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❤献上作品❤

抱・い・て♥ 後編 (空色様への献上作品)

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後編


あきらは、ラウンジの中に入ると、直ぐに、類の腕の中に目がいった
可愛い赤ちゃんを恐々抱っこしている

静「あっ、、あきら!」
あ「静、、久し振りだな。 って、、この子って、、」

静「えぇ、、私の子供なの。 ここに来れば、皆に会えるかな?と思って」
類「俺は、今日偶々ここに来たんだけど、あきらも来てくれて良かったよ。
  後は、総二郎が来れば良いんだけど、、」

あ「総二郎なら、この部屋の外に居るぜ?」
類「外に?」

類は、何で入ってこないのだろう?と頭を捻る
そんな類に、、あきらが告げる

あ「ちょっと類、、外に来てくれねぇか? 実は、牧野もいるんだけどよ」
類「牧野も? なら、何で入ってこない訳?」

と言いながらも、静に赤ちゃんを渡し、あきらと共にラウンジの外に出た
するとそこには、怒りを滲ませた総二郎がいた
だが、つくしの姿が無い

(男同士の話だから、牧野は席を外したのか?)

類「あれ? 牧野は?」
あ「まあまあ、、ちょっと総二郎の話を聞いてやれよ」

(総二郎、、連れてきたぜ! お前達の思いをしっかりと告げろよ!)
(俺? 俺が類に注意するのか? 
あきらが話しを付けてくれるんじゃねぇの?
まっ、、良いか。 どっちみち、俺も怒りが収まらねぇしよ)


総「類! 単刀直入に言う! 牧野と別れろ!」
その言葉に、類は目を見開く

(おいおい、、いきなりかよ! 
お前の方が類から牧野を奪うんだから、もっと下手に出た話し方をしねぇと、類の奴も手離さねぇぞ?)


類「何? それって、どう言う事?」
(もしかして、、総二郎も牧野の事が好きとか?)

類と総二郎は、自然に睨み合う形となる
その一触即発の状況を見かねたあきらが、仲裁に入る

あ「まあまあ、、ちょっと落ち着け」
(仕方ねぇなぁ、、俺がきちんと話してやるよ)

あ「類! お前、、牧野の事が好きか?」
類「当り前だろ?」

あ「でも、、牧野の奴は、そう思っていねぇ」
類「はあ?」

類は、呆けた声を出す
そして、あきらが何を言っているのか分らない

類「どう言う事? 牧野が俺を好きじゃないって事?」
あ「ああ、、そうだ!」
(牧野は、総二郎の事が好きなんだよ!)
総「そう言う事だ!」
(牧野は、お前の事を見限ったんだよ!)

(嘘だろ? 考えられない! 
昨日も、今日のランチを楽しみにしているって話したばかりだし、
身体の相性もすこぶる良い。 それなのに、、なんで?)


類のビックリした顔に、あきらは憐みの表情をし、総二郎は怒り心頭の表情をする
そして、同時に叫んだ

総「お前の浮気が原因だ!」
あ「総二郎と牧野は愛し合っているんだよ!」

叫んだ途端、総二郎とあきらは、同時に見つめ合う
そして類は、その二人の言葉の意味が分からない

(はぁ? 俺と牧野が愛し合っている? そんな事、ある訳ねぇだろ!)
(類の浮気? こいつが浮気をする訳ねぇだろ? 

総二郎が、牧野を奪ったんだろ?)
(俺の浮気により、総二郎と牧野が愛し合った? 俺の浮気って、、何?
それより、総二郎と牧野が愛し合うってどういうこと?)


頭がこんがらがった三人は、再び同時に叫ぶ
「「「 何時? 」」」

(何時、俺と牧野が愛し合ったって言うんだよ)
(何時、牧野の事が好きになったんだよ)
(何時、俺が浮気をした? 何時、総二郎と牧野が愛し合った?)

三人は、ゆっくりと深呼吸をする
そして、、あきらから言葉を紡いだ

あ「俺、、見ちまったんだ。 ここで、総二郎と牧野が抱き合っている所を。
  しかも、総二郎は愛しそうに牧野の背中を擦っているしよ、、
  俺が声をかけると、『頼みがある、、類の事だが』って言うしよ。
  だから、総二郎が類から牧野を奪ったのかと思ったんだが、違うのか?」

その言葉に、類は目を丸くし、ギロリと総二郎を睨む
総二郎は、同じように目を丸くし、誤解されていた事に初めて気づく

類「総二郎! どう言う事! 

