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抱・い・て♥ 前編 (空色様への献上作品)

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こちらは、空色様への献上作品となります
空色様のブログはパス制の為、同時公開とさせて頂きます
何時もの勘違いシリーズ、、是非、お楽しみください



前編


つくしは、講義が終わると同時に、急いで教室を飛び出し、F4ラウンジへ向かった
それは愛しい類に会う為だ

大学四年生の類は、既に会社に顔を出し始め、大学に来るのも週一ぐらいだ
その貴重な一日の今日、午後から講義の無いつくしと共に、食事に行く予定になっている

つくしは、スキップを踏む様な足取りで、ラウンジへ向かっていると、名前を呼ばれた気がした
振り返ると、総二郎がにこやかに手を振っている

総「よぉ! 牧野! そんなに急いでどこへ行くんだ?」
つ「あっ、西門さん。 ラウンジに行く所」

総「俺も一緒に行くわ」
つ「うん、、」

もちろん、総二郎に会うのも久しぶりだ
二人は近況報告をしながら、並んで歩いていた

ところがラウンジの前で、二人の足がピタリと止まる
それは、中から信じられない言葉が聞こえてきたからだ



類「ほんとに良いの?」
静「えぇ、、抱いてくれる人なら誰でも良いの」

(静? どうしてここに? しかも、、類を誘うなんてどういうつもりだ?)
(えっ? 静さん? 何? どう言う事?)

総二郎とつくしは、自然に顔を見合う
つくしの瞳は揺れ、かなり動揺しているのが分かる

類「でも俺、、静が満足するような抱き方は出来ないと思うし、、」
静「くすっ、、何、遠慮しているのよ? 私達、そんな間柄じゃないでしょ?」

(おいおい、、類の奴、何を言ってんだ? 静を抱く? 

お前には牧野がいるだろ?)
(満足するような抱き方? 何を言っているの? 
確かに、類は静さんの事が好きだったけど、それは過去の事だよね?
今は、あたしが彼女だし、あたしの事だけを愛しているって囁いてくれているでしょ?
それが、こうして簡単に再熱するような気持ちだった訳?)


類「そうだな、、じゃ遠慮なく」
静「えぇ、、きっとこの経験が、役に立つ日が来ると思うし」

(おいおい、、本気か?
そりゃ、静の方がナイスバディだろうけど、、お前、牧野にベタ惚れだっただろ?)

(嘘! なんで? なんで類が静さんを抱くの?)

類「だよな。牧野の為にも、静に手取り足取り教わろうかな」
静「えぇ、、人生の先輩として、いろいろと教えてあげるわ」

(おいおい、、そりゃ、静の方はいろんな男と経験があるし、技量を教えてくれるだろうけど、、
それとこれとは別だろ? 

多少、技術不足でも、牧野が満足しているんならそれで良いじゃねぇか)

そんな総二郎の耳に、つくしの小さな嗚咽が聞こえる
ハッと見ると、
つくしの瞳から、ポロリポロリと大量の涙がこぼれ落ちている

類「牧野のびっくりする顔が早く見たいよ」
静「牧野さんも、喜ぶでしょうね」

(既にびっくりしてるぜ! それに喜ぶわけがねえだろ!)

総二郎は、そっとつくしを抱きしめる
つくしは、その総二郎の胸に顔を預け、声を殺して泣きはじめた


丁度その時、あきらがラウンジへやってきた
そして、総二郎とつくしの姿を目に入れると、急いで柱の陰に隠れた

(あいつら、、こんな所で抱き合うなんて、、一体どうしたんだ?
類は? 類と牧野は、順調な交際を続けていただろ?)


あきらは、動揺を抑えながら、事の成り行きを見守る


ラウンジからは、、何やら衣擦れの音がしはじめた

静「あっ、、焦っちゃダメ、、、もう少しゆっくりね」
類「ごめん、、」

(おい、、マジか? ほんとに、静かに手解きを受けているのか?
そりゃ、お前の初めては静だろうし、、

やり方とかも全て静から教わった物かも知れねぇけどよ、、
そんな他人に教わった物で牧野を満足させるなんて、、男として最低だぞ!)


