さくらいろ

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in むか~しむかし

因幡の白ウサギ

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類は、つくしと美空と一緒に、ショッピングモールのペットショップに来ていた
これから赤ちゃんが生まれる為、暫くペットは飼えないが、見るだけでも癒されるし、抱っこする事も出来る
ここは、美空にとって、天国みたいな場所だ

そんな中、美空の目に、白ウサギが目に留まった

美「うさぎも、、飼う事ができるの?」
類「出来るらしいよ?」

つ「犬や猫よりも、飼いやすいのかな?」
類「詳しくは判らないけど、犬みたいに吠えないし、猫みたいに、家を傷つけないんじゃない?」

つ「確かに、、」

美「美空! 兎を飼いたい! 赤ちゃんが生まれて、大きくなったら、、兎を飼おう?」
目を輝かせて告げる美空に、類は微笑む

美「兎にも、いろいろな色があるんだね」
類「そうだな、、そういえば、、昔話に、『因幡の白ウサギ』って言うお話が合ったよな?」

類は、幼稚舎時代を思い起こす



先「は~い! 紙芝居の時間です! 今日は、因幡の白ウサギです」
司「稲葉の白ウサギ? 稲葉っつう奴が飼っているウサギの話しか?」

先「因幡という今の鳥取地方の昔話です。 じゃあ、始めるよ?
  むか~しむかし、、海の向こうに因幡(いなば)の国が見えるおきの島に、一匹の白ウサギが住んでいた。
  この白ウサギ、柔らかい草がたくさんある因幡の国に渡ることが出来たら、どんなにいいだろうといつも思っていました」

司「柔らかい草? 草は、柔らかいもんだろうが?」
総「確かに、、硬い草ってないよな?」
あ「長い、短い、、、は、あるけどよ」
類「草は柔らかい。木は硬い」

先「確かに、草は木と比べると柔らかいけど、でも、、ほらっ、ピンッとなった草もあるでしょ?」
類「表現が下手! ピンッとなった、、じゃなくて、茎が硬い草って事だよね?」

先「うっ!! 確かに、、そうだね。 あははっ、、って事で、続けます。
  ある朝、白ウサギは海を眺めながら、どうにか因幡の国に渡る良い方法はないかと考えていました」

司「兎が考えるか? そんな頭の良い兎、見たことねぇぞ?」
先「ここの白兎は、考えたんです! すると、そこにサメが海から顔を出しました」

サメと言う言葉に、司が大きな声を上げる

司「サメ~~~!! 危ねぇじゃねぇか!」
総「あぁ、、サメがいる海では、泳いじゃダメなんだろ?」
あ「パクッって食べられるからだろ?」
類「ジョーズって映画、、見たことある」

先「そうね。 皆は、サメがいる海には入らないようにね!
  じゃ、お話に戻ります
  海にたくさんの仲間がいるサメを見て、白ウサギは何かをひらめき、こう言いました」

司「サメは一匹じゃねぇのか? 沢山いるって事は、、、」
総「誰かを食べているんじゃねぇか?」
あ「確か、血の匂いを嗅ぎつけて、集まって来るんだよね?」
類「ウサギじゃ助けられないだろうし、もう無理だね」

先「大丈夫。誰も食べられてないし、襲われてもいません。
  ただ、群れになって泳いでいただけです。
  その群れを見て、ウサギは閃いたの! そしてサメに言いました
  『見たところ、サメの仲間の数がかなり多いな。 どうだ、数の比べっこをしようじゃないか?』」

司「おっ、昔話、あるあるだな」
総「ウサギがしゃべるなんてよ!」
あ「しかも、サメも理解できるんだ、、うさぎ語が!」
類「良いなぁ。僕なんて、日本語以外に、英語、フランス語、イタリア語まで覚えさせられているのに、、」

司「俺もだ! 英語とドイツ語の先生が来てよぉ」
総「俺は、英語だけ」
あ「僕は、英語と韓国語と中国語、、」

F4「「「「 昔話の動物は、良いよなぁ 」」」」

ため息交じりの愚痴に、先生も何と言っていいか分からない
こんなに小さなころから、会社を背負って立つ運命を義務付けられ、否応なしに学ばされている現状
かなり、酷だな、、と思う

先「皆も大変だけど、、頑張ろうね。
  さて、、お話の続きだけど、、
  兎の考えた方法とは、サメ達を因幡の国まで一列に並ばせ、その上を白うさぎが跳んで数を数えるという物です
  翌朝、サメは仲間を集め、約束通りおきの島から因幡の国まで一列に並びました」

司「おいおい、、って事は、このサメは、ずっとその海にいたのか?」
総「真面目なサメだよなぁ」

あ「さっきから考えていたんだけどさぁ。サメとウサギが話が出来たとしてだよ?
  海の中にいるサメに、言葉が聞こえると思う?」
類「無理だと思う。僕たちがプールで遊んでいる時も、全然聞こえないもの」
司「だよな? って事は、、、」

