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もうひとつのfleurs printanières

1 お金が無い

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blog_import_5a9056c7d38af.gifこちらの作品は、チームルイルイの2018類誕作品『fleurs printanières 』の打ち合わせの時に呟いた案です。
  ほとんど同じ展開となりますが、こういう結末もりおりおは考えていたんだと思って頂けたらと思います。
  チームルイルイの皆様。 あの時「これでお話を書いてみるね」と宣言したプランですが覚えていますか?
  「是非、書いて」と言われたので、調子に乗り書いてみました(笑)
 




***


「はぁ、、」
つくしは、深い溜息を一つ吐く

無い、、
無い、、
お金が無い、、

それはいつもの事だ
大学を無事卒業し、今は社会人として真面目に働いている
そのお金を、進の大学費用に充てている

あたしは、道明寺が授業料を出してくれたおかげで、4年間無料で学ぶことが出来た
その経験上、進にも大学へ進学して貰い、自分の好きな道を歩んで欲しいと思うようになった

そんなあたしの就職先は、美作の子会社になる
本当は、類から花沢物産へ就職して欲しいと言われたのだが、流石に彼氏のコネで就職するのも気が引けたし、きっと会社でもモテモテの類だろうから、、そんな彼氏の姿を見るのも嫌だった

それに、、綺麗な秘書だったらどうしよう、、とか
(田村さんを筆頭に、男性秘書しか傍にいないと、後で聞いて安心したんだけどね、、)

取引先の綺麗な女性と、会食や会話をするのも嫌だし、、
(仕事上会食と言う堅苦しい事もやらなければならないけど、仕事以外の事は一切話さないし、顔なんて覚えてもいないと言われたんだけどね、、)

万が一、あたしが類の彼女とばれたら、それこそ針のむしろなんじゃ?とか、、
(まずは花沢に就職してみないと分からないだろ?と言われたんだけどね、、就職しなくても判るでしょ? だって類はモテモテなんだもん)

とにかくいろいろな事が頭をよぎり、踏ん切りがつかなかった
それで、この際F4に関係の無い会社を選んだんだけど、後で美作の子会社にあたると知った
詰めが甘いとはこの事よね

それでも今の会社に入って良かったと思っている
人間関係が良く、上下関係も円滑だ

そして、、類との関係も順調
暫くの間、へそを曲げられていたけれど、それでもラインや電話のやり取り、休日のデートなど、癒し癒され、凄く充実した日々を送っている

だからこそ、今回ばかりはとても困っている

「類の誕生日プレゼント、、どうしよう、、」

不安は口を衝いて出る
もうすぐ類の誕生日

そんじょそこらのお金持ちではなく、かなり凄いお金持ち
身に付ける物は、派手さは無い物の、あきらかに高級品と分かる品々

もちろん、、優しい彼氏様は、あたしがあげる物なら何でも喜んでくれるだろうけど、年に一度の誕生日ぐらいは、それなりに高価な物をプレゼントしたいじゃない?
それが乙女心と言う物なのよ!!

でも、、あたしの所持金は、、うぅ、、
今からでもバイトしようかな?
って、副業禁止じゃなかったっけ?
隠れてバイトすれば大丈夫かな?

社会人の彼氏が貰ってうれしい誕生日プレゼントを検索したら、その一位は名刺入れ
既に持っているだろうけど、名刺入れは消耗品!
いくつあっても困らない!、、、はず?
って事で、ちょっと高級な名刺入れを探してみたら、10万円もすることが分かったのよ!
もちろん、安い物なら千円ぐらいの物もあるんだけど、
『名刺入れでビジネスマンの風格が分かる』と、そこには書かれていた

ただでさえ、重役の厳しい目にさらされながらの仕事だろうし、花沢物産のジュニアが数千円ほどの合皮の名刺入れを使っているとなると、確実に類の品格も失われてしまう
それって、完全にあたしの所為になる訳だし、、
社会人なのに、数千円の名刺入れって、、どうよ!!って事になる

「はぁ、、困った
今から10万円程稼げる仕事ないかな?」

「なんだ? お前、バイト探しているのか?」
「へっ?」

突然、頭上から声がし、そちらを向くと、、美作さんが立っていた
ここ、、職場!!
しかも、皆の視線が恐いんですけど!!

「ちょっ、、美作さん、、ここでは知らないふりを、、ってお願いしたじゃない」

小声で恨み節を告げる物の、これくらいで動じる美作さんではない
女性が感嘆のため息が出るような、そんな笑顔を振り巻きながら、、

「良いじゃないか! 俺とお前の間柄なんだしよ」

げっ!!
その言葉、またまた誤解を生むじゃない!!

