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LET'S AFTER ♫<完>

105 秘書冥利

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お久しぶりでございます
田村でございます

もうすぐクリスマスと言う事で、今回お子様達のサンタ用プレゼントを頼まれました
実のところ、私が毎年その役目を仰せつかっております
それだけ、私の事を信頼しておられるのでしょう
秘書冥利につきます
と言っても、買ってくる物リストは、予め類様より頂いているのでございますけどね

さて、、
今年は何を買えば宜しいのでしょう

田村は、類から預かっているリストを、ピロッと開け、そのまま数十秒固まった
そして、一旦メモを閉じ、目頭を手で押さえる

田「いけませんね。 
  ここ最近、残業続きでしたから、文字が霞んで見えたのでしょう
  ここは、目薬をさして、、、」

何気に独り言をつぶやきながら、目薬をさす
そして気持ちを落ち着ける

田「これでもう大丈夫でしょう。 さて、、」

田村は意を決し、再びそのメモを開いた
すると再び眩暈を覚えそうになる
ドキドキと鼓動は早くなり、思わず近くのテーブルに手を着くほどだ

田「何と言う物を、、しかもアバウトすぎます
  こんな難題なプレゼントを、私が買うのですか?」

やはり田村の口から出るのは、大きな独り言だ
こうでもしないと、平静を保てられないようだ

田「とりあえず、、華音様と心音様の物から買って参りましょう」

田村は、おもちゃ屋へ行き、一輪車を手にする
そして、ヘルメットとサポーターも手に取る

田「メモには<一輪車>とだけ書かれていますが、怪我をされては一大事!
  『一輪車と言えば、ヘルメットとサポーターも付随する物でしょ!
  ほんと役に立たない秘書だよね。 
  そんな秘書と一緒に仕事をしたくないから、暫く休ね』
  と、類様に言われそうです
  それこそ、これ幸いに、、と、仕事を休む理由にされそうです
  ですが、、これらを買っておけば、文句も言えないでしょう
  ふふふっ、、私の勝ちですね」

田村は、何気に類の物まねをしながら、独り言を呟く
そして『出来る秘書』と自負し、満足気に微笑む

次に、手押し車置き場へ行く

田「心音様もヨチヨチと歩き始めたとか、、可愛い盛りでしょうねぇ。
  あっ、こういうレトロな物が宜しいでしょうか?」

田村は、木製の手押し車を手に取る
カタカタと言う音と共に、可愛い動物がピョンピョンと飛び出してくる

田「懐かしいですねぇ。 
  これですと、心音様もそして見ている類様も喜ばれるのでは?
  『ココ、、可愛い❤ パパと一緒に散歩しよ❤』
  と言いながら、邸中を一緒に歩き回りそうですね」

田村は、やはり類の物まねをしながら、一人物思いに耽る

そんな田村には、変な人を見るような視線が向けられているのだが、それに気付く事無く、一人妄想に耽っている

田「おっと、、私とした事が、、」

田村は、それらを手に会計へ向かう
無事、二人分の買い物を済ませ、最後の難関とも言えるリストを見る

そこには、、<おっぱい>の文字

田村は、頭を悩ませる
華音と心音のリストは<一輪車><手押し車>
その二つの間に<おっぱい>の文字が、異彩を放っている
ただ、光音のプレゼントだと言う事は分かる
  
田村は、頭をフル回転させる

これは、、私への挑戦状でしょうか?
<おっぱい>から連想される物を買わせて、あざ笑う?

おっぱい→ミルク→粉ミルク?哺乳瓶?
いやいや、、既に卒業されているでしょう

おっぱい→温かく柔らかい→肉まん?
いやいや、、クリスマスプレゼントにしては、ちょっと、、
それに、枕元に置いておく物ですのに、、肉まんですと匂いがしますし、起きられた時には既に冷めて固くなっていますよね?

おっぱい→揉む?→口に含む?→舐める?→尖る?
おっと、、私とした事が、、
こんな真昼間に、何と言う妄想を、、
それにこれは光音様のクリスマスプレゼント
無垢なお子様のプレゼントなのですから、大人の思考は一切関係ないはず

じゃあ、、何なのでしょう?
田村は、頭を捻る
だが、どんなに考えても、全く分からない

あっ、、もしかして、私が知らないだけで<おっぱい>と言う名のオモチャやゲームがあるのかもしれませんね
ちょっと店員に、聞いてみましょうか?

