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むか~しむかし

鉢かぶり姫

16
休日の今日、、
類は、バイオリンを手に取った

美「あっ、、パパ、バイオリンを弾くんだ」
類「ん、、ほらっ、、ママのお腹の赤ちゃんに聴かせようと思ってね」
つ「美空の時も、良く弾いてくれたんだよ」

美「何となく覚えてる~~。 真っ暗な中で、パパのバイオリンの音が聞こえた気がする」

それが本当かどうかは分からないが、、それでも、楽しみにしてくれている二人を目の前に、類は肩にバイオリンを置いた
そして、、そう言えば、、と昔を思い出しながら、演奏を始めた



先「は~い。紙芝居の時間ですよ~~。 今日は、鉢かぶり姫です」
司「なんだ? 蜂をかぶる? いや、、蜂を見つけたら近寄っちゃいけねぇんだぞ?」
総「だよな。 蜂に刺されたら死ぬ事もあるって教わったぞ?」
あ「お尻に毒針があるんだよな」
類「凄く痛いんだって」

先「そうだね。 でもこのお話は、昆虫の蜂じゃなく、入れ物の鉢だからね。
  大きなお椀のような入れ物ね。 じゃお話を始めます

  大阪の交野と言う所に、お姫様がいました。
  姫の母君は長い間病床にあり、自分が死んだあとの姫の行く末を案じ、観音様にお参りしたところ、
  姫の頭に鉢をかぶせよというお告げがありました。」

司「また、、すんげぇお告げだな」
総「植木鉢を、お姫様の頭に被せる? 帽子代わりか?」
あ「帽子にしてはずりおちない? 硬いだろ?」
類「そんな物、、被りたくない。 恥ずかしいし」

先「そうだよね。 何でそんなお告げをしたんだろうね?
  でも、母君はお告げの通りに姫に鉢をかぶせ、それから幾日もしないうちに亡くなりました。
  父親が姫の鉢をみっともないからと言って取ろうとしましたが、どういう訳か外すことが出来ませんでした」

司「なんでだ? その父親は力が無かったのか?」
総「接着剤でくっつけたとか?」
あ「その時代に、接着剤は無いだろ?」
類「七不思議だ、、って、昔話は、不思議な事が当然として描かれているし」

司「だよな。 普通の話だと物語にならないんだよな」
総「そう言う事だ。 昔の人の空想の世界を物語にしただけだしさ」
あ「今ならSFとかフィクションと言う部類になるのかな?」
類「それの子供向けが昔話だよね」

昔話について、ここまで理路整然と述べられたら、もう何も言えない
ただ、この四人も結末が気になるのか、耳を傾けているのが分かる
先生は、その話を続ける事にした

先「しばらくして父は再婚し、新しい母は姫の鉢を見て気味悪がり、家来に命じて姫を遠いところへ捨てさせました」

司「出た出た。 継母の横暴だ」
総「どうして昔話に出てくる継母は、こうも意地悪なんだ?」
あ「そりゃやっぱり、、、」
類「大人の浅はかな妄想だからじゃない?」

先生は、グッと言葉に詰まる
確かに思っていた
どうして継母を悪く書くのだろう
こうして昔話で、継母は悪い人だ、、、と子供達に印象付けるから、
実際に再婚する場合に、子供達は新しい母親に、なかなか馴染めないのではないだろうか?との思いがある
それでも、、先生は続ける

先「姫は何年もあちこちをさまよい、生きていくのが辛くなり川へ身を投げました。」

司「うわっ、、おい! 早く何とかしてやれよ」
総「このお姫様に罪は無いだろ?」
あ「観音様のお告げかなんか知らないけど、完全に不幸になってるぞ?」
類「ってか、父親はどうしたのさ! 何で父親まで気味悪がるわけ?
  なんで、子供の味方になってくれないの? 自分の子供だよね?」

先生もウンウンと頷く
命を粗末にしてはならない
この姫に罪は無い
それが分かっているからこそ、こうしてこの四人は、必死になって訴えているのが分かる
憎まれ口を叩くが、良い所も沢山あるな、、と、先生は思う

