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Precious Love<完>

109 スタート

6

ノアと再会して3か月後の6月終わり、、、
アメリカの小さなチャペルで、俺とノアの結婚式がとり行われた

そこには、俺の両親と田村、そしてノアの両親とジョン、
司と大河原と舞、あきら、総二郎、三条、牧野の親友が参列している

三か月前、ノアと再会した後、、
すぐにアメリカのオハイオ州にいるノアの両親の元へ、結婚の承諾を貰いに行った
たかだか7年の親子関係だが、大切に本当の娘のように育てられているのが分かった
そして、くれぐれもよろしく頼むと、念押しされた

あいにくジョンは、仕事の為、その場にいなかったが、電話で結婚する旨を伝えた
同じように、「絶対に幸せにしろよ」と言われた

そして次に、フランスに居る俺の両親の元へ行った
二人共、初めて見るノアを、凄く気に入ってくれ

母親は、、
麗 「我儘で、無口で、仕事しか出来ない息子だけど、愛想つかさないでね。
   もうノアちゃんしか、頼む人がいなくて、、
   ノアちゃんが類君を貰ってくれないと、
この子、一生独り者よ」
と、泣き脅しをする始末だ

そしてノアの方も、FBIでの危険な仕事経歴を、包み隠さず話したが、
既に俺が話していたせいか、さして驚く事も無く

聡 「これからは、私達もノアさんを守るから、安心して、類と暮らすと良い、、
   家では、類をサポートしてくれれば良いから」
と言ってくれ、ノアも一安心したようだ

それに子供の事も、、
麗 「子供は授かり物なの、、それに、仲が良いほど出来にくいって言うし、、
   現に私達も、類君一人しか出来なかったわ。
   あれ程毎日、愛し合っていたのに、、、ね、、」

聡 「まぁ、、、そうだな、、頑張ったんだがな」
と、両親のそっち方面の話まで知る事となり、俺もノアも逆に驚くほどだ


麗 「だから、子供に拘る事は無いのよ? それよりも、夫婦で仲良く過ごす事が大切だわ」
聡 「あぁ、、何分気難しい息子だから、色々と迷惑を掛けると思うが、末永く宜しく頼む」


ノアは、、、
俺が大丈夫だから、、両親も認めてるから、、って言ったのに、どうしても信じられなかったらしい
そんな筈、無いのにさ

あんたに会えない一年の間に、その辺はキチンと話し合っている
だって、、あんたを悲しませたり、苦しませたくないからね

そして、互いの両親の了承も貰い、ひとまず俺は日本、ノアはアメリカへ帰った
ノアは、少しでも親孝行をする為に、、
もちろん、今度はキチンと連絡先を交換して、、

そして、メールや電話の遣り取りを続けながら、式は10月頃?と決まりかけた時、ノアの妊娠が発覚した
これには、俺もノアも驚いた

確かに、再会してから、ずっと、、、毎日、抱き続けた
いや、、離れられなかったといった方が正しい
ノアの実家でも、フランスの俺の実家でも、、
挨拶後、ずっと部屋に籠って、愛し合っていた

おかしいぐらい、求め合っていたと思う
子供が欲しい、、、と言う理由じゃなく、
とにかく、互いを愛し合いたい、、と言う衝動に駆られた

俺としては、すぐにでも一緒に暮らしたかった為、願ったり叶ったりだ
そしてノアも、、、心の負担が軽くなったのは、間違いない
これも愛の力と、二人の努力のおかげ、、といった所だろう

母さんからは、お腹が大きくなる前に、式を挙げろと急かされるし、
父親も急遽スケジュールを空け、ノアの両親の元へ挨拶に行くし、バタバタと忙しかった

そして予定を早めて、6月末に式を挙げる事になった
そこでやっと親友達に連絡を入れた

司 「遅っせえんだよ! でも、、良かったな」
滋 「良かった、、本当に良かった」

あ 「良かったな、、幸せにしろよ」
総 「大切にしろよ。 それとちゃんと見とけよ。 あいつ、無茶するぞ」

桜 「良かったです。 おめでとうございます」
優 「今度こそ、ノアをお願いします」
と、各々の祝いの言葉をもらい、急な式にも拘らず、皆が参列してくれた


そして、今日の日を迎えた

4月上旬に別れてから、一度もノアには会っていない
本当にノアは来てくれているのか?と、不安の中、式場の中で待っている
でも、、ノアの両親も来ているし、、、大丈夫だよな?
と思いながら、入り口のドアを見ていた

