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キミの笑顔を守りたくて<完>

35 真相

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あ 「ああ、類、だいたいの事がわかったぜ。 今から学校に、出て来れるか。
   司も総二郎も、ここにいるんだ。」
 
類 「わかった。 すぐに行く」
と、返事をして電話を切る
 
牧野の部屋に行き 
類 「少し出かけるから、牧野の事頼むね。 絶対に一人にしないで」
と、佳代に念を押して、学校へ向かった
 
ラウンジに、三人はいた
類 「おまたせ」
と、空いているソファーに座る
 
すると、あきらが顔をしかめながら話し始めた
 
あ 「類、、、牧野は随分前から、虐めにあってた」
類 「えっ」 
俺は、全然知らなかった
 
あ 「昨日は、数人の女達が、牧野の携帯電話を、隣の校舎に向かって投げたらしい。
   それが、壁に当たり、、、、壊れた」
司 「それだけじゃない、、鞄を捨てられた事もあるらしい」

総 「俺も、虐めの現場を見た事があるんだ」
と、総二郎も口をはさむ
 
総 「四月の初め頃、頬を叩かれ口元も切れてた
   俺の家に連れて行って、手当てしたんだが、
   誰にも言わないで欲しい、、、と、頼まれたんだ 
   類にも、邸の皆にも、心配掛けたくない、、、って言ったんだ」
 
司 「まだまだ、小さな虐めはあったらしいぞ?」
類 「そっか、、、」 
と呟き、俺は目を閉じた
 
確かに、頬を腫らして、帰って来た事もある
鞄が、木に引っ掛かっていた事も知っていた
学校で、少しでも気を付けてやるべきだったんだ
 
邸では、いつも明るかった牧野
そんな、彼女しか見ようとしなかった
知ろうとしなかった
 
家族の事、学校での事、、、、辛い思いを沢山してきただろうに
 
俺達に心配掛けたくなかった、、、と言って話をする事無く、一人で耐えるのは、辛い事だっただろう
 
その心の支えが、あの携帯電話だったのか?
誰かと話をしていたようだし、、、
 
とても、大切な物が、あの中にはあったのか?
 
それが壊れた
心の支えが無くなった今、心を閉ざしてしまった
彼女の笑顔を、守る事が出来なかった
ごめん、、、牧野、、、、
 
自分の考えが、強ち間違ってはいないだろうと確信し、ゆっくりと瞼をあける
 
類 「司、そいつらの事、、、」
司 「あ~ わかっている。 そいつら全員、この学園から追い出した。 
   そして、牧野を虐める奴は、俺らが許さねえと、他の奴らにも言ってある」

俺の気持ちを汲み取り、先手を打ってくれた親友に感謝の気持ちが湧く
それと、いろいろと調べてくれた皆にも、、

類 「ありがと、、、」
司 「ところで、牧野の様子はどうなんだ?」
 
俺は、牧野の現在の状態、家族の事を話し始めた
三人共、だんだんと顔色が曇っていく
類 「暫らく、邸で様子をみるから、、、元気になったら、会ってあげて」
と伝え、足早にラウンジを後にした
 
残された三人は、無言のまま、暫く考え込んでいた
 



 
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