  お前まさか、茶道の稽古の時、牧野にちょっかいを出してる?
  事と次第によっちゃ、、俺、、お前を許さないけど?」

その場が一気に凍り付きそうな声色に、あきらと総二郎はブルッと震えあがる
だが、、このままだと、類にボコボコにされかねない
それに自分の事を棚に上げ、牧野に執着する類に、逆と怒りを覚える

総「俺は、何もやっちゃいねぇよ! それより類! お前、最低だな!」
類「はっ? どう言う事? 
  言っておくけど、総二郎に後ろ指差されるような事は、何一つしてないけど?」

総「はっ、、良く言うぜ! 今の今! 

  このラウンジの中で何をやっていたんだよ!
  久し振りに静と会ったからと言って、簡単に静の身体に触れるなよな!」
類「静? 静の身体なんかに指一本触れていないけど?」

総「嘘つくなよ! 今さっきまで触っていただろ! 
  柔らかくて白くて滑らかで弾力があるってよ!」
類「あ~~、静の赤ちゃんの事?」

総「そうだよ! 静のあか、、、」
ここまで告げ、言葉に詰まる

(今、、赤ちゃんと言ったか?)  

総二郎は、ゆっくりとあきらの方を向く
するとあきらは、しっかりと頷き、、

あ「あぁ、、中に静と赤ちゃんがいたぜ? 
  俺が入った時は、その赤ちゃんを類が抱いていたけど?」

(赤ちゃんを抱く? って事は、柔らかくて、白くて、滑らかで弾力があるって言うのは、赤ん坊の事か?
やべっ、、俺はてっきり、、いや、俺だけじゃねぇ、、

牧野も完全に誤解してやがる)

総二郎は、サッと類の方を見る

総「やべぇ、、牧野の奴誤解してやがる! 
  お前と静が、中で宜しくやっている様に聞こえてよぉ。
  かなり泣いてよぉ、、それを慰めていたんだけど、、」

(牧野が誤解? 

俺と静がよろしくやっている?って、、そんな事ある訳ないだろ!)

類「それで! 牧野は?」
総「傷心しちまって、、もう帰る、、って」

それを聞くと、類は直ぐに踵を返し出口へ向かった
そんな類の姿を見ながら、、

総「赤ちゃん、、の事だったのか、、」
あ「あぁ、、可愛い赤ちゃんだぜ?」

総「てっきり俺達は、、類と静が、不倫?を、、としか思わなくてよぉ」
あ「まあ、、あの二人は、過去にそう言う事があっただろうし、牧野は静に

  コンプレックスを持っているからな」

総「でも、、まあ、、類が何とかするだろ?」
あ「あぁ、、間違いなく、、な!」

二人は、類の言葉に迷いが無かった事を知っている
そして、静の身体の事を、『静の身体なんかに』と言う言い方をした
過去に関係を持っていたとしても、それは既に過去の事
言わば、牧野の身体の方が、類にとっては極上だ、、と宣言しているような物だからだ

総「しかし、、、紛らわしい言い方をすんなよな」
あ「まあ、類と静だから、、と言う先入観を持って聞いているだろうしな」
総「だな、、」

二人は納得した
これは、類と静だから、こういう風に聞こえたのだと、、
例えばこれが司と静なら、こんな風には聞こえなかったはずだ


そんな時、ラウンジの中から静が赤ちゃんを抱いてやって来た

静「あらっ? 類と牧野さんは?」
あ「あぁ、、あいつらは、、急ぎの用があって帰ったよ」

静「まあ、、そうなの? 牧野さんに会いたかったのに残念ね。
  あっ、あきらと総二郎も、抱っこしない?」
総「良いのか?」

静「えぇ、、人見知りしないから、抱いてくれるなら誰でも良いのよ。
  もう重くて、、腕が疲れて大変なの」

(あぁ、、この事だったのか、、
『抱いてくれるなら誰でも良いのよ』と言う言葉は、聞く人によっては、それと間違える言葉だな)