すると、、神父がやって来て、祭壇の前に立つ
神 『それでは、式を始めます』
と宣言すると、オルガンの音が鳴り響き、ゆっくりと入り口のドアが開いた

そこには、純白のウエディングドレスに、ベールで顔を隠したノアの姿
手には、ピンクのチューリップのブーケを持っている
そして、ジョンの腕にしっかりと腕を絡め、ゆっくりと俺の元へ歩いてくる

ジョンは、杖を突きながらも、しっかりとした足取りで、俺の前まで来る
ジ 『ノアを頼むぞ。 必ず幸せにしろよ』

類 『分ってる。 ノアもお腹の子も、必ず幸せにする』
ジ 『お前、、手が早すぎるんだよ。 結婚式が終わるまで、待てよな。
   初めの予定の10月頃には、俺も杖なしでバージンロードを歩けたのによ』

憎まれ口を叩くが、内心では、ノアが妊娠した事にホッとしているのが分かる
そんなジョンに、俺の本音を吐露する

類 『無理だったんだから、仕方ないだろ? 再会するまで一年も待たされてさ、、
   再会してからは、即行で押し倒すに決まってるだろ? 
   激しく愛し合うに決まってるだろ? 
   それに、、もう一分一秒も待てないし。 
   今すぐにでも、ここから出て二人っきりになりたいくらい』

すると、祭壇の神父が咳払いする
神 『コホンッ、、、式はすぐに終わりますので、それまでは我慢して下さい』
と言われ、会場は忍び笑いが起こる

それでも、、この日をどれだけ待ち望んでいた事か

類 『ノア、、、行こ?』
ノ 『うん。 お兄ちゃん、今までありがとう。 類と幸せになります』

その言葉に、ジョンの目に、薄らと涙が滲んでいる
ジ 『あぁ、、、必ず幸せになれ』

そして、俺の腕にノアの手を託すように渡された
そのノアの手を、しっかりと俺の腕に絡める
そして、ゆっくりと祭壇の前まで歩く


神父が愛の教えを唱え始めた
その後、誓約だ

神 『花沢類は、ノア・スミスを妻とし、生涯愛し、敬い、慰め助け、
   命ある限り、共に生きる事を、誓いますか?』
類 『もちろん、誓います』

神 『ノア・スミスは、花沢類を夫とし、生涯愛し、敬い、慰め助け、
   命ある限り、共に生きる事を誓いますか?』
ノ 『はい、、誓います』

神 『それでは、指輪の交換です』

ノアの薬指にそっとキスをし、誓いの指輪を填める
ノアも、震える指で、俺の薬指に指輪を填める

神 『誓いのキスを、、、』

ゆっくりと、ノアのベールを上げると、そこにはつぶらな瞳のノアが、ジッと俺を見つめている

ノ 「私を助けてくれてありがとう。 ずっと思ってくれてありがとう。
   私に、赤ちゃんを授けてくれてありがとう」

ポロリポロリと涙が零れ落ちる
それを指で拭いながら、、、

類 「当り前、、、初めっから、あんたしか目に入らなかった。 俺に恋してくれてありがとう。
   俺の子供を宿してくれてありがとう。 そして俺を最高に幸せにしてくれてありがとう」

そう呟き、、、ゆっくりとノアにキスをする
皆の前だが、次第にキスは深い物になり、離れる事ができない

どのくらい経ったのだろうか、、、
神父の咳払いが聞こえる

神 『コホン、、、そろそろ、、終わりたいのですが、、続きは、終わってからで、、』

その言葉に、やっと唇を離す
そして、見つめあってクスッと笑いを漏らす

さぁ、、ここから俺達の本編がスタートする
明るいばかりじゃないかも知れない
それでも、俺の隣には、愛してやまないノアがいる

ノアがいるだけで、俺は頑張れる
ノアが笑うだけで、俺は幸せになれる

皆の思いをしっかりと受け止め、これからノアと共に歩いていこう

ノアの瞳をしっかりと見つめる

類 「愛してる」
ノ 「私も、、愛してる」

クスクスッと笑い、、軽くキスを落とす
そして、しっかりと手を握り、ドアに向かう

このドアを開けた時から、俺達の第一歩が始まる

さぁ、、開けるよ、、準備は良い?

