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花沢城物語

花沢城物語〜空飛ぶうさぎ〜

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こちらの作品は、GPS様の『花沢情物語~名月や あぁ 名月や名月や~』のスピンオフとなります
(まだの方は、上記をクリックください。 plumeria様のブログに飛びます)

あそこに登場するうさぎたち(星花、明日香、理雄)の奮闘記です
どうしても理雄に感情移入してしまうんですよ(笑)
そしていつものように続きを書いてぶん投げたところ、返ってまいりました
お楽しみくださいませ





美作城では、今も三羽は必死に穴を掘っている

『ねえ。 後どれくらいで類君家に到着する?』
と、星花はピョコンッと顔をあげる

『さあ? でももうすぐじゃない?』
と、明日香も必死に前足で穴を掘りながら告げる

『あきら君。意地悪なんだもん。もう類君家に連れて行かないって言うんだよ?だったら自分たちで行くしかないじゃない?』
と、左前足だけで土を掘る理雄
前回、大好きな類に右前足を洗ってもらい、そこから極力使わないようにしている
もちろん忘れて使った場合、急いで拭いているのだが、かなり落ち込み反省している

『あきら君もカッコいいんだよ? それは認める!』
『だね。柔らかい笑顔が素敵だよね?』
『でも、、、怖い時もあるもん。その点、類君は本物の王子様だよねぇ。』
『『うんうん。』』

そんな三羽に、あきらの声が届く

「お~~い。 理雄~。星花~。明日香~。 今から花沢城へ行くぞ~~!!」

その声に三羽の手は止まる
そして顔を見合わせた

『今、、類君のお城に行くって言わなかった?』
『でもこの前、出入り禁止って言ったよね?』
『でも今、、類君のところへ行くって!こうしちゃいられない!!』

三人は畑の隅の穴から出ると、急いであきらの元へ駆けだす

『どうしよう。 あたし体が泥だらけ。』
『あたしも~。 こんな体だと、つくしちゃんが抱っこしてくれない~~。』
『理雄に任せて! 良い? 皆一斉にあきら君に飛びつくの! そして、あきら君の服で泥を落とす!!』
『『あったま良い~~。 さすが理雄ちゃん♪』』
『えっへん♬』

三羽は、あきらの姿を見つけると、猛ダッシュで駆け寄る

「おっ、お前ら畑に居たのか、、うおっ!」

あきらは、三羽に飛びつかれよろめくが、落とさないようにサッと手で支える
そのあきらの胸で三羽は体を擦り、泥汚れを全てあきらの服へと移していく

「お前らなぁ、、んとに、、」
と言いながらも、あきらは嬉しそうに微笑む
三羽が自分に体を摺り寄せ、過多な愛情表現をしてくるからだ

もちろん、三羽は必至だ
とにかく泥を落としたい
類君とつくしちゃんの前では、少しでもきれいな姿でいたい
その思いだけで、必死にあきらの服で汚れを落とす

「お前らなぁ。 まあ畑で遊んでいたんなら仕方ないか。 でもこれじゃあなぁ。 もう一度シャワーを浴びてから行くとするか。 お前らもこの汚れを落としてやろうな。」
というと、あきらは使用人に三羽を託し、自身もサッとシャワーへと向かった

三羽は使用人達によって、体の汚れを綺麗に取ってもらう

『良かったね。 明日香ちゃん。』
『良かったね。 理雄ちゃん。』
『良かったね。 星花ちゃん。 これで安心して類君とつくしちゃんに抱っこしてもらえるね。』
と、三羽はホクホク顔だ

そして準備のできたあきらと共に、花沢城へと向かった


出迎えてくれたのはつくしだ
すぐさま明日香はつくしに飛びつこうと思ったのだが、おかしいぐらい周りに動物たちがいる

『つくしちゃんに抱っこしてもらえない。』
と、がっかりする明日香

『まだチャンスはあるけど、、どうして今日はこんなにもいろんな動物がいるの?』
『さあ? それに類君がいないけど、、どこだろ?』

三羽はキョロキョロと周りを見渡す
するとその奥から、類の姿が見えた

『あっ、類君だ💓』
理雄は、類の姿を見つけるとダッシュで駆け出す

『えっ! あたしも行く💓』
星花も、理雄の後に続くように駆け出す

『あたしも行く💓』
もちろん、二羽に続くように明日香も駆け出す

目指すは類の胸!!

