2-119
2013/11/13
特別仕様のCD
パッケージには、私達5人の立ち姿がプリントされている
タイトルには
『卒業~graduation~特別版』
と、書かれている
震える手で、ケースを開けると
中のCDにも5人の顔が印刷されている
歌詞カードを広げると、5人で肩を組んで笑っていたり、ツーショットだったり
それらの写真がふんだんに使われている
それらの写真がふんだんに使われている
つ 「これ、、、F4ラウンジで、桜子に撮って貰った物?」
桜子との、ツーショットもある
歌詞の部分も、皆がそれぞれ、手書きで書かれている
CDの裏面は、PROMISEの写真
どこで、いつ撮ったのだろう?
司がドラムを叩き、あきらはピアノを弾き、総がギター、類がベース
そして、私はマイクを持っている
そして、私はマイクを持っている
司 「それは、PV撮影の時のグランドキャニオンの物だ。 それを、少しアレンジしてある」
CDを取り出すと、そこには、皆が並んでどこかを見ている横顔が、ケースの内側にある
あ 「それは、万里の長城で、皆で、朝日を見ている所だ」
テーブルの上のデッキにCDを入れ、再生ボタンを押す
卒業~graduation~の曲が流れる
その後、カップリングの曲
類のバイオリンの音色と共に、
司 「牧野、、、卒業おめでとう。 この2年間いろいろあったが、何時も俺達の中心にはお前が居る
お前に出会えて俺の人生観も変わったし、仕事にも意欲が出た。 これからも宜しく」
あ 「牧野、卒業おめでとう。 俺は、お前に出会えて良かった。
天真爛漫な所も、正義感が強い所も、、、全て、、、
俺を刺激して、成長させてくれる。 これからも、仲良くやって行こうぜ」
天真爛漫な所も、正義感が強い所も、、、全て、、、
俺を刺激して、成長させてくれる。 これからも、仲良くやって行こうぜ」
総 「牧野、、卒業おめでとう。 出会いこそ強烈だったが、人間として大切な事を教えてくれる、
お前と知り合えた事が、俺の最高の幸せだ。
これからも師匠と弟子、、、PROMISEのメンバーとして、共に頑張ろう」
お前と知り合えた事が、俺の最高の幸せだ。
これからも師匠と弟子、、、PROMISEのメンバーとして、共に頑張ろう」
類 「牧野、、卒業おめでとう。 俺は、牧野と知り合って人生が変わった。
何事もやる気が無く、どうせこのまま親の会社を継いで、親の言うとおりの人生を送って、
という考えを、ガラリと覆してくれた。
俺に、革命を起こさせた牧野、、あんたの真っ直ぐな意思、ピュアな心を、何時までも忘れないで?
これからも宜しく、そして有難う」
俺に、革命を起こさせた牧野、、あんたの真っ直ぐな意思、ピュアな心を、何時までも忘れないで?
これからも宜しく、そして有難う」
発売されているCDとは、明らかに異なる特別版
それは、世界で唯一つ、私の為に作られた物
そのメッセージの後
卒業~graduation~を、4人が歌っている
歌詞の「皆」「あなた」の部分は、すべて「牧野」に代えられて
そして最後に、、
「牧野、、、何時までも笑顔で、そして前へ進め」
と、締めくくられていた
私の瞳からは、ずっと涙が流れっぱなしだ
涙で霞んだ瞳で、皆の顔はよく見えないが
つ 「ありがとう、、本当に、、、ありがとう。 嬉しい、、とっても、、すごく嬉しい、、」
と、お礼を言う
司 「そんなに、喜んでもらえると、頑張った甲斐があったな」
あ 「そうだな、、、類の提案には、驚いたけどな」
総 「でも、、、俺達も牧野の卒業式は、一生心に残る物になったし」
類 「そうだな。 皆、今日のこの日を忘れずに、残された期間を共に頑張ろう」
つ 「うん。 大学もバンド活動も、、あっ、、皆は仕事もね? 頑張ろう」
司 「じゃ、、、パーティーと言うか、宴会に突入だな」
こうして司の指示の元、次々と料理、お酒、飲み物が運ばれ、何時もの宴会に突入した
総 「それじゃ、牧野の卒業を祝って、、、乾杯」
皆 「「「「 乾杯 」」」」
当然、その日は皆、メープルに泊まる事になった
皆の心の中に、、堅い 絆 が生まれた
決して、壊れる事のない、、、絆、、、、だった
< 完 >
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