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LOVINGLY(分岐)

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日曜日、、、
明日から、類さんと田村さんの三人で、各支店へ行く事になっている
 
あれから、資料を元に、日々打ち合わせを行い、
昼食も執務室で三人で食べ、帰りも車で一緒に帰り、夕食を共に取る
 
最近、類さんの表情が、柔らかくなったと思う
それに、、、、あの笑顔、、、本当の天使みたいだ
もう、氷の貴公子とは、言われない様に、、、、ずっと、あの笑顔でいて欲しい
 
つ 「佳代さん、行ってきます。 昼食はいりません」
佳 「御気を付けて、、、」
つ 「は~い、、、じゃ、行ってきま~す」
玄関先で、佳代さんと別れ、一人駅へ向かった
 
8年前とは、だいぶ様変わりしているだろう
今日は、池袋へ行ってみようか?と考えながら歩いていた
すると、、、私の横に一台の車が止まり、後部座席の窓がゆっくりと下りた
そこには、西門さんの姿があった
 
総 「つくしちゃん、どこ行くの? 送って行こうか?」
つ 「池袋に行こうと思ってます。 駅もすぐそこですし、大丈夫ですよ? じゃぁ」
と、駅に向かおうとすると
 
総 「ふ~ん、類んとこ行こうと思ったけど、や~めた。 つくしちゃんに、付き合うよ」
つ 「えっ? いいです! 遠慮します! 電車で行きますし、、類さんなら邸に居ますよ?」
と、全力で断る


そのつくしの言葉に、総二郎は驚いた
 
俺の誘いを断る?
内心驚きつつも、逆につくしちゃんに興味を持った
嫌よ嫌よも、好きのうち、、、って言うし
これが、この子の手なのかも?
さぁ、、、どう出るか、、、試してみるか
 
総 「じゃあ、俺もたまには電車に乗りたいし」
と言いながら、車から下りてその車を帰らせた
 
総 「じゃあ、駅へ行こうか?」
つ 「本当に良いんですか?  私、ただウインドーショッピングするだけですよ?
   西門さん、、すぐに退屈しますよ?」
総 「良いって良いって、、、」
と言いながら、二人並んで駅へ向かった
 
総 「一人で出かけるんだ。 友達と待ち合わせてるとか?」
つ 「友達、、、、、は、いませんから、、、」

総 「あぁ、、、フランスに留学してたから? 中学は、東京だったろ? そん時の友達は?」
俺の何気ない言葉に、つくしちゃんの足がピタッと止まる
そして、少しさみしそうな表情で
 
つ 「西門さん、、、私に、友達はいませんから。 もう、ここでいいです。
   一人で行きますから。 西門さんは、類さんの所へ行ってください。 失礼します」
と、一方的に告げ、スタスタと総二郎を置いて、駅へ向かい始める

かなり怒らせた?
なんで?
 
総 「いや、ごめん。 俺が悪かったよ。 もう聞かないから、、、」
と急いで、つくしちゃんの後を追った
 
横に並ぶと直ぐに謝る
総 「ごめん」
 
俺の言葉に、隣りのつくしちゃんは、、、フ~ッと一つ息を吐き
つ 「もう良いです。 ただ、聞かれたくないことも有りますから、、、」
と言い、何もなかったかのようにニッコリと笑った
 
駅で切符を買い、ホームへ向かおうとすると、もうすぐ電車が到着しそうだ
俺は、つくしちゃんの手をサッと掴む

総 「電車が来る、、、走ろ?」
つ 「えっ? まって!!」
と言う声を後ろに聞きながらも、手をしっかりと握り、ホームに向かい駆け上がった
そのまま、滑り込むように、電車に飛び乗った
 
総 「ふ~、、、何とか間に合ったな」
と、後ろのつくしちゃんを見ると、青白い顔をして胸に手を当て、苦しそうな表情をしている
 
総 「えっ?」
と、俺の驚いた表情に

つ 「だ、、、、い、、、じょ、、ぶ、、、だか、、ら」
と、息も絶え絶えに、小さい声で呟く
でも、その表情は、どう見ても大丈夫そうには見えない
 
急いで、次の駅で降りる
そして、近くのベンチに座らせた
俺は、ミネラルウォーターを買い、つくしちゃんの前に、しゃがみ込んで顔色を窺う
まだ、少し苦しそうだが、顔色が少しは、マシになって来た?
 
総 「ほれ、、水、、、大丈夫か?」
つ 「うん、ごめんなさい。 心配かけちゃって」

総 「お前、、、どこか、悪いのか?」
つ 「ううん、別に。 ただ、ずっと残業続きで、寝不足だったからじゃない?
   それに、類さんにも言われた。 体力無さすぎ、、、って」
と言い、ミネラルウォーターを、ゴクゴクと飲んでいる
 
体力だけの問題か?
その割には、かなり苦しそうだったぜ?
 
総 「買い物、、、止めとくか? 別に、欲しい物、無いんだろ?」
つ 「うん、そうしようかな。 明日から出張だし」

総 「出張?」
つ 「そう、、、類さんの同行兼補佐」

おいおい、大丈夫かよ
たった今、苦しそうだっただろうが
 
総 「それ、、、田村さん一人じゃ、無理なのか?」
つ 「うん、、、私も一緒に行かないと。 それに、ちゃんと見たいし」

総 「見たい?」
つ 「そっ、、、類さんが、会社にとって、必要な人なんだって
   皆が、類さん自身を認めて信頼して行く姿」

そう呟くつくしちゃんの視線は、、、、ずっと、遠くを見つめていた
 
 
 
 
 

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