『皆で、せいのっだからね!』
『抜け駆け禁止ね!!』
『分かった!!』

『『『せ~のっ!』』』

三羽は勢いよく類に向かってジャンプした

『『『類く~ん💓 会いたかった~~💓』』』



「うわぁーーっ!!」

何かが突進して来たかと思ったらあきらんちのウサギ達!
もう少しで体当たりされるって所で避けたら俺を通り過ぎて……転けた。

まっ、いいか…ウサギなんだから立ち直れるでしょ。
それよりつくしの所に行かなくちゃ!


「つくしーっ!つくし、俺を忘れてない?!」
「あっ!類、お疲れ様~!忘れてないよ~、早く早く!!」




『『『………………』』』

『いたたた……💦ねぇ……今さ、避けられたんじゃないの?』
『……なんかひょいって……類君、横移動したよね?』
『そんなはずないっ!気のせい…気のせいだよ!!』

『でもさ、もう私達の事、見てないよね?』
『あんなに沢山の動物がいたら近寄れない……』
『黒ちゃんは?黒ちゃんに頼んでみんなを退かせよう!』

『黒ちゃんならあそこでスピカちゃんとラブラブだよ?』
『あ~~、道明寺国のポニーちゃんね?』
『……!!もうっ、役立たずっ!💢💢』

『『理雄ちゃん、落ち着いて……』』


三羽はじーっと集団の中の類を見ようと必死。
見付けた!と思った途端……

星花が行こうとすると碧が前を横切って跳ね飛ばされ、
明日香が行こうとすると闘司郎が全速力で前を通過して飛び上がり、
理雄が勇気を出して向かって行けばハルが喜んで理雄を追いかけ回して逆に類から遠のくばかり。


『ゼイゼイ……なんなの、あの子は!』
『ははは、遊んでもらえると思ったんだよ』
『でも、困ったねぇ…全然側まで行けないね』

『こうなったら……穴を掘ってみんなを落とそう!』
『えっ?!みんなって?』
『あきら君とかユキちゃんとか?総二郎君も司君も?でも、理雄ちゃん、もう穴掘らないんじゃなかったの?』

『………………類君に抱っこしてもらうためなら、今日は掘る!』
『……そ、そうなの?緩い決心だったのね…』
『つくしちゃんは落としたくないなぁ……』


そうして三羽は「行くよ!」の掛け声で穴を掘り始めた。
勿論理雄は左前足のみ。


ホリホリホリホリ………………
    ガサガサガサガサ………………

キャン?!メェ~~?!!ズボッ!ドスッ!!

ホリホリホリホリ………………
    ガサガサガサガサ………………

わぅん?!ギャン!!ドタッ!バタッ!!


「……ん?どうした、小司郎……うおっ?!!」ズドン!!
「司、何してんだ……はっ?うわっ!!」バコン!!


「えっ?道明寺、西門さん、どうしたの?」
「……何やってんの?地面が好きなの?」


「おおっ!司様っ!……ひえぇっ!!」ボコン!!
「総二郎様、大丈夫ですか?ひゃあっ!!」ボコボコン!!
「何が起きたんですか?ぎゃああっ!」ズドドドン!!
「田村さん、西田さん、山西さん?!おおおおっ!」ドッシーン!!


