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LET'S AFTER ♫<完>

80 デート

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類がNYに来て、三日が経った

彼が来てからと言う物、、夕食後、華音をアンドリューに、光音を牧野夫妻に預け、
類はつくしの手を取り、二人の寝室にすぐ消えていく

そして翌日も、昼前まで部屋から出てこない
その様子に、牧野夫妻もあきれるばかりなのだが、
夫婦仲が良い事と、孫たちの相手が出来る事に、特段文句も言えなかった

すると、、
夕食も終わり、今にも部屋に籠ろうとする類に

ア 『類、、明日、華音とデートして来ようと思う』
と、突然アンドリューが爆弾発言を落とす

類 『えっ? デート?』
ア 『そう、、明日、天気も良いみたいだからさ』

デート
意味深な言葉だし、年頃の娘を持つ親なら、かなり心配するだろうけど
まだオムツをしている2歳児と、12歳の少年だ
それが、、デート?

つ 『デートって、、、どこに行くの?』
ア 『動物園。 類が此処に来てからと言う物、華音はずっとこの邸か、庭しか出ていないだろ?
   だから僕が、連れ出してあげようと思って』

動物園、、まあ、、妥当な場所だが、人が多すぎるし、何かあってからでは困る

類 『ダメ!! 二人だと危ないだろ?』
ア 『大丈夫だよ。 SPもいるし』

つ 『なら、、私達も一緒に』
ア 『無理だと思う。 毎日、昼前まで部屋に籠ってるし、つくしはかなり疲労困憊だし』

確かに、、昼前になって、部屋から出てきたつくしは、少々お疲れ気味で、すぐにソファーに座り込む。
一方の類は、元気一杯なのだが、そのつくしの隣に座り込み、ずっと手を握ったり、肩を抱いたりと離れようとしない

アンドリューの的を得た発言に、
つ 『なっ/////』
と一言呟き、真っ赤な顔になる

ア 『だから、、前もって言っとく。 
   明日起きた時、僕と華音の姿が見えないと、類が騒ぎ出すだろうからさ』

類 『アンドリュー、、それ何時から行く予定?』
ア 『9時30分に、ここを出発する予定』

類 『分かった。 俺達も行くから』
つ 『じゃ、、、今から、明日の準備を、、』
と、久し振りに外出できることを喜ぶつくしだが、そのつくしの手をギュッと類が握る

類 『ほらっ、、つくし、、時間が無いから』
つ 『へっ? まだ、タップリ時間は、、』

類 『何言ってんのさ。 あんたに愛を注ぐ時間が、二時間も短いだろ? ほらっ行くよ』
つ 『えっ? 毎日タップリもらってるから、今日ぐらい止めとくとか
   そうそう、休愛日とか?』

類 『無理! ただでさえ一週間も、つくし不足だったんだから、、その分の補充がまだだし、
   それに、華音と光音に邪魔されずにあんたを抱けるのは今しかない。
   ほらっ、、行くよ』

つ 『えっ? えっ?』
と言う声を上げなら、つくしは類に引っ張られていく、、

それを見ながら、アンドリューも華音を抱き上げ部屋に向かう
こちらは、明日のデートに向けて、万全の体勢で楽しむためだ。
折角のデート中に、華音が居眠りをしないように、今夜は早めに寝かせる作戦だ。
残された牧野夫妻は、大泣きする光音を必死にあやすのに、一苦労していた。


翌朝、、、
予定通り、類、つくし、アンドリュー、華音、光音は、セントラルパーク動物園へ向かった

ア 『今日は、僕と華音のデートなんだから、邪魔だけはしないでよ!』
つ 『分ってる、、華音も楽しんで』
と言いながら、ベビーカーの中の華音に声をかける

そして、アンドリューが華音のベビーカーを押し、類が光音のベビーカーを押して中に入った

アンドリューと華音の後ろをついて歩く、類とつくし
つ 「アンドリュー、、しっかりエスコートしてるね」
類 「あれ、、ただベビーカーを押してるだけだろ? それに、良い所、兄妹にしか見えないし」

つ 「でも、ほらっ、、華音に声をかけながら押してるし
   アンドリューはもちろんだけど、華音も嬉しそうな顔してるよ?」
類 「まあ、、段差に気を付けながら押してるし、、そこんとこは認めてやろう
   でも、、華音は、単に動物を見て喜んでるんだろ?」

類が言うとおり、アンドリューは、ベビーカーを押しながらも華音に話しかけ、
動物の檻の前ではベビーカーを止め、華音と同じ目線に屈み込み話しかけている
そして、華音の視線は、生で見る動物に釘付けだ

見えにくい動物には、ベビーカーから華音を抱き上げ、見えやすいようにしている
それに興奮気味に、華音は手を叩きながら、アンドリューに話しかけている

華音が、自分で歩きたい、、と言う行動に出れば、きちんとアンドリューが手を引き、
危なくないように、気を付けている
人混みの中でも、華音を守る様に、しっかりと注意しながら歩いている