つ「っぅ、、、、っ、、、くっ、、、」
声を殺して泣いていたつくしだが、あまりにもショックな出来事に、その声が漏れてくる

総二郎は、つくしをギュッと抱きしめ、背中をゆっくりと擦る

(どうすっかなぁ。 こいつ、、もう立ち直れねぇだろうな。 
しかし、、類の奴、牧野を満足させる為とは言え、やってはいけねぇ事をやりやがった。
これはもう、、終わりだな)


(おいおい、、総二郎! お前、どうしたんだ? 

まさか、牧野の事が好きだったのか?
それに牧野の奴も、総二郎の腕を振り解かねぇなんて、、心変わりか?)


あきらの位置からは、ラウンジの中の類と静の声は聞こえない
その為、総二郎とつくしの姿に信じられない思いだ


静「手は、こことここに置いて、、優しく、触れるの」
類「やさしく、、やさしく、、、」

(おいおい、、胸に手を置いているのか? 

お前の手は、牧野の胸に置けばいいだろ?
そりゃ、、たまには別の女を抱きたいと思うのも、、まあ男としては分かるけどよぉ、、)

(やだっ、、どこに触れているの? 

あたしに触れるように、静さんに触れないでよ)

総二郎とつくしは、中で行われている事が信じられず、互いに見つめ合い、、、
つくしは再び総二郎の胸に顔を埋め、総二郎はそんなつくしの背中を優しく擦る

(おいおい、、これって、隠れた恋って感じじゃね?
もしかして、二人は愛し合っているのか?
でも、、類との別れを切り出せなくて、ズルズルと来ているとか?)



静「そうそう、、上手いじゃない」
類「ほんと? しかし、、かなり柔らかいな」

(そりゃ、胸は柔らかいもんだよ! 
お前、牧野の胸が小さいからって、欲求不満だったのか?
見損なったぞ!)

(それって、胸の事? 

そりゃ、あたしの胸は小さすぎて柔らかくないかも知れないけど、、
いつも『すっぽり手の中に納まる胸で、俺は好きだよ』って言っていたじゃない)


類「それに、、白くて滑らかで、、弾力がって」

(静よりも、牧野の方が白いだろ?)

総二郎の視線は、自然に抱きしめているつくしの項へ向けられる
白くて陶磁器のような肌が目に飛び込み、急いで視線を逸らす

(やっべぇ、、、かなり色っぽいじゃねぇか! こんな牧野の、何が不満なんだ?)

総二郎は気づいていない
ほんのり頬がピンクに染まり、愛しげにつくしに視線を向けていた事を

(総二郎のあんな顔、初めて見たぜ、、
でも、どうすっかなぁ、、このまま黙っていても、三角関係は続く訳だし、、)



静「そんなに、、、夢中になる?」
類「かなりね、、それに熱い視線で、ジッと見つめられて、、、堪らないな」

(おい! 静に夢中になるなら、俺が牧野を貰うぞ!
牧野も良い物持ってんじゃねぇか! 

俺なら、静よりも牧野の方に夢中になるけどな)
(夢中? やだっ、、もう止めてよ、、静さんも、それ以上類を煽らないで!)

静「ダメよ? 本気になっちゃ」
類「それに良い匂い、、、かなり癒される、、」

(静の奴、、何勝ち誇った声色で囁くんだよ! 
こいつ、類と牧野が付き合ってるの知っているよな?
昔っから、他人の彼氏を取るのが好きだったけど、結婚した今でもそれが続いているのか?)


