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Precious Love<完>

その後8 怒りと安堵

8


類と一緒にタラップを降りながらも、ノアの頭には?マークが浮かんでいる
ここはまだ滑走路内
普通、迎えに来るのなら到着ゲートではないのだろうか?
現に、まだ入国審査を終えていない

「特別に入れて貰った。 司の母ちゃんにちょこっとばかり口添えして貰ってさ。 だからほらっ、空港職員もいるだろ?」

言われてみれば、チラチラと私達を見ながら、空港職員が案内をするように歩いている
それ以外にも、、なんでこんなに?と言う程の黒服の人達
それはまるで、ビップを警護するかのように、一定の距離を開け取り囲んでいる

「ジョンに言われるまでもなく、あんたにはこれぐらいのボディガードが必要だと感じた。
これだと、周りが見えないから、あんたの危機察知能力も発動できないだろ?」
「何? その危機察知能力って、、」

「言葉のままだけど? あんた、正義感が強すぎるせいか、ちょっとでも不審な人物や危険物を見つけたら、自ら動こうとするだろ? それを避けるためには、こうしてバリケードを作って、周りを見えなくする必要があるんじゃない?」

類の言葉は、冗談のようにも聞こえるが、本気とも取れる
それだけ心配をかけさせたのが分かるのだが、、

「ごめん。 今後は気を付けるから。 それにこんな状態じゃ、外にも出られないし、、」
「ほんとに判ってる?」

「うん、、」
「じゃ、、今後、危険人物を見つけたら? スリとか痴漢とかも含めてだよ?」

「ボディガードさんに伝える。 それで、ボディガードさんに退治して貰う」
「危険物を見つけたら?」

「近くの職員に伝える。 いない場合は、やっぱりボディガードさん?」
「良く出来ました。 でも、ほんとにだよ? これからお腹が大きくなるだろうし、あんた一人の体じゃないんだからね!」
「うん。 ごめん、、」

類は、繋いでいる手を解き、ノアの腰に手を添える

「ほんとは、、今後一切、外出禁止って言うつもりだったけど、、」

その言葉を聞き、ノアはギョッとする

「やだっ、、絶対おとなしくするから。 ほんとに危険な事はしないから、、ボディガードさんを頼るから」

ノアの言葉に、類はウンウンと頷く
まるで小さな子供に諭すような言い方だが、これくらい言い聞かせないと危なっかしくで仕方ない

「ん、、そうして。 妊婦さんってさ、気分転換も必要なんだって。 だから、外出は認めるけど、必ずボディガードを連れて行く事。 外出前と帰宅時には、必ず俺の携帯に連絡を入れる事」
「うん。 そうする」

ノアの言葉に、類はチュッとキスをする

「ん、、約束」
「うん/////」

そして、入国審査の部屋をサッと潜り抜け、あっという間に到着ゲートを出て、花沢の車に乗った



ゲートを出た二人を、あきらと総二郎はホッとしながら見ていた
類からは、日本に来る日程は聞いていたものの、空港には来るな!と、前もって釘を刺されていた
だが、今回の爆弾騒動で、いてもたってもいられない状態だった

「無事、着いたようだな」
「普通に歩いているみてぇだし、体調も良いみてえだな」

「しかし、これからも気をつけねえとな」
「あぁ、何をするか分からねぇからな。 あれぐれぇのボディーガードは必要だろ?」

と、二人の周りを黒服集団がガッチリガードしている様子を見ながら、語り合っていた



車に乗った途端、類はノアの顎を上に向け、キスをする
それはもちろん、、口内を味わうような激しい物だ

久しぶりの再会という事もあるが、ノアが無事だった事が嬉しく、安堵する思いからそうさせている
もちろん、ノアにも類の思いが伝わっている

二人は、邸に到着するまで、ずっとずっとキスを続けていた


花沢邸に到着すると、玄関口に使用人が一列に並んでいた

「「お帰りなさいませ。 類様、ノア様」」
「ただいま」
「あっ、、あのっ、よろしくお願いします」

ノアは、ぺこりと頭を下げる
その手をしっかりと繋ぎ、類はさっさと中に入っていく

「あっ、ちょっと待って! 皆さんと挨拶を、、」
「そんな物どうでも良い。 初めてでもないしさ」

確かにそうなのだが、、結婚してからは初めてなんだけどな、、と思いながらも、ノアはペコリペコリと頭を下げながら、類と共に屋敷内へ入った
そして、まっすぐ類の部屋へ向かう