「あたしと美作さんの間柄は、単に大学時代の先輩後輩と言うだけです。 誤解されるので、変な事はおっしゃらないでください」

ここはビシッと釘をささなきゃ!
あたしもフランクに話し始めると、他の社員が誤解をするのよ、、
て、もう十分誤解されているんだけど、、

そう、、なぜかあたしは、美作さんの彼女という事になってしまった
それもこれも、美作さんが来るたびに、あたしに話しかけるからに他ならない

初めは、あたしを心配して、、の気遣いからだと思うんだけど、それがまずかった
あたしがこの会社に就職するまでは、社長と会談してサッと帰っていたらしいんだけど、あたしが就職した途端、毎回話しかけてくれるもんだから、、そりゃ誤解するなと言う方がおかしい

「んで、、なんで金が要るんだ? ここの給料が安いとか? 何なら俺が、、」
「ちょっ、、美作さん!!」

つくしは、あきらの袖を引っ張りながら、席を立ち部屋から出る
そして小声で告げる

「ちょっと美作さん。 声が大きいでしょ! お給料はきちんと貰っています!」
「なら、、なんでお金が必要なんだよ」

つくしは、渋々ながらもその理由を告げる

「あのね、、そのっ、、類の誕生日プレゼントをね、、」
「あっ、そっか。 後二週間程で類の誕生日だな」

「そうなの。 それでプレゼントを買うお金がね、、」
「なるほどな、、お前の給料は、ほとんどが弟の学費に消えてんだもんな」

「そうなの。 別に、それは良いんだけど、、。 副業とかしても大丈夫かな? 短期バイトとかで、少しお金を稼ごうかな?と思ってるんだけど」
「それ、、不味いんじゃね? うちの会社は、副業禁止だろ?」

「だよね、、」

つくしは困った表情をする

「なら、、俺に任せろよ」
「へっ?」

「お金がいるんだろ?」
「うん、、」

「決まりだな。 じゃ、ちょっとお前の上司に掛け合ってくるからよ」
「何? 何を掛け合うの?」

「出向と言う形で、内緒で別の仕事を与えてやるって事だよ。 このままだと、実入りが少ねぇんだろ?」

ちょっと強引過ぎる気もするが、背に腹は代えられない
それにここは美作の子会社
その本部の美作ジュニアが、そうしろと言うのだから、ありがたく受け入れるのみだ

「うん。 分かった。 よろしくお願いします」

つくしは、深々と頭を下げ、交渉成立となった



***

類は、出来上がった物を見て、ニコリと笑顔を見せる
牧野と付き合い始め、そろそろ丸四年
社会人として働き始め、仕事が面白いと言っていた牧野を尊重し、今までジッと耐えていたが、そろそろ限界だ

――いい加減、、俺の物になって欲しい

だいたいが、俺の会社に就職しない牧野が悪い
俺がどれだけやきもきしているか知ってか知らずか、
「今日、美作さんが来たんだよ」「今日、職場でね、、」と、他の男性の話をする牧野を、ジリジリとする気持ちで聞き役に徹してきた

でもそろそろ、、
あんたの瞳に、俺だけを映してくれても良い頃じゃない?

あんたの希望は、しっかりと覚えているしさ、、
『手作り感のある小ぢんまりとした物で、両親と親友達だけを呼んで身内だけの式に憧れてるんだよなぁ』

親友達とのクリスマスパーティーの時に、ポツリと呟いた牧野
その時の親友達の視線、『さっさと決めろよ!』が、ビシビシと突き刺さり、、
もちろん、そのつもりでいたのに、、
何時もの如く、牧野はアルコールの所為で呆気なくダウン

だから、、
今年の誕生日にきちんと言うよ
待ってろよ








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8 Comments

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2018-04-06 10:34

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2018-04-06 10:43

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りおりお
Re: ゆきり~様

りおりお  

2018-04-06 12:48

新学期が始まったんですね
今年は、カレンダーの関係で例年より早いのかな?
クラス替えは、ほんとドキドキですよね
私も、この日で一年が決まるので、一喜一憂していました
特に、既に友達グループが出来てしまっていて、その友達と離れた時は最悪でした
女の子はほんと困りますよね
それも、高校生ぐらいまでかな?
社会人になれば、グループと言う括りは無くなりますものね
とにかく、、新しいクラスで仲良くなれる子がいる事を祈るばかりです


つくしちゃん、、類君の誕生日を必死に探しています
類君クラスの男性を彼氏に持つと、大変ですよね
もちろん、類君からすれば、つくしちゃんから貰えるものは何でも良いはずです
でも彼女であるつくしちゃんにとっては、そう言う訳にもいかない

さて、あきら君はどうするつもりでしょう?
明日もお楽しみに

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りおりお
Re: ノエ様

りおりお  

2018-04-06 12:57

今回の類誕リレーの打ち合わせの時、私が出した意見です
その時、没になった物を、こうしてりおりお流に組み立ててみました
大まかな物は似ていると思いますが、全く別な物に仕上げるべく頑張りますね
もちろん、人気キャラのカイ君は登場しません(笑)
あれは、リレーでなくてはならないキャラなので、、

さて、つくしちゃんは、類君に何を贈るんでしょう?
あきらくんは、何をさせるつもりでしょう?
是非、別バージョンをお楽しみくださいね

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2018-04-06 13:46

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りおりお
Re: ミキッ~様

りおりお  

2018-04-06 14:18

類誕リレーの別バージョン
打ち合わせの時に呟いた意見ですが、このまま没にしておくのも勿体ない?
と言うより、案が浮かばなかった(笑)
是非、リレーとは違う別エンディングをお楽しみくださいね

そしてこの作品以降、妄想ストップ中です
ヤフーブログの移行作業に専念しますね

これからもよろしくお願いします

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2018-04-06 14:58

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りおりお
Re: り~様

りおりお  

2018-04-06 15:12

その通りです
リレーとは、少し設定が違いますね
それに、ここではカイ君は登場しません

さて、つくしちゃんは類君の誕生日の為に、どんな仕事をする?
そして類君は、プロポーズが出来るのか?

一度思考をリセットして、こちらのお話を楽しんで下さいね

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