類 「もう二度と、この手を離さない」
ノ 「うん、、しっかり握ってて」

そうして、ドアをゆっくりと開けた



 < 完 >
の予定でしたが、もう少しだけ、、



***

結婚式後二日滞在し、類一人、先に日本へ帰る事になった
もちろん、仕事がある為だ

が、、、

類 「嫌だ、、、ノアと一緒に帰る」
ジ 「バカか! ノアは、安定期に入るまで、日本に行けねぇよ」

類 「でも、、もう二度と離れないと誓い合ったし」
ジ 「それとこれとは違うだろ? 今、ノアを長時間飛行機に乗せられねぇんだよ。
   分かるだろ? せっかく宿った命なんだぜ?」

麗 「そうよ、、類君。 後、2か月の辛抱よ? 安定期に入ったら、日本に来てくれるから」
と、皆が、類を諌めている

類 「嫌だ! ノアと一緒じゃないと、、仕事にならない。
   ここで仕事する。 ネットで、指示するから、、それで大丈夫だろ?」

田 「いや、、類様、、、そう言われましても、、
   来週には、類様にアポが入っておりまして、どうしても会って頂かないと、、」

類 「じゃあ、、ここに来て貰って、、」
田 「そんな、無茶です~」

ジ 「という事だ。 お前は、サッサと帰れ、、その間、ノアは俺が面倒見るから」
類 「ノア? ノアは、俺が居なくても大丈夫? あれ? ノア?」

麗 「ノアちゃんなら、悪阻でお母さまと洗面台へ行ったわ」
ジ 「と言う訳だ。 悪いが、こういう体調のノアを、飛行機には乗せられない。
   お前は、とっとと帰ってくれ」

類 「なら、、ここは夫として、ノアの傍に居なくっちゃ、、
   悪阻で苦しむ妻を、放っておけないし」
ジ 「バカッ、、お前は、夫として、しっかりと仕事をしてくれ。
   後二ヶ月したら、俺がちゃんとノアを日本へ送り届けるから」

類 「でも、、、ノアがしんどい時に、俺が悠長に仕事なんて出来ないし、、
   ノアの手を握って、ノアと一緒にベッドに入らないと寝られないし、、
   ノアにキスで起こして貰わないと、起きられないし、、、」
と、何時までもグズグズと言い訳する

ジョンは、目の前で駄々を捏ねる類の姿に、驚きを隠せない

こいつ、、こんな男だったか?
いつもクールで、仕事が出来て、浮付いた噂も無く、、って感じだったよな?

まあ、ノア一筋なのはいいんだが、、
こいつが、一番手のかかる子供になるんじゃねぇか?

こいつを、ノアの相手に選んだのは、間違いだったか?
と、一抹の不安を覚えた事は、言うまでもない

 < ほんとのほんとに 完 >



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6 Comments

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2018-05-09 18:46

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りおりお
Re: まりぽ~様

りおりお  

2018-05-09 22:37

つくしちゃんにとっては、とてもとても辛い人生でした
でもこれからは、類君の愛の元、幸せに暮らせそうですね
心配していた子供の件も、早々に解決
さすが類君ですね(笑)
まあ、それだけたくさん愛し、たくさん注入したからでしょうか?
それとも相性が良いのでしょうか?
良かった良かった、、

心に残る作品ですよね
最後までご拝読ありがとうございました

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2018-05-11 14:32

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Re:ちいちい〜様

りおりお  

2018-05-11 21:05

昔の作品ですが、楽しんでいただけてよかったです

まだまだ、移行する作品がありますので、読み直ししながら、楽しんでくださいね

どの作品も、思い入れの大きい物です
昔は、こんなに妄想出来ていたんだ〜と、今では信じられない気持ちです(笑)

コメントありがとうございました
遺構作業頑張ります!

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-  

2018-05-12 17:36

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Re: ぽこ様

りおりお  

2018-05-12 18:17

楽しんで頂けて良かったです
つくしちゃんが一途すぎて、可哀想で可哀想で…
しかも…心の友である親友達からも敵視されて…
移行しながら再読し、また泣いて(笑)
自分で書いておきながら、感情移入しまくりです(笑)

まだまだ移行作品がありますので頑張りますね!
コメントありがとうございました

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