「あああーーっ!!
これは彼奴らの仕業かぁっ!!」


司、総二郎と秘書4人が相次いで地面に空いた穴に落ちてしまい、その他にも動物たちが全員穴の中……
それを見たあきらの怒声が月夜の下で響いた。


「まさか、これって?!」
「…………まさかだよね?」

「……何処行った!星花、明日香、理雄ーっ!!」

「………………やっぱり」
「………………だよね」




少し離れた場所で地面から顔を出し、あきらの怒りを見てしまった三羽はお互いに顔を見合わせた。
不味い……これは不味い、そう思ったが時既に遅し……。


『……ヤバいよね?見付かったらすっごく叱られるよね?』
『どうする?どうする?謝る?』
『………………類君に抱っこされてない…』

『理雄ちゃん!そんな事言ってる場合じゃないよ!』
『ごめんねってしたら許して……くれないかな、今回は…』
『仕方ない……逃げよう!』

コソコソと地面から出て逃げようとする三羽……それを見付けたのは穴から這い出した総二郎。


「居たぞ!!逃がすかよ……!
蒼穹、疾風、朝陽!!確保ーーーっ!!


ピィーーーピィーーー!!
「アサヒ、バンガルーーー!!」ピィーーー!!


「総二郎、強制送還だっ!そのまま美作に頼むっ!!」
「承知!!聞こえたか?蒼穹、疾風、朝陽!!確保したら、そのまま美作城まで飛べっ」


ピィーーーピィーーー!!
「アサヒ、バンガルーーー!!」ピィーーー!!


『きゃーーーーーっ💦』
『いっやぁーーーーーー!!』
『たっ、たかぁいぃーーー』


「判ったかっ!お前達はそのまま帰って反省してろっ!いいなっ!!!💢💢💢」


『ほらぁ~あきら君を怒らせちゃったじゃんっ』
『理雄ちゃんのせいだからねっ!』

『高い所……むーーりぃ…………………』

『理雄ちゃん?』
『あっ!理雄ちゃんが気絶してるっ!』


ピィーーーピィーーー!!
「アサヒ、バンガルーーー!!」ピィーーー!!



こうして……理雄、星花、明日香は、蒼穹、疾風、朝陽に捕獲され美作城へ強制送還されたのでした。


***


『理雄ちゃん……ねぇ、理雄ちゃん……どうしよぅ……理雄ちゃん…気絶したままだよ…』
『そのうち起きるわよ』

『…………………はっ!ここは何処?』

『……ほらね』
『良かったぁ~♪理雄ちゃん……私達…お家に戻って来ちゃったのよ………』
『………そうなの?……記憶に無い…』

『はっ!こうしちゃられないじゃん!!早くあのトンネルを完成させて、類君に抱っこして貰わなくちゃっ!!』

『星花ちゃん、明日香ちゃん 掘るよっ!』
『『………理雄ちゃん………』』

『ほらっ!何をぼやっとしてるの?!さっさと手を動かすっ!目指すは花沢城よっ!』


星花と明日香は、ヤル気満々の理雄を止める事も出来ず、ヒタスラ掘る、掘る。
……掘る掘る、そして 掘る。
相変わらず理雄は、左手前足のみ……。

既に名月の宴は御開きになり、皆それぞれの城に戻り、東の空も明るくなり始めてはいるのだが、
トンネル故……知る由も無く。


ボコッ!!


『!!はっ!やったっ!!!!』
『きゃあーーーー♪♪』
『繋がったわっ!』


『『『やったぁーーーーー!!』』』


『ねっ、ねっ?あっちにお城が見えるよ?もう少し掘りながら近づく?それともお城まで走る?』
『走った方が楽だけど近衛さんに見つかっちゃわない?』
『『そうなったら…また………強制送還?!』』

『もうちょっと頑張って掘ろう!!』


星花、明日香、理雄はまたも掘り始める。ひたすら掘る、掘る。


「うわっ」
……ドンッ

「えっ?」
……ドシン


地上の音など三羽には届かない。
大好きな類君、つくしちゃんを目指してただ掘るのみ。

美作城からずっっ~と穴を掘り続けていた星花、明日香、理雄の手は限界ギリギリの所まで来ていた。


『うぅっ…類君には会いたいけど、もう手が痛いよぉ……』
『うんうん、そうだよね、痛いよね!つくしちゃーーーんっ!!』
『気合いが足りないんじゃない?!
でもしょうがない……ここからは走ろう!!』