ガチャッ、、

「はいっ、、どうぞ」
「ありがと、、」

ノアは、一歩中に入ると、以前には無かったソファーやテーブルがある

「気に入った?」
「うん」

「ソファーがあった方が、あんたが寛げるだろ? ベッドだと背もたれが無いからさ」
「うん、、」

そのソファーに座ってみると、弾力も有り、足も伸ばせる
そのまま横になっても十分な長さもある

ノアの隣に、類も腰をおろし、そっとノアのお腹に触れる
確かに、ポッコリとしたぐらいの大きさだ

ゆっくり、、ゆっくり、、撫でる類の姿を、ノアは目を細めてみる

「すごいな、、ここに赤ちゃんがいるんだよな」
「ん、、そうだね」

「それなのに、、こんなお腹で、、あんたは、、、」

類としては、こんなお腹であんな危険な事を、、と思うと、呆れ果てる
もう終わった事だし、きちんと注意もしたし、しっかりと諭した
これ以上言えば、ノアが落ち込むかも?と思う一方で、やはり許しがたい行動だったと、まだまだ叱りたい気分にもなる

子供の事を考えたのか?
俺の気持ちも考えたのか?
その上での行動だったのか?

もちろん、ノアも類の言いたいことが良く分かっていた

「ごめん。 確かに、あの時は、、自分本位だった。 類の気持ちよりも、大勢の人の命を助ける事を優先したから。 もちろん、、自分の子供よりもね。 せっかく宿った命なのにね。 ごめんね、、」

ノアは、詫びながらも、類の気持ちを思うと申し訳なさで一杯だ
類は、お腹に当てた手とは反対の手で、ノアの肩を抱く

「あんたのやった事は、本当に素晴らしい事だと思う」
「うん、」

「でも、、もう自分を犠牲にしなくて良いから。 まっ、これからは俺と子供の事だけを考える生活になるから、その心配はいらないだろうけどさ」
「うん。 そうする。 類とお腹の赤ちゃんの事だけを考える。 ごめんね」

「ん、、じゃ、早速甘えさせて?」
「えっと、、どうやって?」

「まずは、、触れ合い? そこから愛の注入?」
「ん?」

ノアが小首をかしげるのと同時に、類はノアの可愛い唇にキスをする
そして、体を横たえさせた

「ちょっ、、ちょっと待って! 今、妊娠中で、、」
「知ってる。 でも安定期になれば、愛の注入をしても良いんだってさ」

「えっ? ほんと?」
「もちろん、ほんと! だから、、愛させて? もちろん、赤ちゃんがびっくりしないようにするから」

「くすっ、、分かった。 私も愛したい。 類に心配をかけたお詫びとして、、沢山愛したい」
「くすっ、、楽しみ♪ でも無理はしない事!」
「分かってる」

こうして、久しぶりの再会と安堵から、二人は帰宅と同時に愛し合う
もちろんその部屋の前には、二人が出てくるのを辛抱強く待つ佳代の姿があった






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8 Comments

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2018-05-27 10:34

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2018-05-27 11:01

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2018-05-27 11:12

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2018-05-27 13:16

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Re: ノエ様

りおりお  

2018-05-27 18:45

ノアちゃんは、しっかり反省しましたね
そして、何気に類君に定時連絡を約束させられました
類君も、心配で仕方ないんですよね
無鉄砲すぎるから!

でも、やっと自分の元にノアちゃんが来てくれました
今頃、妊婦ということも忘れて、張り切っているんでしょうね(笑)

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Re: り〜様

りおりお  

2018-05-27 18:47

危険分子は排除しておかないとね
それに、何気に毎日の連絡を約束させてるし!
心配といえば、ノアちゃんも何も言えませんものね
従うしかありません

でも…やっと同居です
この日を楽しみにしていた類くんは、ノアちゃんが身重だということも忘れて、はりきっているのかな?

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Re: ゆきり〜様

りおりお  

2018-05-27 18:50

疲れたときは寝るに限る!
その寝る事も、年を取るとグッスリ眠れなくなるんですよ!
寝られる間は、まだまだ若いですよぉ…

お話、類くんの心配に、ノアちゃんはひたすら詫びるしかありません
それに、大好きな類君を、これ以上心配させたくないですものね!
お腹の子供の成長を楽しみに、類くんとの幸せを噛みしめてほしいです

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Re: キャ〜様

りおりお  

2018-05-27 18:52

確かに…誰か佳代さんに椅子を持ってきて〜(笑)
でも、その前で、ことが終わるのを待ってるって言うのも…ねぇ…(笑)

類君の心配する姿に、ノアも深く反省しているようだし、今後こんな事は起こらないでしょう!
それを祈るばかりです(笑)

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