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小さな恋の物語<完>

65 目的は

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母親が、次々述べる衝撃的な事実に、俺達は、目の前のコーヒーを、一口も飲む事が出来ずにいた

麗 「つくしちゃんの言う、おばあさんって方は、、、
   ほらっ、さっき話した、ご両親が師と仰いでいた人物、、
   花沢の数少ない、契約科学者だったの。 名前はマリアよ」

類 「契約科学者?、、、って?」

麗 「凄く、気分屋さんでね。 本社員として縛られて研究するのが、嫌だと言う人物だったらしいわ
   だから、フランス国内のどこかに研究施設を作り、自由気ままに研究して、
   何かを
発見発明した場合にだけ、花沢を通して、世界に発表したりね、、
   言って見れば、花沢にマネジメントを任せてたって事かしら?」

類 「そんな人が、、、」

麗 「つくしちゃんのご両親が、学会で発表するに辺り、最終確認を依頼されていたらしくて、
   つくしちゃんの家に行ったら、、、」

類 「行ったら?」

麗 「リビングに、ご両親が倒れていたらしくて、、、周りは血の海だったらしいわ
   でね、、つくしちゃんの姿が見当たらなくて、恐る恐る、そこら中を探した所、、
   二階のクローゼットの中に、小さく丸まる様にして眠っているつくしちゃんを、見つけたらしいの」

類 「クローゼットの中、、、」
そうか、、だからシャルは、クローゼットの中で、丸まる様にして眠っていたんだ
そして、血を怖がるのも、両親の惨状を見ているからだ

麗 「マリアが訪れた時、既に犯人は、家にいなかったらしいの
   でもね、室内は凄く荒らされていて、有るはずの研究室の鍵が無くなっていたらしいわ
   もし再び犯人が戻ってきて、つくしちゃんの存在が知れたら、つくしちゃんの身に危険が
   及ぶ可能性があると考え、つくしちゃんを抱きかかえて、その場から逃げたらしいわ」

あ 「じゃあ、その犯人は、両親を殺した後、、、
   どうしてシャルちゃんをすぐに殺さなかったんです?」

麗 「ハッキリとは言えないんだけど、元々研究室のデータを盗むつもりだったんでしょうね
   そのカギを探しに、自宅に押し入り二人を殺した
   ほらっ、今なら指紋認証とか、網膜認証とか、凄く厳しいセキュリティってあるけど、
   あの当時は、鍵が唯一のセキュリティ手段だったの
   それでもあの当時では、最新のカードキーよ、、とても、合鍵など作れない品物のね
   それを見つけ、すぐ研究室へ向かった、、子供は二の次だったんじゃないかしら?
   その間に、マリアが訪問したのよ」

総 「だったら、研究室でデータを盗んだんなら、もうシャルちゃんが狙われる心配もないんじゃ?」

麗 「かも知れないわ。 
   でもね、あれから15年が過ぎようとするけど、特段凄い発明や
発見の報告が無いのよ」

司 「考えられるのは、研究が失敗だったのか、、、それとも、、
   そこまでの重大発見では、なかったのか、、」

そうか?わざわざ盗んでまで手に入れた研究データだぞ?
類 「まさか、、、データにパスがかかっていて、未だに開けられていない?とか、、」

すると母さんは、黙って頷く
麗 「そのどれも考えられるの。 マリアもね、司君の言う事が真実なら、良いんだけど、、
   類君の考え通り、もしパスがかかっていて、それを開けられないでいるなら、、、
   今度は、つくしちゃんが狙われる
   だからつくしちゃんをシャルロットと偽名で呼び、人から遠ざける為に、山奥で
   暮らしていたそうよ」

類 「それが、病気になってしまい、どうする事も出来なくなって、花沢に連絡してきた」

麗 「そうなの。 ビックリしたわ。 約15年ぶりの連絡でしょ?
   でも、元々気まぐれな人って聞いていたし、また何か発明か発見でもしたのかとしか思わなかったわ
   でも、何時もならマネジメント部に連絡を取るのに、今回に限って聡さんを指名してきたの
   そして、話を聞いてビックリ
   行方不明のつくしちゃんが、生きてる、って言うんですもの
   それで半信半疑のまま、夫と二人だけで会いに行ったのよ」

そりゃそうだろうな
行方不明の女の子が生きてるって知ったらさ
でもそれがどうして、俺との結婚に結びつく訳?




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