先「翌朝若いお武家様が川岸を通り、姫を助け上げ、自分の屋敷へと連れて帰りました。」

司「おい! ちょっと待て! 何で、、助かるんだ?」
先「えっ?」

総「そうだぜ! 鉢が頭にくっついてんだぞ?」
先「そうだけど?」

あ「鉢を頭に付けて川に飛び込んだら、、鉢が重くて沈むだろ?」
類「つまり、、顔はずっと川の中、、溺死間違いなし!!」

司「この女、、、もしかして、、偽装自殺じゃね?」
総「なるほどな、、俺達に同情して欲しかったとかか?」
あ「まんまと騙されるところだったな」
類「お涙ちょうだいって言う、メロドラマだったんだ、、」

先生は、開いた口が塞がらない
先程まで、この子達を褒めていたのに、、
  
先「はいはい! 川が浅すぎて、腰ぐらいまでしか水が無かったんでしょ?って事で続けます
  
  姫はそこで働くことになりましたが、ある日の夜、蔵の中に置かれている琴を見つけ、
  昔を懐かしんで弾いていると、その音を若君が聞きつけました。
  若君は姫が高貴な生まれだと感じ、素性を訪ねます。
  姫は自分の身の上を若君に聞かせた。
  その後、若君に結婚話がもちありますが、若君は鉢かぶり姫と結婚したいと言い、両親から猛反対されます。」

司「すっげぇ、、この若君、、すげぇぞ!」
総「あぁ、、琴音を聞いて好きになったんだろ?」
あ「身の上話を聞いて、同情した部分もあるのかもな」
類「案外、、、この姫様と運命を感じたのかも」

司「だよな。 だってよぉ、、鉢を被っていて、顔とか見えねぇんだぜ?」
総「もしかしたら、、すんげぇ顔してるかも知れねぇのにな」
あ「身の上話も、嘘っぱちかもしれないのにさ」
類「凄いね、、、僕もバイオリン頑張ろうっと」

先生は微笑む
確かに、顔も見えないお姫様と結婚したいと告げた若君は、尊敬に値する
そして、、何時か私も、そんな若君が現れないかな?と夢を見てしまう

それが表情に現れていたのだろうか?

司「先生! 何、ボーっとしてんだ? その続きを読めよ」
総「まあまあ、、先生だって、こんな若君がいたらなって、乙女心が疼いたんだと思うしさ」
あ「先生にも、少しは浸らせてあげようよ」
類「まっ、、、現実は、そんなに甘くないけどね」

先生は、思わずキッと類を睨み付ける
そして、いけないいけない、、と心に言い聞かせ話を進める

先「若君の父親は鉢かぶり姫を亡き者にしようと刀を抜いて振りかぶった瞬間、鉢が光って粉々に砕け、
  中から沢山の金銀財宝とともに美しい姫の姿が現れました。
  姫はこの若君と結ばれいつまでも幸せに暮らしました。」

司「愛は勝つって事だな」
総「しかし、、イマイチ分らねぇなぁ」
あ「観音様のお告げだろ?」
類「もしかしたら、川で溺死あるいは若君の父親に殺されたかもしれないのにね」

司「それにさ、、残念な所と言えば、、この姫が美しいと言う所と、金銀財宝が出てきたって所だな」
先「あら、、どうして?」

総二郎は、人差し指を前にだし、チッチッチッと指を横に振る

総「分かってないなぁ。 
  これがブサイクな姫で、金銀財宝も出なくて、、それでも若君と幸せに暮らしたっていう方が、
  先生にとっても望みが持てるだろ?」
先「はあ?」

あ「顔や金が無くても、愛があれば幸せに暮らせる、、そう言う結末の方が、先生も夢が持てるのにな」
類「残念だったね。 昔話も現実も、、甘くないって事だよ」

先「君達ねぇ、、先生だって、、先生だって、、何時か幸せになるんだから~~~」
と、四人に向かって叫んだ



類は、バイオリンを肩からおろし、二人に向かって軽くお辞儀をする
すると拍手喝采で迎えられる

美「パパのバイオリン、、すごく好き」
つ「あたしも、大好き。 この音色に恋をしたって言っても過言じゃないもん」

類は、クスッと笑う

類「つくし、、音色だけ? 好きになったのは、、」

するとつくしはポッと頬を染める

つ「そりゃ、、たくさん好きな所はあるけど、、でも、この音色に導かれて出会ったような物だし?」

類は、遥か昔を思い出す
つくしとの出会い、、そしてそこから始まった恋物語を、、

そして、、今の幸せを噛みしめた



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16 Comments

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2018-03-31 09:28

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2018-03-31 09:33

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りおりお
Re: casalin~様

りおりお  

2018-03-31 09:58

そうですよね
『鉢かぶり姫』と言うタイトルなのに、なぜ先生が読むときには『鉢かつぎ姫』になっているんでしょう?
修正しました

でも、F4ではないですけど、この『鉢かぶり姫』も不思議な話ですよね
どうして鉢が外れない?
どうして鉢が割れると、中から金銀財宝が出てくる?

