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キミの笑顔を守りたくて<完>

44 お兄ちゃん

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一学期も、今日で終わりだ
この頃では、話をするクラスメイトも、数人は出来ていた
 
友 「牧野さんは、夏休みどちらへ行かれますの?」
つ 「えっと、類とフランスへ」

友 「そうですの、、、フランスには、藤堂 静様が、いらっしゃいますものね。
   花沢様も、楽しみにされているのでしょうね」
つ 「藤堂 静さん?」

友 「そうですよ。 花沢様の許嫁の方と、お聞きしておりますわ」
つ 「そうなんですか?」

友 「えっ、もしかして、ご存じありませんの?」
つ 「うん。 聞いた事なかったから」

友 「あっ、もしかして、フランスで紹介しようと、思われているのかも、、、
   女性から見ても、素敵な方ですのよ」
つ 「そんな人が?、、、」

友 「ええ、とっても、、素晴らしい方ですのよ。 牧野さん、フランス楽しんでらしてね。
   また、二学期にお会いしましょう。 ごきげんよう」
つ 「うん、ありがと、、、バイバイ」

知らなかった、、、類に許嫁の人がいたなんて、、、

この時、私の胸が、チクンと痛んだ気がした
 


邸に戻り、着替えて、向日葵の花を見に行く
庭師の林さんのおかげで、大輪の花を咲かせた
その、向日葵に語りかける

つ 「類にね、許嫁の方がいるんだって、、、当たり前だよね
   あんなに、カッコイイし、優しい人なんだもん
   でもね、家族の様にずっと一緒にいよう、、、って、言われたんだよ
   家族って、、、お兄ちゃん?、、、かな?」
と、今の自分の気持ちが、よくわからないまま、
ただただ、、、向日葵に向かって、話しかけていた
 


類 「牧野、一学期の成績、学年で8位なんてすごいね」
つ 「えっ、何で知ってるの?」

類 「あぁ、英徳では、家庭にも成績表が送られて来るんだよ
   今、両親はフランスだから、この場合、牧野の家族は俺でしょ?」
と、微笑みながら類が言う
 
つ 「家族、、、お兄ちゃん、、だから?」
類 「そう、それに、牧野の家庭教師でもあるしね」

つ 「ふ~ん、まあ類お兄ちゃんの、スパルタ教育の賜物です」
類 「あい」 
と、二人見合わせて笑った
 
やはり、家族=お兄ちゃん なんだ、、、と、再認識した
私が欲しいと思っていた 「家族」 なんだけど、心にポッカリと穴が空いた気分だった
 
類 「牧野、、頑張ったご褒美に、バイオリン弾いてあげるよ」
と言って、バイオリンをケースから取り出し、奏で始めた
 
目を閉じて聴いてみる、、、
その音色は、、、、今日は、とても寂しく聴こえた、、、
 
 
 
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