った

類 「お騒がせ致し、申し訳ありません。 この度、映画の主題歌と挿入歌を、
   Marineが担当する事になり、ソロとして活動する事になりました。
   もちろんMarineは、今は私の妻ですし、2児の母でもあります。
   家庭を第一に考えながらも、Marineの歌声を待ち望んでいる方達の為に、
   無理のない範囲で、今後も活動していくと思います。 
   温かく見守って下さい」

マ 「それでは、コンサートやテレビの出演の方は?」
つ 「考えていません。 今は、育児や夫との生活を大切にしつつ、
   機会を見て、CDが出せたらと思っております」

マ 「PROMISEの復活は?」
類 「ありません。 あるとするならば、皆が隠居してからになると思います」
と、ここでSPの腕に抱かれている光音が、大泣きし始める

つ 「すみません。 子どもが泣き始めましたので、、」
と、やんわりと会見を終了する旨を、伝える

類 「すみません、、Marineとして活動再開しましたが、彼女も普通の主婦として
   生活しています。 ですから、どうか追いかけると言う行為は、止めて下さい」
と、二人で頭を下げた

そして、立ち去ろうとする二人に、、
マ 「Marineさん、、映画は観られましたか?」

つ 「まだです。 公開されましたら、映画館に主人と一緒に観に行きます。
   順平さんはじめ、スタッフの皆さんが太鼓判を押すほどの作品だそうで、
   凄く楽しみにしているんです。 皆さんも、是非劇場でご覧になって下さい」
と答えた後、二人仲良く子供の元へ行く

そして、つくしが光音を抱くと、ピタリと泣き止む
類が華音を抱くと、嬉しそうに笑い、マスコミに向かって、バイバイと手を振っている

マスコミもその様子を見て、二人の対応の良さを含め、好意的な報道をする

【 急な囲み取材にも関わらず、愛想良くインタビューに答えてくれたお二人
  映画館に、二人揃って観に行くと言うあたり、相変わらず仲が良さそうだ
  運が良ければ、二人と一緒に、映画を観る事が出来るかも知れない  】

それがまた、映画の良い宣伝となった事は言うまでもない

何時行くかも分らない、、どこの映画館へ行くかも分らない、、
でも、、二人に会えるかもしれない
もしかしたらPROMISEのメンバーも来るかも知れない
そんな憶測が飛び交い、更なる宣伝になる

そして、PROMISEのファンは、久し振りに聞くMarineの歌声をスクリーンで聴くために、
順平のファンは、彼がどんな演技をしているのかを確かめるために、
多くの人々が、映画館へ足を運ぶ事になった



2018.4.25加筆修正
関連記事
スポンサーサイト



2 Comments

There are no comments yet.
管理人のみ閲覧できます

-  

2018-04-30 12:11

このコメントは管理人のみ閲覧できます

EDIT  REPLY    
りおりお
Re: pua様

りおりお  

2018-04-30 13:58

誤字です

魅せられたです

気付きませんでした
ありがとうございます

EDIT  REPLY    

Leave a reply