静「癒される相手が違うでしょ? 類は、牧野さんと、、、でしょ?」
類「そうだけど、、練習はいくらやっても大丈夫でしょ?」

(類! 練習でも、身体の関係を持つと言う事は、裏切り行為なんだよ
それに、静の奴も、何自信たっぷりに告げてんだよ!
類と牧野の関係を知っていながら、それは無いだろうが)


静「えぇ、、私なら構わないわ。 後一か月ぐらいは日本にいるから」
類「分かった。 じゃ時間が取れたら、静の家に行くよ」

(もう、、どうしようもねぇな。 

すっかり昔の逢瀬を思い出しちまったみたいだぜ。
一ヶ月の間、静の身体に溺れ、その後、何食わぬ顔で牧野と、、って事だろうけど、、もう無理だぜ?
お前の大好きな牧野は、ここで泣き崩れているし、全て聞いているんだからよ)


総「牧野、、、、お前、どうする?」
つ「っ、、、もう、、無理、、」

(牧野、、もう無理って、、

そりゃ、嘘の付けないお前には、二股ってかなりしんどいだろうしなぁ
ここは総二郎、、お前が類にきちんと話して、殴られる覚悟で類から奪い取るしかねぇぞ?
しかたねぇなぁ、、類が暴走しねぇように、俺が間に入ってやるとするか)


つくしの気持ちが、痛いほど判るだけに、総二郎はギュッとつくしを抱きしめ励ます
そんな時だった、、

あ「よぉ、、二人とも」

突然のあきらの登場に、総二郎とつくしは驚く
そして、、サッと身体を離し、総二郎はつくしを背中に隠す
その間に、つくしは涙を手で拭う

(おいおい、、今更隠した所で、俺はきちんと見てんだよ!
分かってんだよ! お前らの気持ちぐれぇよぉ)

(今、類と静の事を、あきらに知られたら不味いんじゃね?
牧野の一番の理解者っつうか、、牧野を妹のように可愛がっているからなぁ。
その牧野が泣いていた理由を知ると、類の奴をぼっこぼこにしちまうかもしれねぇし
あっ、、それでも良いのか! そっか、そうだよな! 
あきらに、類の根性を叩き直して貰えばいいんだ)


総「あきら、、、実は、お前に頼みがある」
あ「あぁ、、分かってる。 類の事だろ?」

(お前らの現状を、類に伝えてほしいって事だろ?)
(知ってるのか? なら話は簡単だ! 
類の奴を殴り飛ばしてくれ! 牧野の分までよ!)


総「中に、、、類と静がいるんだ」
あ「静も?」

(だから、二人は中に入れなかったのか。 静は部外者だしな。
って事は、こいつらは、今日その話をする為にここに集まろうと?
だよな? 類も総二郎も、ほとんど大学に来る事はねぇんだからよ。
でも邪魔な静がいるから、その話が出来なかったのか)


あ「分かった。 じゃあ、俺が連れてくるよ。 ちょっとここで待ってな」
総「あぁ、、悪いな」

あきらがラウンジの中に入った所で、つくしはそっと総二郎の後ろから出る

つ「西門さん、、ごめん。 今日はもう帰るね」
総「あぁ、、そうしろよ。 それより一人で大丈夫か?」

つ「うん」
総「類の奴は、俺とあきらが、きちんと諭してやっから、、」

つ「うん、、ありがとう。 でも、、もう、、どうでも良いから。
  なんか、、類の事が、信じられなくなった。
  過去の人でも、あれだけ綺麗な人だったら、、

  会えばすぐに燃え上がるって事なんだね。
  それに、あたしじゃあ、、類を満足させられないって判ったし」
総「そんな事ねぇよ。 お前は、充分魅力的だ! 類の奴がおかしいんだよ!」

総二郎らしい慰め方に、つくしは淡く微笑む

つ「西門さん、、ありがとう。 じゃ、行くね」
そう告げると、まっすぐ出口へ向かって歩きはじめた


※後編は明日 22日15時です

 お楽しみに~~


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