納得した所で、総二郎は赤ちゃんを受け取り、恐々と抱く

総「柔らかいな。 それに、色も白いし、すべすべだし、ミルクの良い香りだ」
あ「だな、、それに癒されるよな、、」

総二郎は、今度はあきらに渡す
そのあきらの腕の中で、赤ちゃんはニコリと笑った




つくしは既に門を出て、駅へ向かって歩いていた
そんなつくしの姿を見つけ、類は後ろからガバッと抱きしめる

類「はぁ、、はぁ、、はぁ、、、あんた、、歩くの早過ぎ!」

抱きしめられたつくしは、ビクッと体を震わせる物の、その手をゆっくりと外す
そして背を向けたまま呟く

つ「あたし、、嫌だから」
類「何が?」
つ「静さんと、、練習と言えども、、その、、関係をもつのは嫌だから」

つくしの言葉に、やはり誤解している事を知る

類「あんた、何か誤解しているだろ?」
つ「言い訳? あたし知っているんだから! 
  さっきラウンジで、、類が静さんに、、その、、いろいろと教わって、、」
類「あぁ、、いろいろ教わったよ?」

類は、つくしをゆっくりと反転さえる
そのつくしは、嗚咽混じりでポロポロと涙を流している

類「赤ちゃんの抱き方をさ、、」
つ「あかっ、、ちゃ、、ん?」

つくしは、何の事?と言う感じで類の顔を見上げる
そこには、にっこりとした類の顔
その長く綺麗な指で、つくしの頬の涙を拭う

類「静が、赤ちゃんを連れてきたんだ。 それで、抱っこさせてもらってた。
  将来、俺と牧野の赤ちゃんが出来た時の練習になるかな?と思ってさ
  あんた、どこから聞いていた?」
つくしは、ホッとしつつも、今度は安堵から涙が止まらない

つ「っく、、、静さんが、『抱いてくれるなら誰でも良いの』って所」

類「くすっ、、確かに、かなり勘違いするようなフレーズだな、、
  でもそれは、赤ちゃんが抱っこ癖がついていて、抱いてくれるなら

  誰でも良いって事!
  俺が、あんた以外の誰かを抱くわけがないだろ?
  あんたに溺れているのにさ、、判る?」

つ「だって、、だって、、静さんなんだもん」
類「分かった。 じゃこれから証明する。 

  静なんか全然目じゃないって事をさ!
  言っとくけど、あんたが俺を煽ったんだからな! 今夜は寝かせない!
  それと、たぶん明日は大学にも行けないと思うよ」

つ「証明って、、それって、、、」
類「そう! 静なんてとうの昔に忘れたよ。 
  俺が勃つのも、俺が挿入したいのも、俺が揉みたいのも、

  あんただけだから
  ちなみに、、、俺の子どもを産んでほしいのも牧野だけだから。
  不安なら、、今から避妊を止めようか? 

  それこそ、俺達の赤ちゃんを抱きたいし」

途端、つくしはギョッと言う顔をする

つ「ダメダメダメ! 赤ちゃんは、まだ駄目!」
類「ん、、分かった。 じゃあ今夜は、深い愛を注ぐだけにする❤」


つ「うん❤ でも、、、勘違いで良かった。 

  あっ、あたし、静さんに挨拶していない!」
類「良いよ、放っておけば。 用があればまた来るだろ?」


つ「そんなんで良いのかなぁ」
類「良いに決まってる。 単に、赤ちゃんを自慢したかっただけだからさ。
  それよりも、、これから、たっぷり牧野を抱ける❤」
つ「これから、、って、まだ昼じゃない!」

勘違いだと分かりホッとしたのも束の間、、
今度は、激しい類からの愛に、翻弄されるつくしだった


~~~~~~~
空さん! HAPPY BIRTHDAY♪
って、すっかり日にちを間違えていました(#^.^#)
『この歳になると、嬉しく無い』って言うけど、こんなプレゼントなら喜んでくれる?
今年の夏は、かなり暑くなりそうだし、体調に気を付けてね


って事で、今回の勘違いシリーズ
静さんを登場させたんですけど、書いていてかなり力が入りました(笑)
でも、つくしちゃんが嫉妬をする相手は、静さんだと思うし、、
苦渋の決断で、類君の相手役に選びました
かなり苦労した作品、、
今回は、ダブルで勘違いでしたからね
お粗末様でした


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