昔話は不思議な事だらけですが、幼い頃はあまり疑問にも思いませんよね?
それを疑問に思うF4は、さすがとしか言いようがありませんね

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りおりお
Re: ノエ様

りおりお  

2018-03-31 10:05

鉢かぶり姫は、あまり読んだ事がないです
でも、かすかに覚えていました

そして、その時には疑問に思わなかったんですが、F4が指摘したように数々の疑問が浮かびます
鉢って重いよね?それを被るって、、首が鍛えられたんじゃ?とかね(笑)
類君じゃないけど、鉢を被って川に身を投げたら、絶対に助からないよ、、とかね(笑)

今なら、ツッコミどころ満載だなぁと感じました

そして、、やはり堂々巡りになりますね
なんでつくしちゃんは、類君を選ばなかったんだろう、、って(笑)
今更ですし、37.5巻も気になるし、、
(お願いだから、司君とイチャコラしないで~~。類君が他の女性を見る事は避けて~~。とかね)
そしてやはり、、なんで類君を選ばなかったのぉ、、となります(笑)

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2018-03-31 10:17

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2018-03-31 10:30

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りおりお
Re: キャ~様

りおりお  

2018-03-31 10:51

そうなんです! 交野市ですって!
と、検索した所に載っていました

もしかしてご近所と言う事は、四条畷市とか?
私は18歳~20歳頃は四条畷、20歳~22歳頃は東大阪に住んでいました
片町線に乗っていましたよ(今は、学研都市線となっているのかな?)

大阪は、変な地名が多いですよね
これなんて読むの?って言う物ばかり


修正しました

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りおりお
Re: り~様

りおりお  

2018-03-31 10:56

はいっ、田村さんは独身の設定です(どのお話でも)
なぜなら、、類君について各国に赴任するので、結婚していたら大変かな?と思うからです
なので勝手に独身にしています

LET'S AFTERに、そのような表記があるんでしょうか?
何話にあるのか教えて頂けると助かります
こちらに移す時に、変更しますね


こちらのお話では、類君のバイオリンの音色に惹かれたつくしちゃん
原作でも、類君のバイオリンの音色に惹かれましたからね

しかし、、ちびF4を相手するのも大変ですよね
でも、先生も強くなっています
交わし方も上手くなりましたね

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2018-03-31 11:24

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りおりお
Re: キャ~様

りおりお  

2018-03-31 11:41

ひらぱー、、行ったなぁ。まあ、二回だけですけどね(笑)

もしも願いが叶うならも好きです
でも、、類君が他の人と結婚してしまい、、うぅ、、ですよね(笑)
小さな恋の物語も好きです
シャルちゃんが好きです

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2018-03-31 15:38

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2018-03-31 18:33

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りおりお
Re: たけうさ〜様

りおりお  

2018-03-31 21:54

そうなんですね
昔の鉢は、陶器のような重いものをイメージするのですが、川に身を投げてもプカプカ浮かぶ?
って事は、プラスチック?
刀で切りつけられた時は、鉢が守ったと言うのは、なんとなく分かります

私も既に、F4並みのイチャモンをつけるような年代になりました(笑)
幼い頃の純粋な気持ちは、既に皆無です(笑)

教えていただき有難うございました

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2018-03-31 23:16

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Re: り〜様

りおりお  

2018-03-31 23:25

確かに愛妻弁当と表記していますね
外食に変更します
お待ちくださいね
有難うございました

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Re: たけうさ〜様

りおりお  

2018-03-31 23:37

あっ…分かりました!
てっきり、植木鉢の事だと(笑)
だって、挿絵が無かったし?
笑ってください

確かにそれだと、溺死は免れますね
って言うか、それが外せないなんて…
隙間から顔ぐらい見えそうですよね?

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