だが、田村の足は数歩歩いて止まる

万が一、、万が一だが、、、
もしそう言うオモチャが無い場合、不審者扱いされるのでは?
と思い至る

あっ、、そうでございます!!
良い事を思いつきました!!

田村は携帯を手にする
そして<おっぱい>を検索する

そうですよねぇ
最近は、携帯で何でも調べる事が出来るんです
<おっぱい>のオモチャが存在するのであれば、堂々と店員に確認できますし、、

だが、出てくるのはアダルトサイト、大人のオモチャサイトばかりだ

田「いくらなんでも、5歳児の光音様には早すぎますよね。
  せめて、、15歳頃でしょうか? 
  こういう類のものをプレゼントするのは?」

幾ら考えても埒が明かず、田村は意を決し、類の携帯に電話を入れた

田「類様、田村でございます。 お休み中、大変失礼致します」
類『分かっているんなら、かけて来ないで』

今にも電話を切りそうな類に、田村は必死に叫ぶ

田「あっ類様! お待ちください!! おっぱいとは、どう言った物ですか?」

田村の必死の叫びに、電話口の類はそのまま数秒沈黙する
そして、、

類『そのままだけど?』

そのまま?
おっぱい?

おっぱいと言う物は女性の胸の事です
それをどうやって光音様のプレゼントに?
それこそ、女性を買い与えるのですか?
5歳児ですよ!!

何の為に?
性教育するにしては早すぎるでしょうが!!!

そもそも5歳児が勃ちますか?
出来るんですか!

類の言葉に、田村の沸点が越える
何時もの冷静な感情はどこへやら、、沸々、イライラした物が込み上げる

分からないから聞いてるのです!!
しかも、嫌な顔をされると判っていながら、こうして休日に電話をしているんです!
私だって、類様の我儘で、日々心身共に疲れ切っています!

折角の休日には、その疲れを取りたいです!!
光音様におっぱいを差し上げるのでしたら、私に頂きたい物です!!

ほんとに、、類様の考えは訳が分かりません
どうして折角の休日なのに、こうして疲れ切る事になるんですか!!
私の休日を、返してください!!

と、心の中は愚痴で一杯で、いまにも叫びそうになっている
だがそこは出来た秘書
グッと我慢をし、耐えている

田「それではわかりません!! おっぱいを教えてください!」
類『二つあって、、』

田「そりゃそうでしょう、、おっぱいは二つです!!」
類『揉み揉み出来て、、』

田「おっぱいを揉むんですね!」

田村は、片手を目の前に出し、揉み揉みと指先を動かす

類『一緒に寝られるコンパクトな物』

ん?
と言う事は、女性を買い与える訳では無い?
おっぱいの部分だけ?

田「つまり、、全身はいらない訳ですね? 
  添い寝できる物で、おっぱい部分だけがあれば良いのですか?」

類『そう。 後は、お前に任せる、、じゃ』
と、先に類が電話を切る

田村も、切れた携帯を手にし、暫しそれに視線をやる
揉み揉み出来る物、、と言う事は、やはり大人のオモチャグッズと言う事ですよね?
哺乳瓶でも肉まんでも、それ専用の女性でもないんですよね?

ふと視線を感じ、目を前に向けると、、
何人もの買い物客が、田村を蔑んだ目で見ている

ここは、大きな店舗内のおもちゃ売り場
今は、クリスマス前と言う事で沢山の人が店内を行き交っている

そんな中で、、
『おっぱい』を連呼し、手で空想中のおっぱいを揉み揉みと、、

田村にしては珍しく、顔が赤くなる
と同時に、買ったばかりの一輪車と手押し車の乗ったカートを押しながら、脱兎のごとくその場を後にする

そうしながらも、頭の中は『おっぱい』で占められていた

やはり、直接大人のオモチャを売っている店へ行った方が良いのでしょうけど、、
リアルな胸で宜しいのでしょうか?
しかし、、そのような物を、何故サンタのプレゼントに?

性教育にしては、あまりにも早すぎるでしょう?
おっぱいから始まって、、段階を踏むのでしょうか?

田村は、頭を捻りながらも『おっぱい』を求めて、車を走らせた




2018.4.25加筆修正
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