類は、それを見ながらも、アンドリューには、かなり助けられているな、、と思っていた
今回も、アンドリューがしっかり華音の面倒を見てくれる事で、
自分達は光音のみの世話で済んでいる。
それにこうして、子供たちを連れて、動物園に来るのも初めてだ

確かに、アンドリューがデートと言う名のもとに、動物園へ行くと言い出さなければ、
子供達を連れて、こういう場所に来る事も無かっただろう。

警備の面、そして日本では、少しばかり有名な俺達だから、
今まで建物の中ばかりで過ごさせていた。
華音は、今一番好奇心旺盛な時期だろうし、
こうして色々な物を見せ、感受性を高めてやることも大切だろう
、、、と、、いつになく興奮し、目を輝かせている華音を見て思う類だった

そして、、、アンドリューの言葉通りに、二人のデートの邪魔をしないように、
類とつくしは、光音にだけに話しかけていた

その光音は、動物にはまだ興味が無いのだろう。
暫くすると、ベビーカーの中で、ウトウトと眠り始めた
それを見て、、類とつくしは、クスッと笑いながら、そっと二人も、デート気分を味わっていた

類 『そろそろ、アシカショーの時間じゃない? 行こうか?』
つ 『分かった』
ア 『了解』

こうして、アシカショーを見て、子供動物園では、
アンドリューと華音が、小動物の餌やりを楽しみ、
ペンギン、レッサーパンダ、カワウソなど、色々な動物を見て回った。
そして、それらの様子を、類が自分とアンドリューのスマホで撮っていく

出入り口の動物の彫刻が可愛い<からくり時計の門>では、
そのスマホをSPに渡し、5人並んで写真を撮って貰う
もちろん、アンドリューが華音を抱き、つくしが光音を抱き、そのつくしの肩を類が抱き寄せている

S 『もう一枚撮ります』
その声に、二組のカップルは顔を見合わせ、シャッターが下りる瞬間、そっとキスをした。
もちろん、つくしの腕の中に光音一人は、膨れっ面をしていた事は、言うまでもない。


帰りの車の中では、、
類 『アンドリュー、、今日は助かった』
つ 『うん、、、アンドリューのおかげで、楽しい一日だった。 ありがとう』

ア 『どう致しまして。 でも、日本に帰ってからも、時々は華音を外に連れて行ってあげて?
   本で教える事も大切だけど、実際に動く姿を見せた方が、喜ぶと思うんだ』
類 『ん、、、そうする』

ア 『日本では、類もつくしも有名人だから、大変だろうけどさ、、
   華音も、普通の子供として、色々と経験させてあげてくれる?
   ほらっ、、僕も、爺ちゃんや婆ちゃんに連れられて、色々外出させてくれた事で、
   息抜きが出来てたし、、凄く楽しかったんだ』

その言葉に、アンドリューとの出会いを思い出す
確かに、忙しいご両親の代わりに祖父母が、アンドリューを連れ出していた
ここアメリカでは、閉鎖された環境で、幼いころから帝王学やマナーなど、叩きこまれていたんだろう

その鬱憤を、祖父母が発散させてくれ、
今は、こうして華音と接する事で、発散しているのかも知れない
それに、、確かにアンドリューは、目標が出来た事で、やる気も出てきている

漠然と、親の会社を継ぐ、、と言う物から、
将来、華音を守り、幸せな生活をするには、、更に会社を飛躍させる事が大切だ、、と言う目標

アンドリューは、疲れて眠り始めた華音を横抱きにし、ハンカチで寝汗を拭いている
その手慣れた動作にも、感服する思いだ
まだ、、2歳児の華音を、愛おしそうに見つめる。
その視線が、恋する男に見えるから、不思議だ

つ 『重いよね? 代わろうか?』
ア 『ううん、、、大丈夫。 この姿って、今しか見れないし、もうすぐ日本に帰るだろ?
   そしたら、暫く会えなくなるし、、だから今の内に、しっかり華音を目に焼き付けて、
   温もりや重さも感じたいからさ』

その一端の発言に、類とつくしは顔を見合わせる
つ 『何から何まで、、、今回は、アンドリューに頭が上がらないね』
類 『ん、、俺もそう思った。 華音も、日々成長しているけど、アンドリューもって事だな
   確かに、、華音のこの姿も、今しか見れないよな』

それを聞き、、、
ア 『そうだろ? でもこれも、華音限定だから。 誰でもって訳じゃない。
   俺、保育士になるつもりはないから。 だから将来は、僕に華音をちょうだいね』
と、きっちりと類にアプローチする所も、抜け目がない

そのアプローチに、、
類 『クスッ、、、アンドリューが仕事を始めたら、考えてみる』
と、笑いながら答える類だった




2018.4.25加筆修正
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