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また、明日ね<完>

11 集合

4
親友にも疑われる事なく、類に成りすますことに成功し、良は内心おかしくてならなかった

――こんなに簡単に騙せるんだ

ところが、、

「おっ、そうだ。 司が帰って来ててさ、お前の事を話したら、急いでこっちに来るってよ!」
「あいつも突然だよな。 まあ、ホワイトデーだし、牧野に会いに来たんだろうけどよ」

牧野、、と言う名前には覚えがあった
花沢類をこっそり尾行した時、何度か同じ女性と会っていた
その女性の名前が牧野だった

バイトをする彼女を、家まで送り届けていたようだが、特に恋人と言う雰囲気ではなかった
だが、夜中にわざわざ出かけていたり、家まで送り届けると言う行動は、あきらかに彼女の事を気にかけている雰囲気だった

それよりも、、初めて聞く司と言う名前が気になった

「つかさ?」

「あぁ、、俺達の親友だよ。 もちろん、お前とも腐れ縁でさ、大学からNYに行ってんだ」
「まっ、あいつの仕事の主流はNYだし、大学と仕事の二足のワラジって所だな」

NY?
司?
どこかで、、聞いたような?

良が思案顔をしていると、いきなりドアが開いた


バタンッ

「おい! 類! 大丈夫か!!」

いきなり現れた男に、良は驚くものの、その特徴のある顔に、世間を席巻した話題を思い出した

『4年後迎えに行きます』

テレビ画面で破顔させ、きっぱりと告げていた男、、
そいつが今、目の前にいる

確か、、こいつの名前は、道明寺司
つかさとは、こいつの事か?
そして、こいつとも、、、花沢は親友だったのか、、

凄い面子が勢揃いしている事に、良は改めて驚く
自分たちの浅知恵では、単に花沢類の行動範囲を調べ、入れ替わるチャンスを狙い、それが実行されれば上手くいくと考えていた

そもそもお金を奪うのが目的
その為に、ほんのわずかな時間、入れ替われば良いと言う考えだった

財布の中にそれなりの現金とキャッシュカードが入っていれば、入れ替わることも無く、すぐに現金を引出し解放
もし持っていなければ、自宅に潜入し、キャッシュカードあるいは現金を奪った後、本人を解放

その為、花沢類の交友関係など、全く考えていなかった
それに、自分たちの浅はかな知恵では、せいぜいネット検索を掛けるぐらいだし、そこにはフェイクも含まれている
真実を導き出せるまでには至らなかっただろう


ただ、自分の周りに、親しい人が増えれば増えるほど、かなりやばくなると感じる
早く、、お金を見つけ、この家を出なければ、、


「類、、大丈夫?」
「えっ?」

自分を気遣う言葉に、今初めてもう一人いる事に気付いた
それは、、間違えるはずもない、、
牧野、、だ

この男が、唯一会っていた人物
どんなに寒い日でも、、時間があれば、この女性のバイト先へ行っていた
そして彼女と共に、茶店やレストランへ入った時に、花沢類の口調などをチェックした
こいつは寡黙であまりしゃべらない事が分かり、なりすます事は簡単だと仲間内で笑い合った

それだけこの牧野と言う女が、一番親しい人物にあたる
その為、迂闊な行動は禁物だ

「怪我の状態は?」

つくしは、頭に包帯を巻き、少し腫れた顔の類の怪我の状況が気になって仕方ない
本当ならば、自分もその車に乗っていたはずだ

良は言葉に詰まる
どう言えば良い?
どう言えば怪しまれない?

だが、親友と言う二人の男性は、全く入れ替わりに気づかない
という事は、この女も気付かないはず

それに、NYに行っていたと言う道明寺司も、まず大丈夫だろう
ただ、慎重に越した事は無い

良は、腹を括りゆっくり口を開く

「あんた達、、誰?」

途端、目の前の二人は驚愕の表情を見せる
ここまでは順調だった

だが、総二郎が事故の状況を説明を始めた頃から、良は焦りはじめた


「花沢の車に、誰かがマキビシのような物を撒いたらしいぜ? 
それによりパンクをした車が、大きくハンドルを取られ、急ブレーキをかけ何とか停まったんだけど、
類は窓に頭をぶつけたらしい」
「誰だ!! 誰がマキビシを!! ぜってぇ許さねぇ!!」

司は声を荒げて憤る
もちろん、それはあきらと総二郎も同じだ

だがあまりの剣幕に、焦ったのは良だ
良は、なんとか穏便に済ませようと、必死に言葉を紡ぐ
犯人は、誰でもない自分の仲間達だ

良は、やんわりとした口調で、三人を宥めていた
すると、突然牧野と言う女が俺の顔を覗き見た

黒目がちの瞳で、ジッと探るような視線を向けられる
だが、それも道明寺司のおかげで、すぐに離れてくれた

――助かった

もしバレていたのなら、すぐに『偽物』と声をあげたはず
それが無いのだから、よっぽど俺は花沢類に似ているのだろう

さて、、
こいつらが帰ったら、すぐに室内を物色しよう

キャッシュカードもそうだが、他にも金目の物があるかもしれねぇ
それに、着ている服もブランド物が多いだろうし、見繕って売りさばこうか?
と考えていると、再び部屋がノックされた
そして、そこにいた人物に、良はかなり驚いた



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4 Comments

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-  

2018-03-03 09:27

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-  

2018-03-03 11:52

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Re: ノエ様

りおりお  

2018-03-03 12:07

こんにちは

花粉は、今の所大丈夫です
でも…急になるそうなので、ハラハラドキドキの毎日です

お話…
良君の計画が大幅にズレてきています
本来ならば、今頃現金とか金目の物を持ち出して、類くんを開放していたはず…
それが次々と親友という名の凄いメンバーが現れた
しかも…なかなか帰ってくれない!
さて…類君はどうなる?
仲間たちはどうする?
ただ…犯人達はズブの素人…
これが救いかな?
勝ち気な犯人とか、その道のプロとかなら、すぐに殺されていたかも?ですよね〜

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Re: り〜様

りおりお  

2018-03-03 12:10

こんにちは

良は、つくしちゃんの事は知っていた
それは、類くんを尾行していたときに、頻繁に会っていたから!
じゃあ、なぜ静かのことも知っていた?
それは…明日のお楽しみ!ですね

それに、り〜様の危惧するように、司くんがつくしちゃんの話を信用するか?そこが疑問ですね

それも合わせて今後の展開をお楽しみに〜

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