穴からひょっこりと抜け出した三羽は最後の力を振り絞って、今度は走り出した。




その頃

城内では外での一報を受け、ちょっとした騒ぎになっていた。

執務室に次々に現れる近衛は足に包帯を巻いている。中には松葉杖をつく者もいた。


「これって……アレだよな?」
「………私もそう思います」


二人頷きあいながらバルコニーに立てば、必死に庭を走り抜ける三羽の影を発見。


「あきら…ちゃんと躾してんのかな?」
「………ウサギでございますからね……」

「ま、いっか!やるぞ!!」
「はい、よろしくお願い致します!」


ピィ~~~~!!

ピィーーー♪
ピィーーー♪
「ソウチャーーーーン♪ピィ♪♪」


「蒼穹、疾風、朝陽!
あいつらもう一度強制送還だ!!
美作城まで飛んで、あきらにちゃんと受け渡すんだぞっ!!」


ピィッ!ピィッ!
「アサヒ、バンガルー♪♪」




『はぁはぁ、もう少し!』
『……ねぇ、ちょっと待った!』
『どうしたの?星ちゃん』

『早く行くよっ!モタモタしないっ!』
『違うのよ、理雄ちゃん……なんかさ、お城の屋根の形が違わない?』
『……あっ!ほんとだ!え?どうして?』

星花のひと言でハッ!と見上げる理雄……そして変顔になる明日香。

その時に頭上から聞き覚えのある羽音と声が…………


ピィーーーピィーーー!
「アサヒ、バンガル~♪」ピィーーー!

バサッバサッバサッ……ガシッ!!


『きゃああぁーっ!またぁ?!!』
『もっ、もしかしてここ、西門城?!いやあぁーーっ!』
『高い所……むーーりぃ…………………』

『理雄ちゃん?』
『あっ!理雄ちゃんがまた気絶してるっ!』


ピィーーーピィーーー!
「アキラク~~~ン♪」ピィーーー!


『でもさ、考えようによっちゃあ楽に帰れるんじゃない?』
『だよね~。何にもしなくてもいいもんね~』

『もう手だってボロボロだもん』
『理雄ちゃん、片手だしね~』


『今度はどんな部屋に入れられるんだろうね~』
『理雄ちゃんだけ鋼鉄の部屋じゃない?』



ピィーーー……ピィーーー!
「アサヒ、バンガル~♪」……ピィーーー!


『『もう、やだぁ~~~!!』』

『…………(類君、待ってて)…………』



月のウサギならぬ、青空のウサギ三匹の運命や如何に…。





おしまい♪




今回は、類君に抱っこされず、しょんぼりしております
また次回の登場を願うばかりです
って事で、GPS様~~。よろしく~~💓




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4 Comments

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2019-10-01 15:44

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りおりお
Re: り~様

りおりお  

2019-10-01 18:37

ウサギたちは、類君とつくしちゃんが大好き
でも、飼われているのはあきらくん家
頑張って類君に会いたいのになかなかのようです

前回、類君に右手を洗ってもらった理雄
しかも同じベッドで寝ることも出来ました
リベンジとばかり頑張ったんですけどねぇ

次回、、またウサギたちが登場したら、なんとか類君にハグ&キスが出来るようお願いしまくります(笑)

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2019-10-03 10:28

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りおりお
Re: シマエナ~様

りおりお  

2019-10-03 10:55

そうなんですよぉ
手ごわいんです~~
GPS様達~~(泣)

ちょっとぐらい抱っこさせてくれても良いでしょう?
必死に花沢城へと穴を掘っているんだからぁ
あきら君の服に泥を塗りたくってまでも、体を綺麗にしたんだからぁ

でもね、、何故かね、、上手くいかないの(笑)
今度、ウサギたちが登場したらリベンジするよ!!(笑)

ハグ💓
キス💓
ベッドイン💓

そこまで書いてもらってやっと完結するんだから(笑)

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