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なないろ<完>

48 過ぎ行く日常

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GWも終わり、学校が始まった

優「つくし、、記憶が戻ったんだね」
つ「うん。 色々と心配かけてゴメンね」

優「ううん、、全然」

つくしは、気になっていた事を聞いてみる

つ「あのね優紀。 
  私が記憶を失くしている間、どこかおかしい所とかなかった?」
優「おかしい所? ん~~、口数が少なかったかな?
  でもそれは、記憶喪失だったからだろうし」

つ「真面目に授業は受けてた?」
優「うん。凄く真剣だったよ? 大学受験するんだって言ってね」

つ「そう、、」

つくしは、この一ヶ月ほどの記憶は何も無い
だが、優紀の話によると、毎日きちんと登校し、真面目に授業を受けていた事になる
その証拠に、ノートはきちんと取っていた
だが、その文字が自分の文字では無いのだ

(記憶喪失だと、文字まで変わる物なのだろうか? でも今は、その記憶喪失中の記憶が無い。 それに大学受験? あたしの記憶の中では、大学は夢のまた夢だった。 それが何のキッカケで大学進学を目指し始めたのか? しかも、両親まで納得している。 でも、行けるのなら行きたい!)

つくしは、その後も真面目に勉強を続ける
すると7月末に、つくし宛てに簡易書留が届く
それは、英徳大学の推薦入学願書だ

(何で? これが私に? 英徳って、私学のお金持ち学校だよね?)
と思いつつも、自分の名前に間違いない事から、中を開ける

そこには、保護者推薦で受験できることと、特待生制度も同時に受験できる旨が書かれていた

(保護者推薦? 誰が私を?)
と思ったが、深く考えるのを止めた

英徳大学は、金持ち大学と言われるだけあって、カリキュラムが充実しており、就職にも有利
それに、特待生制度もあるのなら、受かれば学費が全額無料になる
こんなおいしい話は無い

帰宅した家族に話すと、二つ返事で頑張れと応援され、俄然やる気も増す
夏休みの間は、涼しい図書館やショッピングモールで、問題集片手に勉強に打ち込む
そして、9月初めに、英徳大学を受験した



類は、GW開けも真面目に大学へ通った
そして講義を受ける物の、そこまで必死にノートをとる必要性を感じない
ノートをよく見ると、板書の他に、教授が話したであろう会話までもが、書き記されているのが判る

この世には、不思議な事もある物だ、、と感じる

そして夏休みになった
今回も、あきらと総二郎から別荘のお誘いを受けたが、それを断りフランスへ向かった

そこで久し振りに静にあった

静「久しぶりね。 腕の調子はどう?」
類「ん、、もうほとんど元通り」

静「そう、、良かったわ。 大学も真面目に行っているんですってね。
  あきらから聞いたわ」
類「ん、、」

静「今、夏休みよね? だからご両親の元へ?」
類「そう。 母親から半ば強制的に呼ばれてさ」

静「そうでしょうね。 交通事故もそうだし、その後、海に落ちたんですってね。
  おば様もかなり心配していたもの。 でもこれで一安心ね」
と話しながら、ふわりと笑う

類は、ずっと静の方を見ていたが、以前と気持ちが変わっている事に気付く
昔のようなドキドキとした胸の高鳴りが全くない
以前と変わらぬ、フワリとした笑顔を見せていると言うのに

静「こんなに真面目に学業に専念しているんですもの、ご両親もさぞかしお喜びでしょうね」
類「そうみたい。 まあこうして自由な時間が持てるのも、学生の間だけだろうし。
  充実した物にしたいしね」

こうして、単なる幼馴染としての会話が続いた一日だった


そんなある日、母親が書斎で書類を広げている所に遭遇する

(珍しい。 父親なら分るが、母親が何をしている訳?)
と思いながら声をかけた

類「何をやってるの?」
麗「あぁ、、英徳大学に、特待生制度を作ったのよ」

類「へぇ、、何で?」
麗「あらっ? 類君がそんな事を言ったんじゃないかしら?」

その言葉に、ふと浮かんだのは部屋にあった高三の大学受験問題集
(誰かを、英徳に入学させたかったんだろうか?)

類「まあ、英徳は授業料が高いしね。 
  やる気のある子が金銭面を考えて、諦めるって残念な事だしさ。 
  もし良い子なら、花沢に入って貰えば、会社にとっても嬉しいだろうし」

麗「ふふっ、先行投資って事ね。 類君も色々と考えるようになったわねぇ。
  そうよ! 先行投資よ! 他のお義母様にもこの話を持ち掛けましょうか?
  そうすれば、優秀な人材が英徳に入学してくれるかも知れないし、、」
と、ウキウキ話し始めた

本当に、人材発掘の為だけに、母親に願い出たのか? そんな事を俺が?
全く思い出さないが、、それでも部屋にあった問題集が気になる
あれは、、俺がどうしても英徳に誰かを入学させたかったんじゃないだろうか?
だから母親に願い出たんじゃ?)




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2 Comments

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2018-03-30 10:53

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りおりお
Re: キャ~様

りおりお  

2018-03-30 14:45

変換ミスですね
どうしても『か』が後付いたものが出てくるんです

確かに日本語は、ひらがな、カタカナ、漢字、読み方も様々で、難しいですよね
フランス語もさっぱりです

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