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花沢類という男<完>

43  ③

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病院に着き、すぐに診察して貰う
結果、、、肺炎一歩手前だった
ただ熱が高い為、このまま二、三日入院する事になった
 
病院で点滴を受けながら、眠っている牧野さん
佳代が、牧野さんを見つけてくれて良かった
どこかに出かけるみたいだったけど、外出先で倒れたりでもしたら、、と思うとゾッとする
 
 
そういえば
佳代は、真っ先に俺に連絡くれたよな
しかも、、牧野様、、と呼んで
 
俺は、部屋の隅に控えている佳代に
類 「佳代、、あんた何で、牧野さんの事知ってるの?」
佳 「社宅には、防犯カメラが、設置してありますので」
 
そりゃ、セキュリテー面でも必要だから、各階の廊下、エレベーター、エントランスホールと、
至る所に取り付けている
 
類 「それで?」
佳 「類様が、社宅に戻られた時から、SPが必ず防犯カメラを、凝視しております」
 
つまり、俺に付いているSPが、俺が帰宅すると同時に、
今度は管理人室で、俺の部屋のある階を、ずっとっ見張ってるって事?
じゃあ、、俺が牧野さんの部屋に、入り浸っている事も、知ってるって事?
 
それを裏付けるように、、、
佳 「もちろん、、部屋の中には、カメラは設置しておりません」
 
当り前だ!
プライバシーの侵害に当たるだろ
 
類 「もしかして、、外出する時も、ずっと付いて来てる?」
佳 「もちろんでございます」
 
類 「それって、、、両親にも、報告してる?」
佳 「はい、、、」
 
類 「そう、、、」
 
つまり、、、
両親も、俺の行動を知っていると言う事だ
 
フランスから帰国して、まだ日本勤務も始まっていない内からの俺の行動
両親は、どう思うだろうか?
もう少し仕事に慣れてから、両親に報告しようと思っていたんだけど
 
でも未だに、何も言ってこないと言う事は、黙認していると言う事だろうか?
社宅に住んでいるから、牧野さんの素性も、モロバレだろうし
現に佳代ですら、名前を知っているぐらいだしな
 
逆に、牧野さんの素性が分かるから、安心しているとか?
それは有るかもな
 
でも、社員に手を出した、、となると、、、どうなんだ?
それでも、しっかり愛し合ってるんだし、何の問題も無いよな
24歳同士の、健全な付き合いだし、、遊びとかじゃないし
 
 
ゆっくりと牧野さんを見る
目の前の牧野さんは、今も熱で苦しんでいるのが分かる
その上気した頬、口で息をしている吐息ですら、俺を発情させる
 
類 「佳代、、俺、牧野さんと暮らしたいんだけど」

何て言うだろう、、
まさか、遊びならOKだけど、本気になるな、、と、言われるだろうか?
 
佳 「お二人で、ご相談されたら良いのではないですか?」
類 「良いの?」
佳代がこう言うのなら、両親も認めていると言う事だろう
 
佳 「夜中に、女性を外に締め出す方が、おかしいのでは?」
やっぱり、昨夜の事も見られてるよな
 
佳 「あの後、牧野様は、ずっと玄関で泣いておられたそうです」
類 「えっ? ずっと泣いて?」
 
佳 「はい、、私も外に待機しているSPに、先程聞いた所なのですが」
それを聞き、俺は病室を飛び出す
 
ドア付近に待機していたSPを捕まえ、
類 「昨日、、、牧野さん、泣いてたってホント?」
S 「はい。
  類様と玄関先でお話をされた後、ドアに頭を付けられ、ずっと泣いておられました」
 
類 「どれくらい?」
S 「2時間程、、でしょうか?」
 
嘘だろ?
あの時、風呂に入って、パジャマ姿にコートを着ている風だった
その姿で、俺の玄関先で2時間も?
しかも、、泣いて?
 
俺の方から、リベンジさせてと頼んでおきながら、一方的に断った
総二郎の、お家事情を聞かれたくなくて
一歩も家に、入れさせなかった
 
ドアを開けた時、少し頬を染めながら、はにかんだ笑顔を見せていた牧野さん
まだ2回目で、不安だったろうし、男の部屋に、パジャマで来るという行為は、凄く勇気がいったと思う
それなのに俺は、、牧野さんの気持ちを裏切り、総二郎との友情を取ってしまった
 
あの時、総二郎にキチンと言えばよかった
俺の隣に、牧野さんが住んでいる事を
そして、こうしてパジャマで行き来する仲だ、、、って事を
 
何であの時、総二郎に話さなかったんだ?
それは、総二郎にからかわれるのが嫌だったからだ
自己中な考えだ
 
彼女の気持ちを無視して、、、最低な彼氏だよな、、、ごめん、、牧野さん
やっぱり、きちんとしよう
愛し合っている者同士、ずっと一緒にいたいと思うのは、当たり前の事だし
 
そうと決まれば、、、
類 「佳代、、ちょっと両親に電話かけてくる
   そして、牧野さんと一緒に暮らしたいと、話してくる」
佳 「そうなさいませ、、もうお二人は、一緒に暮らしているような物ですし」
と、微笑んでくれる
 
そうだよな、、、
それに、両親が黙認していると言う事は、そうしても良い、、って事だろ?
 
佳代に牧野さんを頼み、俺は電話をかける為、その場を離れる
その足取りは、スキップを踏むように軽く、そして表情は笑みを帯びていた
 
 
 
 
 

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