話しが変な方向へ行きそうになり、先生が慌てて止める

先「宇宙人じゃないわよ? 普通のサメとウサギだからね!」

司「宇宙人は、宇宙にいる人の事だろ?」
総「そもそも、サメが空を飛べるか?」
あ「先生、、この暑さで頭がおかしくなったんじゃない?」
類「それに、普通のサメとウサギは会話しないしね、、」

ウッと言葉に詰まる先生
先ほど、この四人に情を掛けたことを悔やむ

先「はい! じゃ話を進めます!
  一列に並んだサメの背中を、ウサギは数を数えるふりをして、無事因幡の国へ渡りました。
  そしてこう言ったのです
  『この因幡の国に渡る為に、お前達を飛び石がわりにさせてもらったのさ』
  その言葉に、サメ達は騙されたことを知り、怒りました
  そして、その白ウサギの皮を剥ぎ取りました」

司「どうやって?」
先「どう、、って?」

総「サメが、皮だけを器用に剥ぎとる訳がないだろ?」
あ「食べる事は出来るけど、、、皮だけを剥ぐんだろ?」
類「絶対に無理!」

先「確かに、、そうなんだけどね、、」

司「それに、因幡の国に渡りきったんだろ? それって陸地だろ?」
総「陸地にいるウサギが、サメに襲われることは絶対にない」
あ「ぴょんぴょんと、飛んで海岸から離れたらいいだけだし?」
類「サメは、陸地に上がった時点で、死んでしまうと思うよ?」

先「確かに、、そうなんだけどね、、、」

司「せめて、食べました!にしろよ!」
総「あっ、、サメの背中を渡っている途中に、足を滑らせて海に落ちた?」
あ「そこを、サメに食べられた?」
類「海に入るときは、気を付けましょう!!」

司「完璧だな!」

総「あっ、、準備体操もしっかりすれば、足を滑らせなかった、、を付け加えたら?」
あ「なるほど、、準備体操をしっかりしないと、こんな目にあうぞ!って事だね」
類「皆も、気を付けようね」

園児たちは、一斉に返事する
園「「「「 うん 」」」」

先生は、ガクッと肩を落とす
こうして今日も、まともに昔話が出来なかった、、、と、、




目の前で、嬉しそうの白ウサギを見ている美空を見ながら、、
類「つくし? 因幡の白ウサギって知ってる?」
つ「うん、、知ってるよ?」

類「あれ、、皮を剥がされたウサギは、どうなった訳?」
つ「えっと、、因幡の神様に、川の水で体を洗い、ガマの穂綿に包まって休むとよいとアドバイスされて、、
  言われた通りにすると、皮膚から白い毛が生えて、体は元通りになったはず、、」

類「ガマの穂綿?って何?」
つ「ガマガエルじゃないの?」

類「ガマガエルの穂綿って?」
つ「ガマガエルの寝床? さぁ? なんだろう?」

類は、スマホで検索をすると、、、
淡水の湿地に生える高さ約2メートルの多年草だと分かる
その写真をつくしに見せながら、、、

つ「やだっ、、ガマって植物だったの? 全然知らなかった
  だって、先生も書かれている通りに読むじゃない?
  きちんと説明してくれないから、、ガマ=ガマガエルとしか思わないし、、」

類「くっくっくっ、、」
類は、腹を抱えて笑い始める

つ「もう! 笑い過ぎ!!」
つくしは、恥ずかしさの余り、類の背中をバシッと叩く

類「ちょっ、、もっとお淑やかに! あんたは妊娠中なんだからさ」
つ「あっ、、、」

類「俺も笑い過ぎた、、しかし昔話って、難しい言葉を使うよな? 
  あれ、先生も良く分かっていないんじゃない?」
つ「だよねぇ、、」

そう思いながら、、
自分たちを担当していた先生は、司の質問に必死に答えていたけど、大変だったろうなぁ
と、改めて感じていた

と同時に、真面目に聞いていても、良く分からないままうる覚えで解釈している人がほとんどなんだな、、とも思った




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2017/10/14 (Sat) 16:41 | EDIT | REPLY |   

りおりお  

凪子さん

その通りです!!
ガマと言えば油でしょ?
違う?

思い込みって有りますよねぇ

そして、サメをワニと表記されたお話も、、ですけど、それだと因幡じゃ無いよねぇ
海にワニがいる?

真剣に考えると、おかしなことが一杯
それが昔話ですよね

そして、、そろそろネタが無いよ~~
昔話は数あれど、それをこうして物語にする格好の昔話が、、無い(笑)

何か見つけないと、、と必死です(笑)

2017/10/14 (Sat) 21:36 | EDIT | REPLY |   

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